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ぜんそくの入院患者が激減 コロナ禍で管理改善か 「医療新世紀」

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2021年2月15日

新型コロナウイルス感染症流行の影響により、ぜんそくによる入院患者数が激減していることが東京大の研究グループの調査で分かった。

 東大大学院社会医学専攻公衆衛生学分野の阿部計大特任研究員、宮脇敦士助教、小林廉毅教授らのグループが米学会の公式機関誌に発表した。

 研究ではメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京)の保有する診療データベースを用いて2017年1月~2020年5月の期間中、全国272の急性期病院に入院したぜんそく患者数を週ごとに分析した。

 コロナ禍の2020年2月~5月の期間、ぜんそくによる入院数は過去の同じ時期と比較し週当たりの平均45%まで減少していた。また、減少率は患者の年齢に左右されなかった。

 ぜんそくは気道の慢性的な炎症で、国内100万人以上の患者が治療を受けている。症状悪化・発作の原因となる花粉、大気汚染物質を避け、予防的に薬物治療を受けている。

 筆者らは、入院数の減少の原因は新型コロナ対策と推察した。禁煙、服薬管理、こまめな掃除など、感染予防のため自己管理をより徹底した結果、ぜんそく症状が悪化せず、体調が管理されたと考えられると指摘した。

 また、米国やスロベニアの小規模研究でも新型コロナによるロックダウンの期間中、小児ぜんそく患者の入院数、救急外来を受診する患者数の減少が報告された。

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