健康に欠かせない「入浴」の3つのメリットと5つのコツ
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当院に来られる患者さんに話をうかがうと、意外に入浴をしていない人が多いのです。面倒だから、早く寝たいから、一人暮らしで水道代がもったいないからなど、その理由はさまざま。それぞれ事情があると思いますが、入浴にはメリットがたくさんあるので、入浴しないのは非常にもったいないことです。

目次

  1. 健康な体づくりには入浴が欠かせない
    1. 入浴のメリット(1):体が温まる
    2. 入浴のメリット(2):血行が良くなりリラックスできる
    3. 入浴のメリット(3):穏やかな時間がもてる
  2. 入浴時の5つのポイント
    1. 良い入浴のポイント(1):毎日入浴をする
    2. 良い入浴のポイント(2):寝る直前に入浴しない
    3. 良い入浴のポイント(3):お湯の温度を上げすぎない
    4. 良い入浴のポイント(4):いきなりお湯に入らない
    5. 良い入浴のポイント(5):お湯の中でマッサージをする

健康な体づくりには入浴が欠かせない

健康な体づくりをしていく上で大切なことがいくつかあります。食事、睡眠、運動、ストレス解消などがあげられますが、「入浴」も、健康な体をつくっていく上で重要な要素の一つになります。しかし、当院に来院されている患者さんに話をうかがうと、意外に入浴をしていない人が多いのです。

入浴をしない理由はさまざまです。面倒だから、早く寝たいから、夏は暑いから、一人暮らしで水道代がもったいないから、入浴すると逆に疲れるからなど。皆さんそれぞれ事情があると思いますが、入浴をすることによるメリットはたくさんあるので、入浴しないのは非常にもったいないことです。

入浴のメリット(1):体が温まる

入浴することのメリットの一つ目は、体を温めてくれるという点です。夏になるとシャワーで済ませて入浴をしない人が増えますが、夏でも入浴は大切です。昔と違って現代は、どこにいても冷房がかかっているので体は意外に冷えています。一日中室内でデスクワークをしている女性には、夏というのに膝掛で防寒対策をしている方もいらっしゃいます。

冷えは万病の元。じつは、癌が発生しやすい臓器には共通点があります。冷えやすいという特性があるのです。癌ができやすい臓器には、胃、大腸、肺、子宮などがあげられますが、これらの臓器は、中が空洞で外と通じているので冷えやすいのです。夏でもシャワーで済ませるのではなく、しっかり入浴することが大切です。

入浴のメリット(2):血行が良くなりリラックスできる

入浴することの二つ目のメリットは、血液の循環を良くしてリラックスができるという点です。人は皆、何かしらのストレスを抱えています。ストレスにより交感神経が優位になると、血行は悪くなり筋肉が硬くなります。このような状態だとなかなかリラックスすることができません。このような状態を解消してくれるのが入浴なのです。

入浴のメリット(3):穏やかな時間がもてる

入浴することの三つ目のメリットは、ボーっとする時間をつくることができるという点です。日頃忙しい人は、なかなかボーっとする時間を設けることができません。日常生活でパソコンやスマートフォン、テレビを見る時間が長い人は、目からさまざまな情報が入ってくるため脳がオーバーフローを起こし、脳疲労状態になります。このような状態の人がシャワーで済ませてしまうと、脳疲労を改善するどころかボーっとする時間さえつくることができません。

じつはボーっとするという行為は意外と重要です。ボーっとしているときに、これまで入ってきた情報を整理したり、すばらしいアイデアが浮かんだりします。ボーっとするのに最適なシチュエーションの一つが、入浴の時間なのです。

入浴時の5つのポイント

このように多くのメリットがある入浴ですが、ただ単にお湯につかればいいというわけではありません。ここでは、入浴時の5つのポイントをご紹介します。

良い入浴のポイント(1):毎日入浴をする

一つ目は、その日のうちに入浴をするということです。一日の疲れはその日の入浴で癒すことをおすすめします。そうすれば疲れが蓄積していくことが少なくなります。

その日のうちに入浴をしないで翌朝に行う人がいますが、これではその日の疲れを引きずったまま睡眠することになるので、リラックスできず、睡眠の質が低下します。また、朝は時間が無くシャワーで済ませてしまう人が多いので、結局疲れを解消できないままになることも多いです。

良い入浴のポイント(2):寝る直前に入浴しない

二つ目は、寝る直前に入浴をしないということです。入浴をすると深部の体温が上がりますが、深い睡眠に入るためにはこの深部体温が低くなる必要があります。寝る直前に入浴をすると深部体温がまだ下がっていないので、深い眠りにつくことが難しくなります。

一度上がった深部体温が下がったときに寝られるように、就寝の1時間半前には入浴を済ませるようにしましょう。

良い入浴のポイント(3):お湯の温度を上げすぎない

三つ目は、お風呂の湯の温度を高くし過ぎないということです。熱いお風呂に入ると交感神経が優位になり、快適な睡眠を得ることができません。できれば40℃くらいの温度にして、少なくても10分は入浴をするようにしましょう。40℃までの温度帯であれば副交感神経が優位になり、リラックスできてのぼせることもありません。

入浴をすると逆に疲れるという人は、半身浴にしてみてください。半身浴は肺や心臓への水圧による負荷が少なくなるので、全身浴より疲れにくいと思います。お腹の位置くらいのお湯につかり、上半身はバスタオルで覆うなどして冷えないようにしてください。

良い入浴のポイント(4):いきなりお湯に入らない

四つ目は、特に寒い季節の話になりますが、寒いからといっていきなり入浴をするのはやめましょう。冷えた体をいきなり熱いお風呂に入れると、心臓に負担がかかります。入浴中の突然死は、交通事故死よりはるかに多い数です。十分な注意が必要です。

温度差を少なくするために、入浴前に脱衣所や浴室を温めておくことをおすすめします。そして、お風呂場に入ったら、必ずかけ湯やシャワーをしましょう。この際のポイントが、最初に肩甲骨間にお湯をかけること。肩甲骨間は、人体の中で褐色細胞が最も多く存在している箇所です。褐色細胞は代謝を促進してくれる細胞なので、肩甲骨間に温かい湯をかけることによって一気に代謝が高まり、全身に血液が巡っていきます。そして、冷えきった体がある程度温まってから浴槽に入るようにしましょう。

良い入浴のポイント(5):お湯の中でマッサージをする

最後の五つ目は、お湯につかっている間におこなっていただきたいことです。これらを行うことで、血液やリンパ液を効率よく循環できるので、一日の疲れを和らげることができます。

  1. 両足の各足指の間にそれぞれの手の指を入れ、足指をお辞儀させる
  2. ふくらはぎをマッサージする
  3. あぐらをかくようにして鼠蹊部、股関節を開放する
  4. 腋下(わき)の前側の筋肉と後側の筋肉をそれぞれ手の指でつまんだ状態で、肩を上げ下げしたり回旋したりする
  5. 最後に、目を閉じて数回ゆっくりと深く息をはく

入浴にはたくさんのメリットがありますので、健康のためにぜひ入浴してください。

山田 真
山田 真(やまだ・まこと)
柔道整復師、はり師、きゅう師。まほろば鍼灸整骨院院長 美骨痩身サロンBELUNA代表。 1972年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学商学部、明治東洋医学院専門学校柔整学科、森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。「幸せは健康の上に成り立つ」という信条の下、大学卒業後は健康関連事業で人の生活に貢献している明治乳業株式会社(現 株式会社明治)に入社。入社4年を経過した頃、自分の独自色を活かして人の健康に貢献できないかと考え、脱サラして柔道整復師の資格取得を目指す。7年間修業した後、2009年大阪府吹田市に、まほろば鍼灸整骨院を開院。開院後、施術回数は16万回を超えるが、足元から全身につなげていく施術をおこない、足指を正しく使えるように調整したところ、患者さんの様々な不調が劇的に改善。遠方からも評判を聞きつけて多数の患者さんが来院。現在、来院する患者さんは筋肉の痛みだけではなく、内臓の不調、アトピー、頭痛、耳鳴り、めまい、姿勢矯正、産後骨盤矯正、発達障害、慢性疲労、自律神経失調症など多岐にわたる。2021年4月に『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』を出版。
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