(画像=※写真はイメージです/PIXTA)

日常、私たちが頭の中で自分にかける声かけを「セルフトーク」と呼びます。実は自分が口に出している言葉より、このセルフトークの方が何倍も多く、1日に数千回も行っているといいます。セルフトークとは、人生を変える言葉の技術ともいわれています。なぜセルフトークは重要なのかを見ていきましょう。

目次

  1. セルフトークが自分自身のセルフイメージを創る
  2. 毎日、自分にプラスの声かけをやってみよう
  3. 他人の言葉で傷つく人は自分が傷つく言葉を使っている

セルフトークが自分自身のセルフイメージを創る

あなたは、日々自分に対してどんな声かけをしているでしょうか?

私たちが、頭の中で自分にかける言葉のことを、「セルフトーク」と呼びます。実は、自分が口に出している言葉より、この「セルフトーク」の方が何倍も多く、1日に数千回も行っているといわれています。

このセルフトークは、当然ながら自分自身のセルフイメージを創っていきます。セルフトークが、否定的な言葉や自分を責める言葉になっていたら、いいことはひとつもありません。もし、いま「自分のセルフトークは否定や責める言葉ばかりだ」と気がついたら、意識的に言葉を選び直していきましょう。

セルフトークの言葉を自分に肯定的な言葉にするために、まずは自分の良いところを見つけて、自分をほめることからやってみましょう。あなたには、良いところがたくさんあります。1日に数個ずつでも良いですから、まずは書き出してみて下さい。目標は最低でも20個、目標は100個です。

あなたの外見、考え方、好きなこと、能力、対人関係、これまでにやってきたこと、そんな分類ごとに考えてみると、挙げやすくなります。質より量、まずはたくさん書き出してみましょう。

難しければ、「自分の一番の親友だったらなんていってくれるかな?」と、他の人の視点を入れてみると見つかりやすくなります。

そうして挙げた自分の良いところを、「自分にはこれだけたくさんの良いところがある」と、自分自身で受け入れて認めて下さい。あなたは、唯一無二の、素晴らしい存在です。それは欠点がない、という意味ではありません。欠点も含めて、たくさんの良いところがある、愛すべき存在なのです。

毎日、自分にプラスの声かけをやってみよう

また、鏡を見たときに自分にプラスの声かけをすることもやってみましょう。朝、鏡を見たとき、お手洗いやお風呂で鏡を見たとき、「今日も笑顔がステキ!」「いい感じ!」「カッコいいぞ!」と、自分に言葉をかけてあげるのです。心がこもらなくても、かまいません。まずは声かけからでもやってみましょう。

「ステキ!」「かわいいね」といった言葉に抵抗を感じる人は、「今日も起きてきてくれてありがとう」「いろいろなことがありながらも、よく生きてきたね」と自分に対する感謝や、労わりの言葉ならいえるのではないでしょうか。   実際、あなたのココロもカラダも、毎日健気にあなたの命を生かすために働いてくれています。皮膚は外界からあなたを守り、脳、心臓、肺、消化管、肝臓、腎臓……といった臓器は休みなく働き続けています。

日々、カラダが働いてくれていることに思いをはせると、しみじみと、自分のカラダに対して労りの気持ちが湧いてきませんか。

自分で自分をぎゅっとハグしたり、臓器をイメージしながら、皮膚の上からさすってあげたりしながら、カラダに対する感謝や労りの言葉をかけてあげましょう。あなた自身の存在や、カラダの各部に意識を向けると、それは良いエネルギーとしてカラダに伝わっていきます。

1日の終わりには自分をほめて労わりましょう。いろんなことがありながら、今日という1日を頑張って生きた。それだけでも、十分に素晴らしいことです。「今日も1日よく頑張ったね」「今日もよく生きたね。お疲れ様」と、あなたのカラダを優しくさすりながら、ニコッと笑って、自分に声をかけてあげましょう。

他人の言葉で傷つく人は自分が傷つく言葉を使っている

自分へのほめ言葉、感謝や労りの言葉がしっくり入ってこない人は、ずっと否定的な言葉でセルフトークをしていた可能性が高いです。そんな人たちは、仮に誰か他の人がほめ言葉をいってくれても、素直に受け取ることができません。受け取り下手といっていいでしょう。   特に、日本人は謙遜を美徳とする傾向も根強いですので、ほめ言葉などを「いえいえ」と受け取らないことが多いです。心からほめ言葉を受け取れない人は、「自分は大したことはない」というセルフイメージでいる場合がほとんどです。

もし誰かが自分のことをほめてくれたら、「ありがとうございます」と喜んで受け取ってみて下さい。あなたが人をほめた場合も、「ありがとうございます。うれしいです」と喜んで受け取ってもらえた方がずっと嬉しいですよね。だから、あなたも受け取り上手になりましょう。

受け取り下手、ほめ下手でいるメリットは何もありません。自分への評価を自分で下げ続ける一方ですし、周囲のこともその目で見るようになります。他の人の良いところを見つけることが難しかったり、他の人の素晴らしさを素直に喜んだり、ほめたりすることができません。

否定的なセルフトークが習慣化していると、あなたの周囲からの扱われ方にも、影響してきます。他の人から、いつも不当に扱われたり、失礼なことをされたりするように感じる場合、実は、あなた自身があなたを同じように扱っています。不快に感じながらも、「どうせ自分は〇✖だし……」と甘んじて受け入れてしまいます。他人からの言葉に傷つきやすい人は、自分もその「傷つく言葉」で自分のことを評価していて、心のどこかで気にしているためです。

自分の良いところを受け入れられるようになるほど、周りの人の良いところも感じられるようになります。欠点があっても愛すべき自分だと感じられるようになると、周りの人たちのことも、いろいろな個性を持った愛すべき存在に感じられます。

自分の良いところを見つけたり、自分のことをほめたりする習慣を身につけて、ぜひ、ほめ上手、受け取り上手を目指してみて下さい。

あなた自身が、あなたのことをより深く信頼できるようになってくるはずです。そうして気がつくと、周囲の人のことも、今までよりもっと温かく、心から愛せるようになりるはずです。

末光 智子
末光 智子(すえみつ・ともこ)
内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)