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(写真はイメージです。/PIXTA)

足の甲と土踏まずが高くなりすぎることを「ハイアーチ」といいます。一見問題はなさそうに見えますが、「ハイアーチ」になってしまうことでさまざまな問題が生じているのです。本記事では、まほろば鍼灸整骨院院長の山田真氏が、「ハイアーチ」の原因と改善方法を解説します。

目次

  1. 扁平足(へんぺいそく)の反対!「ハイアーチ」とは
  2. 「ハイアーチ」になってしまうことのデメリット
  3. 「ハイアーチ」になってしまう原因
  4. 「ハイアーチ」になってしまったらどうすればいいのか

扁平足(へんぺいそく)の反対!「ハイアーチ」とは

先日、「走るとかかとが痛い」という中学生の患者さんがいらっしゃいました。しかし、足元をチェックするために、私が指でかかとを押してみても「痛くない」ですし、「歩いても痛くない」のですが、「走るとかかとから足首が痛い」というのです。聞くと、陸上部の短距離選手とのことでした。

足の形をチェックしていくと、あることに気がつきました。足の甲がかなり高くなっていたのです。さらに、土踏まずも高く盛り上がっていました。このような状態を「ハイアーチ」といいます。逆に、土踏まずがぺちゃんこで平らになっている状態は「扁平足(へんぺいそく)」といいます。

「扁平足」は足が疲労しやすい、土踏まずが痛いなど足にとってよくないイメージを持っている人は多いかもしれません。その点、「ハイアーチ」はしっかりと土踏まずが上がっている状態なのでよいことなのでは?と思う人もいるかもしれませんが、じつはアーチが高過ぎても足に負担がかかるのです。

ここで少し足裏のアーチの構造について説明しておきましょう。足裏には、縦のアーチが2つ、横のアーチが1つ、合計3つのアーチがあります。1つ目のアーチは、土踏まずを形成している内側の縦アーチで、2つ目は、小指側にも外側の縦アーチ、3つ目は親指から小指にかけての横のアーチです。これらの3つのアーチが正常に機能することで、地面からの衝撃を緩和し、安定した足部を形成することができます。しかし、このアーチの中の1つでも構造が崩れると足に負担がかかるのです。アーチは高過ぎても、低すぎても問題なのです。

「ハイアーチ」になってしまうことのデメリット

「ハイアーチ」は、1つ目の足の内側の縦アーチが高すぎる状態です。「ハイアーチ」になると足指と土踏まずが浮き過ぎて、かかとと足指のつけ根だけで足を支えることになります。

この状態で歩いたり走ったりすると、かかとと足指のつけ根を過剰に地面に打ちつけることになり、痛みの原因となります。また、地面に過剰に打ちつける足指のつけ根にはタコやウオノメができる場合もあり、その痛みで正常な歩行ができなくなることもあります。できてしまったタコやウオノメははやいうちに除去するようにしてください。

また、地面に打ちつけることによりかかとには「踵骨棘」(しょうこつきょく)という骨のとげのようなものができることがあります。これができると、かかとを地面につけた際にかなり痛いので早めの治療が必要になります。

また足の甲側に骨が突出することにより、それが靴紐の結び目などに当たって神経を刺激され、痛みやしびれが出ることがあります。つまり「ハイアーチ」になると足の甲側にも裏側にも症状がでることがあるので注意が必要なのです。

「ハイアーチ」になってしまう原因

「ハイアーチ」の原因は、歩くときに足の指が使えていないことです。歩くときに、足の指を踏み込むように使えている場合、足の指先は伸びています。このとき、足の指の骨から続いている、足の甲の骨である「中足骨」は下にへこみ甲側に浮いていないのが正常な骨の動きです。

反対に、足の指先を上に反らせると足指のつけ根の裏側が地面につきます。このとき「中足骨」の甲の中央部分が甲側に出てくるのです。つまり、足の指を踏み込むように使えていないと足の甲が高くなり「ハイアーチ」になるのです。

また、外側の足の指は使えているが親指まで踏み込めて使えていないと、親指が反り返ってしまい、足は外側に傾いていきます。このような足の状態も「ハイアーチ」になりやすいので注意が必要です。

また、普段ヒールが高い靴を履く人も「ハイアーチ」になる可能性があります。ヒールが高い靴を履くと、重心が前に傾きます。このときバランスをとるために足の甲側の筋肉を過剰に緊張させて足指を反らし、これ以上重心が前に行かないようにします。そうなると足の指が浮くので甲側の骨も高くなってしまうのです。

「ハイアーチ」になってしまったらどうすればいいのか

では、どうすれば「ハイアーチ」の足は正常な形に戻るのでしょうか。「ハイアーチ」の人は、それぞれの足の指の間が硬くなって広がらなくなっていることが多いです。ここをしっかりとほぐすことから始めましょう。

次に、横のアーチを正常にするために、両手の親指と人差し指で足の親指と小指の表と裏をつまみ、足の裏に横のアーチができるように内側に向かって巻き込むようにほぐしてください。

最後に、内側の縦アーチを正常に戻すために、甲側に突出した骨を下に向かって押さえながら足の指、とくに、親指をおじぎさせてください。そうすることで足の指が地面に向かって踏み込めるようになります。甲側に突出した骨は下にへこみ、高くなった内側の縦アーチを正常な高さに戻すことができるのです。

このようにして、足の筋肉をほぐし、骨を正常な位置に戻すエクササイズをおこなってください。そして、歩くときの足の使い方にも注意しましょう。正しい歩き方は、かかとから足裏の順番にを地面を踏み、親指まで踏み込み、後ろに蹴るという流れです。普段からこの流れを意識して歩いてください。そうすることで足全体を使って歩くことができ、骨の位置も正常におさまります。

また、靴選びも大切になります。自分の足にジャストフィットした靴を選ぶようにしてください。できればシューフィッターがいるショップで一度足の形をチェックしていただき、ご自身の足に合った靴を購入することをおすすめします。

自分に合った靴を履き、足を正しく使って健康な足をつくっていきましょう。足のアーチは重要です。健康な足をつくるために歩き方や靴選びに注意してください。

山田 真
山田 真(やまだ・まこと)
柔道整復師、はり師、きゅう師。まほろば鍼灸整骨院院長 美骨痩身サロンBELUNA代表。 1972年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学商学部、明治東洋医学院専門学校柔整学科、森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。「幸せは健康の上に成り立つ」という信条の下、大学卒業後は健康関連事業で人の生活に貢献している明治乳業株式会社(現 株式会社明治)に入社。入社4年を経過した頃、自分の独自色を活かして人の健康に貢献できないかと考え、脱サラして柔道整復師の資格取得を目指す。7年間修業した後、2009年大阪府吹田市に、まほろば鍼灸整骨院を開院。開院後、施術回数は16万回を超えるが、足元から全身につなげていく施術をおこない、足指を正しく使えるように調整したところ、患者さんの様々な不調が劇的に改善。遠方からも評判を聞きつけて多数の患者さんが来院。現在、来院する患者さんは筋肉の痛みだけではなく、内臓の不調、アトピー、頭痛、耳鳴り、めまい、姿勢矯正、産後骨盤矯正、発達障害、慢性疲労、自律神経失調症など多岐にわたる。2021年4月に『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』を出版。
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