蕁麻疹と診断される3つのポイントと治療における重要ポイント
(写真はイメージです。/PIXTA)

体がだるい、寝ても疲れが取れない…。そう訴える人の体には、飴玉サイズのしこりがあるという特徴があります。六本木・寺林治療院院長である寺林陽介氏が、しこりの正体としこりができる原因を解説します。

目次

  1. 寝ても疲れが取れないのはなぜ?
  2. 寝ても疲れがとれない人に共通する特徴
  3. 腎は生命力の源
  4. 地味で目立たない働き者
  5. さぁ、腎活を始めよう!

寝ても疲れが取れないのはなぜ?

なんだか最近、体がだるくて重い。太ったのかと思い、勇気を出して体重計に乗ってみたけど、太ってない。昨日たくさん寝たはずなのに全然疲れがとれてない。いやいや、最近どころかもう何年もずっとそんな感じだ。私の治療院には結構そういう症状を訴える人が来ています。

子どもの頃は、よく食べ、よく遊び、よく学んだ後によく眠る。これで朝から元気いっぱいだったはずが、いつしか成長期も過ぎて、成人して酒を覚え、社会に出て気を遣い、ストレスを紛らわすために暴飲暴食が増える。最近ではリモートワークなので家飲みし放題!なんて人も多いようです。

寝れば疲れがとれる。それは子どものうちの話で、大人になるとそれはもはや幻想かもしれません。

疲れというのは大きく4つにわけられます。
1.筋肉の疲れからくるもの(たくさん歩いた)。
2.骨格のゆがみからくるもの(長い間足を組んで座っていた)。
3.精神的ストレスなどからくるもの。
4.内臓の疲れからくるもの。

このなかで一番わかりやすいのは1つ目の筋肉の疲れでしょう。これは寝れば回復します。そして、2つ目の骨格のゆがみなら体操、3つ目の精神的なものならストレス発散した上で寝る。これらは、イメージしやすいかと思います。しかし、4つ目の内臓の疲れからくるものはイメージできないのではないでしょうか。

食べ過ぎたら胃や腸、お酒を飲みすぎたら肝臓に負担がかかるというのはわかりやすいと思います。食べ過ぎてお腹が張ったり、飲み過ぎて二日酔いになったりしたことがある人は多いのではないでしょうか。

でも、そんなにお酒も飲んでないけど疲れているという人もいらっしゃるでしょう。そういう人は腎臓が疲れているのかもしれません。

寝ても疲れがとれない人に共通する特徴

胃腸や肝臓に比べ、地味であまり知られていませんが、第二の心臓と言っても過言ではないくらい重要な臓器に腎臓があります。

私が腎臓という臓器の事を初めて認識したのは小学校5年生のころでした。学校から帰り、玄関を開けると母がすっ飛んで来て「大変! お父さん、近いうちに死ぬかもしれない」というのです。

目の前が真っ暗になるとは正にこのこと。父が人工透析になったのです…。それから数年の月日が流れ、高校を卒業し、鍼の専門学校に入学すると、

「おい! もう大分ツボ覚えただろう。志室(ししつ)もんでくれ、志室」

この人、もしかしてこのために僕を専門学校に入れたのか!? と思うくらい、週に数回、もまされていました。父はその志室(背骨から左右に指1.5本分離れたウエストライン上)というツボの場所がとても痛むようで、押すと飴玉のようなシコリがあり、もんであげると辛さが和らぐようなのです。

そしてまた数年の月日が流れ、私もさまざまな不調を訴える人達をもませて頂くようになると、あることに気がつきました。「疲れていて、寝てもちっとも回復しない」という人達の体をもんでいると、必ずといっていいほど、ある場所で指が止まるのです。

ああここ、飴玉みたいなシコリがあるな。そう! 志室です。

腎は生命力の源

東洋医学では腎臓と副腎をセットで「腎」と呼び、

・人間が生まれつき持っている生命力や、食べ物や呼吸から得られたエネルギーは全て腎に蓄えられる。
・腎は解毒の要であり、生命力の源である。
・腎は体内の水分コントロールをすると同時に、発育や成長、生殖、免疫系などを司っている。

と考えられています。私は「もしかしたら、この人達の疲れの原因は腎の疲れにあるのかもしれない」と考え、それからというもの、志室にシコリがある人は念入りにもむよう心掛けました。

すると、「これまでの疲れがウソのようにとれた」というご感想を頂くようになりました。そうした声が増えるにつれ、「腎臓の疲れがとれれば、体の疲れもとれる」と確信するようになったのです。

地味で目立たない働き者

それではここで腎臓の働きについて見てみましょう。

・腎臓は横隔膜の真下辺りにあり、ソラマメのような形をした左右一対の臓器である。
・お腹よりも背中に近く、奥まった所にあるので、心臓や、胃腸に比べて存在を意識しづらい。
・大きさは自分の握りこぶしよりも少し大きいくらい。
・重さはたったの130グラム。

でも、そんな軽くて小さい腎臓が実は大変な働き者なのです。生きている限り、人の体のなかでは常に「代謝」が行われています。酸素を吸って、二酸化炭素を出したり、食べ物を食べて消化したり、細胞が次々と生まれ変わったり…。

その代謝の結果として、二酸化炭素やアンモニア、消化しきれなかった食べ物のカス。とりすぎた水分や栄養素。古くなった細胞や、腸内細菌の死骸などの様々な「老廃物」や「いらないもの」が発生します。

通常、これらは血管やリンパ管、消化器官によって肺、肝臓、腎臓、腸などに運ばれ、呼気、尿や便、汗などと共に体外へ排出されます。そのなかで最も多くの老廃物を輩出しているのが腎臓です。

腎臓の最も大きな仕事は、「老廃物が混じった血液をろ過して、いるものといらないものに分け、体にとっていらないものだけを尿として外に出す」というものです。この仕事を通じて腎臓は血液をきれいにしてくれているのです。

さぁ、腎活を始めよう!

腎臓は糸球体や、尿細管をはじめ、数多くの細胞・器官から成り立っています。その構造はとても複雑で、脳の次に精密にできています。糸球体は毛細血管が糸のように絡み合った直径0.2ミリ程度のかたまりで、左右の腎臓2つで200万個ほどあります。

腎臓に入って来た老廃物にまみれた血液はまず糸球体に流れ込みます。糸球体はその汚れた血液をろ過し、尿のもとになる「原尿」を作ります。このとき、赤血球やタンパク質などは分別されて、血液や細胞に戻されるのです(体にとって必要なものまで尿になって外に出てしまったらまずいですからね)。

そして、アンモニアなどの老廃物を尿として外に排出。そんな腎臓が疲れると、血液中にゴミがたまりやすくなり、ドロドロになり、疲れやすい体になってしまいます。地味で目立たないが、ものすごい働き者の腎臓。

婚活、腸活なるものが流行っておりますが、腎臓を元気にして疲れ知らずの体を手に入れる活動。名付けて「腎活」。月並ですが、まずは毎日の食事の塩分を減らしてみる事から始めてみましょう。

平松類先生
寺林陽介(てらばやし・ようすけ)
六本木・寺林治療院院長
1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修業を開始。
24歳のときから一人で治療院を運営し、現在に至る。
2008年には南青山でも完全紹介制・完全予約制の治療院を開設し、2014年4月、東京都港区六本木に移転。
患者に心から満足してもらえる治療院を追求している。
どこに行っても楽にならなかったという患者ほど違いを実感する「疲れとりマッサージ」を行い、多くの著名人から評判を得ている。
著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム刊)は30万部のベストセラーになり、テレビ、雑誌など多数のメディアで注目を集めた。

著書「疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい」アスコム刊 / Facebook/ Twitter