部下に嫌われない「褒め方」「叱り方」のコツ
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関係が上手く行かない理由の1番は、お互いのネガティブな感情です。特に、こじれた関係は、部下が上司を「苦手」と感じたことから始まることが多いです。では、どうすれば良い関係を築けるのか?ビジネスコーチも務める、ポジティブライフ研究所代表の金子晶美さんが解説します。

目次

  1. 関係を良好にする方法
  2. 関係改善は相手に「好意を示す」こと
  3. 嫌われない注意の仕方
    1. 部下を叱るときは人目につかないところでする
  4. 心を開かせる「ランチョン・テクニック」
    1. ランチョン・テクニックを使って関係改善「ランチミーティング」
    2. 商談は飲み会で決まる
  5. 褒め言葉は第三者の口から「ウインザー効果」

関係を良好にする方法

部下が自分をどう思っているのか、また、上司が自分をどう思っているかが気になるという相談を受けますが、間違いないのは、あなたが相手を嫌いなら、間違いなく相手もあなたを嫌いだということです。

私たちは、ときに言葉よりも表情や視線、しぐさなどで気持ちを表現します。これを「非言語コミュニケーション」と言いますが、「嫌い」と思っていると、ささいなことが態度にもでてしまい、相手はそれを感じ取ります。

また、嫌いとまではいかなくても、日頃から

  • 苦手意識をもっている
  • なんとなく相性が悪いと思っている

と思っていれば、これも相手に伝わります。相手に対してネガティブな感情を持って接していると、相手にも伝わり、相手も同じような感情をもってしまいます。これを「嫌悪の報復性」と言います。

ビジネスパーソン時代に、上司と部下、クライアントと協力社員との間に入り、話を伺ってきましたが、関係が上手く行かない理由の1番は、お互いのネガティブな感情です。

こじれた関係を紐とけば、部下が上司を「苦手」と感じたことから始まることが多く、しかも、上司が苦手だと思われていると理解しているなら、まだ良いのですが、部下が「嫌っている」と勘違いしてしまうと、職場の関係は、ますますこじれてしまいます。

関係が良好ではないですから、コミュニケーションがますます希薄になってしまい、関係改善が難しくなります。ギクシャクした関係は、業務に支障がでてしまいますし、上司と部下の関係は良好にこしたことはありませんよね。

関係改善は相手に「好意を示す」こと

さきほどの「嫌悪の報復性」の逆、「好意の返報性」を使うことが、関係改善には一番早い方法です。つまり、相手に「好意を示す」ということです。難しいことをしなくても、日頃使う言葉を変えるだけで関係が変わってきます。

  • おつかれさま、いつもがんばっているね
  • 無理しないでね
  • これだけの仕事を終わらせるのは大変だったね。ありがとう
  • いつもありがとう。本当に助かっているよ
  • 〇〇さんのお陰で、良いものが出来たよ
  • 一緒に出来て嬉しいです
  • ご意見、参考にさせて頂きます

など、苦労に共感したり、ねぎらう言葉をかけたりするだけでも違います。関係が悪化する前に、まずは、自ら声がけをしてください。

嫌われない注意の仕方

部下が上司を苦手と思う原因の1位は注意のされかたです。注意をする場合は、課題と改善だけ話をします。長々とお説教をしたり、怒りを部下にぶつけたりする上司は間違いなく苦手意識をもたれます。

部下を叱るときは人目につかないところでする

また、部下を叱るときは、人目の付かないところで、お互いに座って話をする。これは愛情のある叱り方です。逆に、NGな叱り方は、

  • 相手を立たせ、自分は座ったまま叱る
  • 逆に相手を座らせて自分が立って叱る

これは、苦手意識を持たれる、嫌われる注意の仕方です。

心を開かせる「ランチョン・テクニック」

アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランの研究によるものに「ランチョン・テクニック」というものがあり「美味しい食事をしながらの交渉は相手が好意的に受取りやすい」ということがわかっています。食事中というのは、開放的になり、相手の話を聞き入れやすくなります。

また、食事をするために、注意も分散しているために、細かいことまで指摘されません。また、口に食べ物が入っている状態では反論をしにくいため、厳しい交渉相手などには特に効果があります。

ランチョン・テクニックを使って関係改善「ランチミーティング」

最近は、ランチミーティングなどを行う会社さんも増えてきましたが。関係改善のためにもランチミーティングはお勧めです。3~4人程度で行う方が話も弾みやすく、大人数で行ってしまうと、結局、仲の良いもの同士が固まり「ただ貴重なお昼を奪われただけ」という、残念な結果になってしまうからです。

商談は飲み会で決まる

ランチョン・テクニックにどれだけの効果があるのか?というと「商談は飲み会できまる」という言葉を聞いたことありますか?接待交際費の管理も厳しくなった昨今ではありますが、応接室や会議室よりも食事をしながら話をする方が、商談が決まりやすい、話が進みやすいのです。これは、仕事でも個人的なことでも同じです。

褒め言葉は第三者の口から「ウインザー効果」

関係改善のための、褒め言葉の使い方として効果的があるのが、相手を褒めた言葉を第三者の口から、本人に伝わるようにすること。これは「ウインザー効果」と呼ばれ、本人から直接聞くよりも間接的に耳に入るほうが情報の信ぴょう性が高くなるため、本人は、直接聞くよりも嬉しく感じるというものです。

例えば、第三者から「○○部長が君のことを、仕事も丁寧で期待してる、と言ってた」と聞けば、直接言われるより嬉しく感じますよね。本人に直接伝えることも大切ですが、関係がよくない場合は、うがって受取られることもあります。また、あまり褒めすぎると逆効果なので、さりげなく、具体的に褒めるのもポイントです。

関係を改善したいのであれば、まず、あなたから「好意を示す」ようにしましょう。

金子 晶美
金子 晶美(かねこ・まさみ)
ポジティブライフ研究所代表、「最強ブレインメンタルプログラム」主宰。ブレインメンタルコーチ、ビジネスコーチ、ポジティブライフコーチ、JADA協会 スーパーブレイントレーニング1級コーチ。 30年間のビジネスパーソンのとしてマネジメント、人財育成の経験。9年間で約3万件の相談実績。「脳の仕組みを知らないという理由で夢を諦める人をゼロにする」をモットーに、セミナーやコンサルティングを中心に活動。「的確なアドバイス」に定評。
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