成長の機会を逃す「環境肯定感」の低い人の特徴
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成長や成功のためには自己肯定感が重要であることをご存知の方は多いですが、それと同じく「環境肯定感」も大事です。環境肯定感とは何か?どうしたら高めることができるのか?ビジネスコーチの金子晶美さんが解説します。

目次

  1. 環境を肯定する力
  2. 環境を受け入れる
  3. 自分以外の立場で考えてみる
    1. 視野をひろげる
    2. 自己肯定感=高、環境肯定感=高
    3. 自己肯定感=高、環境肯定感=低
    4. 自己肯定感=低、環境肯定感=低
    5. 自己肯定感=低、環境肯定感=高
  4. 感謝の力
    1. 感動する力が自己防衛本能を抑える

環境を肯定する力

目標達成、仕事で結果を出すため、より良い人生を送るためには、自己肯定感と並んで環境を肯定する力、環境肯定感が必要です。

もし、自分の思い通りに行かないときに「○○が上手くやってくれたら」「もっと出来る社員がいたら」「こんな職場じゃなければ」と思ったのなら、それは自己防衛本能のせいです。

人には自己防衛本能があるため、自己を正当化するクセがあります。この自己防衛本能が強くでてしまうと、ささいなことでも自己を正当化しようとしてしまい、環境や人のせいにしてしまうのです。そして、それが習慣になってしまうと、些細なことでも、上手く行かないのは人のせい、悪いのは環境のせいと捉えてしまい、最終的には全てを諦め、自己成長の機会を逃してしまうのです。

環境を受け入れる

日常のあたりまえを感謝することは大切ですが、環境を肯定する力を試されるのは、ものごとが上手く行かない時です。夢や目標や仕事などで、ピンチのときや上手く行かない状況を、他責ではなく、自分のこととして受け入れ、肯定して、はじめて自己成長ができるのです。

夢や目標の過程で、失敗やどん底に落ちても、それでも、挑戦していける人に共通しているのが、どんな環境でもそれを肯定する力です。例えば、スポーツであれば、ケガです。

最初はショックを受けますが、この「ケガ」を受け入れることで、はじめて次のステージへ行けます。まず、この状況を受け入れるということが、非常に大事なのです。ここで、他人や環境のせいにしてしまうと、そこで成長は止まってしまいます。受け入れることで、はじめて解決に向けて前に進めるのです。

また、成功した方が「あの時の失敗があったから上手く行った」「あの環境でなければ、○○を思いつかなかった」というコメントを聞いたことがあると思いますが、スポーツでも経営でも、成功者は、環境肯定感が高いのです。

自分以外の立場で考えてみる

逆境や上手く行かないときに自己防衛本能が働き、環境を否定している時は、視野が狭くなっています。つまり、出来事のマイナス面だけをクローズアップしてみています。

視野をひろげる

視野をひろげるとは、具体的にはこういうことです。

  • 人を変えて考えてみる
  • 立場を変えて考えてみる
  • 時代を変えて考えてみる
  • 国を変えて考えてみる
  • 夢を叶えた未来の自分で考えてみる

要は、「現状の自分以外の立場で考えてみる」ということです。自分以外の人なら、この状況をどう受け止めるだろうかと考えます。問題に対して、立場が違えば受け止め方も違います。考え方に正解はありません。立場が違えば答えも変わってきます。答えが変われば、そこに切り替えるヒントをみつけることができるのです。

環境肯定感と自己肯定感はバランスが必要です。

自己肯定感=高、環境肯定感=高

目指すべきはこの、自己肯定感も環境肯定感も高い状態です。自己肯定感が高く環境を肯定していれば、傲慢にならず、上手く行かないのは自分の責任ととらえ、進んで解決を図ります。世の中の成功者は、これにあたります。

自己肯定感=高、環境肯定感=低

自分に自信があるのは良いことなのですが、問題が起こると他責にしてしまいます。また、自分に結果がでないのは、環境が悪いと他責にしてしまうと、周囲からの信頼を得られません。

自己肯定感=低、環境肯定感=低

何もやる気が起こらない状態です。被害者意識が強いのも特徴です。

自己肯定感=低、環境肯定感=高

注意して頂きたいのが、意外と多いこのタイプの方です。環境に感謝をしていることは、良いことなのですが、環境に感謝する半面、自己肯定感が低いので、課題を解決できない自分が悪いと考えてしまいます。ますます自信もなくしていきます。

また、悪いのは自分なので、がんばらなければいけないと考えて、仕事を抱え込んでしまう傾向があります。自己肯定感が低いため「No」と言えないので、周囲からは都合のいい人と見られることも多く、頼まれごとも断れず、キャパオーバーになり、職場でひとり仕事が多いという状況になる傾向があるのもこのタイプです。

環境肯定感はそのままでよいので、自己肯定感を高めていけば、結果をだせるようになります。(自己肯定感をアップする方法については、以前のコラムを参照してください。)

感謝の力

環境を肯定するということは、現状に甘んじることではなく、現状に感謝することです。

感謝は壁を超える力になる不思議な力ですが、脳科学で説明すれば、感謝はセロトニンなどの脳内ホルモンを分泌させます。脳に良いホルモンが分泌されるため、ポジティブに考えることができます。

感動する力が自己防衛本能を抑える

環境を肯定できない脳はマイナス思考になっており、その状態でいきなり「肯定しなさい」「感謝をしなさい」と言われても出来ません。マイナス思考の脳は無感動になっていますから仕方がないことなのです。まずは日頃から感動することを心がけて下さい。とはいえ、日常で大きく感動する出来事はそうそうありませんよね。

脳はイメージと現実を区別できない仕組みがありますから、書籍や映画から感動を得ても自分が体験したことと大きな感動をしていくことで、小さなことにも感動できるようになります。やがて、感謝できるようになり、自己防衛本能を抑えることが出来るようになります。

金子 晶美
金子 晶美(かねこ・まさみ)
ポジティブライフ研究所代表、「最強ブレインメンタルプログラム」主宰。ブレインメンタルコーチ、ビジネスコーチ、ポジティブライフコーチ、JADA協会 スーパーブレイントレーニング1級コーチ。 30年間のビジネスパーソンのとしてマネジメント、人財育成の経験。9年間で約3万件の相談実績。「脳の仕組みを知らないという理由で夢を諦める人をゼロにする」をモットーに、セミナーやコンサルティングを中心に活動。「的確なアドバイス」に定評。
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