目の痙攣の症状や原因、医療機関を受診するべきケースとは
(画像=polkadot/stock.adobe.com)

「顔色が悪い」と聞くと、血の気がない青白い顔色を想像するかもしれませんが、それだけではありません。例えば、黒や茶色っぽい顔色も不調のサインで、何かしらの病気が原因の可能性があるとクリスタル医科歯科クリニック中島 由美先生は語ります。顔色が悪い場合の原因と改善方法についてまとめました。最近、顔色が悪いという方は、ぜひ参考にしてください。  

目次

  1. 顔色が悪い|「青白い」場合の原因と改善策
    1. 顔色が青白いときは貧血の可能性が高い
    2. 貧血の基準値(ヘモグロビン)
    3. 色が青白い場合は血流の改善が重要
    4. 貧血のときに積極的に摂取したい食べ物
  2. 顔色が悪い|「黒い」「茶色い(土色)」場合の原因と改善策
    1. 顔色が土色っぽいときは肝臓・腎臓・胃腸の病気が疑われる
    2. 病気が疑われる場合は病院での検査も必要
  3. 顔色が悪い原因は色によっても異なる|改善されないときは早めに病院へ

顔色が悪い|「青白い」場合の原因と改善策

まずは、顔色が青白い場合の原因と改善策について説明していきます。

病気の場合、腎不全やアセトン血性嘔吐症、褐色細胞腫などで顔色が青白くなることがあります。ただ、体調が優れず、ふらつきなどがあって立っていられないようなケースでは、貧血の可能性が高いです。顔の表面には毛細血管が多くありますが、血液中のヘモグロビン量が減少すると顔色は青白くなります。

そのため、貧血が原因で顔色が悪いときは、バランス良く栄養を摂って、血液をしっかりと作ることが重要です。

顔色が青白いときは貧血の可能性が高い

栄養や酸素は血液に乗って運ばれますが、その役割を担っているのは赤血球に含まれるヘモグロビンという成分です。このヘモグロビンが減少すると酸素が不足してしまい、「めまい」「ふらつき」「動悸」「息切れ」「頭痛」「倦怠感」などの貧血の症状が出ます。

貧血は再生不良貧血や白血病などの病気が原因でも起こる可能性はありますが、貧血のほとんどは「鉄欠乏性貧血」です。生理などの影響もあり鉄欠乏性貧血は若い女性に多く、過度な食事制限も原因になるので注意しましょう。

また、無性に氷を食べたくなる「氷食症」も鉄欠乏性貧血の症状のひとつで、季節に関係なく氷を噛み砕いて食べることがあるという場合も、貧血による症状が疑われます。

貧血の診断には医療機関の受診が必要ですが、以下は血液検査での貧血の基準値です。

貧血の基準値(ヘモグロビン)

男性
女性
13.0g/dl以下
12.0g/dl以下

色が青白い場合は血流の改善が重要

顔色が青白く貧血気味の場合、血流の改善が重要です。そのため、適度な運動の習慣を作る、体を冷やさないようにしっかりと湯船に浸かるようにするなども改善に繋がります。

また、慢性的に寝不足だったり、疲労が蓄積していたりするのも顔色が悪くなる原因です。しっかりと睡眠を取り、疲れを溜めないようにしてください。

加えて、過度に緊張すると顔の毛細血管が収縮するため、顔色が青白くなります。血流のコントロールは自律神経によって行われているので、緊張を感じたら深呼吸するなどして心を落ち着かせましょう。自律神経のバランスを整えることも、青白い顔色の改善には大切です。

貧血のときに積極的に摂取したい食べ物

貧血の症状が出やすい人は鉄分を多く含む食材、そして、鉄分の吸収をサポートしてくれる食材を積極的に摂るようにしましょう。鉄分はヘモグロビンを構成する要素であり、その鉄分が不足することで鉄欠乏性貧血になります。

鉄分を多く含む食べ物
以下のような食べ物には鉄分が豊富に含まれています。

【鉄分を多く含む食べ物】 ・レバー(豚・牛・鶏) ・貝類(しじみ・あさり・牡蠣・ほたてなど) ・牛肉 ・カツオ ・マグロ ・マイワシ ・大豆食品(大豆・納豆・豆乳など) ・海藻(海苔・ひじきなど)

鉄分の吸収をサポートする食べ物
貧血を予防するには鉄分だけでなく、鉄分の吸収をサポートする栄養素、血を作るのに必要な栄養素もバランス良く摂取することが重要です。レバーや貝などに加えて、以下のような食材もあわせて食べるようにしましょう。

【鉄分の吸収をサポートする食べ物】 ・肉類 ・魚 ・卵 ・乳製品

これらには動物性タンパク質が豊富に含まれており、鉄分の吸収を促します。

ほかにも多くの野菜や果物に含まれるビタミンCも鉄分の吸収を助けますし、緑黄色野菜に含まれる葉酸、魚介類に含まれるビタミンB12は赤血球を作るのに必要です。繰り返しになりますが、鉄分だけを摂るのではなく、さまざまな食材をバランス良く食べるようにしてください。

顔色が悪い|「黒い」「茶色い(土色)」場合の原因と改善策

次は顔色が黒や茶色(土色)のときの原因と改善策について説明していきます。

先ほど説明したように青白い場合は貧血の可能性が高いです。一方、土色っぽくなっているときは、肝臓、腎臓、胃腸の病気が疑われます。そのため、原因となっている病気を特定して、適切な治療を受けることが重要です。

顔色が土色っぽいときは肝臓・腎臓・胃腸の病気が疑われる

顔色が土色っぽいときはどのような病気の可能性があるのでしょうか?肝臓、腎臓、胃腸の3つに分けて疑われる病気や原因をまとめました。

肝臓が悪い場合
肝臓の病気のうち、次のような病気は顔色が悪くなります。 ・肝不全 ・急性肝炎 ・慢性肝炎 ・肝臓がん

これらはウイルスの感染や薬による副作用で起こります。また、アルコールの過剰摂取や肥満体型も原因になるので注意してください。

肝臓の機能が低下した場合、血流が悪くなり、黄疸(おうだん)が出ることもあります。黄疸とは皮膚や白目が黄色味がかる状態です。このような症状があるなら、肝臓の病気が疑われます。

腎臓が悪い場合
腎臓の機能が低下すると、血液の中にある老廃物が体外に排出されにくくなります。そのため、血液の色が悪くなり、それに伴って顔色も悪くなります。肥満体型、疲労やストレスの蓄積は、腎機能が低下する原因です。また、暴飲暴食も腎臓に負担がかかるため控えましょう。

顔色の悪さに加えて、腹痛、頻尿、むくみ、血尿などの症状が見られる場合、腎臓が悪い可能性があります。

腎不全になっていることも考えられるので、早めに医療機関を受診することが重要です。

胃腸が悪い場合
胃腸が悪くても、顔色が土色っぽくなることがあります。病気が原因の場合、胃腸炎や急性盲腸炎などです。胃腸の機能が落ちると血流が悪くなり、顔色にも影響が出ます。

これらの病気では、発熱、胃痛、吐き気・嘔吐、胸焼け、下痢などの症状も見られることが多いので、顔色の悪さ以外にどのような症状が出ているのかに注目してください。

胃腸炎や急性盲腸炎になる原因としては、細菌やウイルスの感染に加えて、喫煙、飲酒、乱れた食生活、ストレスなどが挙げられます。

病気が疑われる場合は病院での検査も必要

顔色が悪い場合、必ずしも病気が原因とは限りません。体調不良や疲れが溜まっていて顔色が悪いのであれば、基本的にはしっかりと食事と休息を取れば改善が期待できます。

一方、それでも改善が見られないとき、顔色以外の症状もあるときは、医療機関を受診するようにしましょう。顔色の悪さはひとつの症状であり、根本的な原因は別の病気の可能性もあります。

症状を放置していると、徐々に悪化してしまうので、早めに検査を受けることが重要です。

顔色が悪い原因は色によっても異なる|改善されないときは早めに病院へ

顔色が悪い場合、どのような色かによって疑われる原因は異なります。青白いときは貧血の可能性が高く、土色っぽいときに考えられるのは肝臓や腎臓、胃腸の病気です。

また、日々の食事や睡眠などの生活習慣は、顔色にも強く影響しています。生活習慣を見直しても改善されないときは、病気で顔色が悪くなっていることが考えられます。

そのときは、原因となっている病気ごとに適切な治療が必要なので、早めに病院へ行くようにしましょう。

中島由美
中島 ゆみ(なかじま・ゆみ)
所属:クリスタル医科歯科クリニック 診療科目:内科・美容皮膚科・アレルギー科など
・ニューヨーク州バッファロー市生まれ
・金沢医科大学 医学部 卒
・金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
・大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
・2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設