(※写真はイメージです/PIXTA)

当院には痛みだけでなく、様々な目的で多くの方が来院されます。 例えば、それは痩身目的であったり、冷え性などの体質改善であったり、内臓の不調の改善であったりします。私たちが生活するうえで毎日欠かすことができないことがあります。それは「食事」です。 じつはこの「食事」の習慣によって、上記のような様々な体の不調が引き起こされるのです。今回は、気付かぬうちに不調に陥る「食事」の習慣についてお伝えします。

目次

  1. 冷え性の意外な原因は「食事」の摂り方
  2. 体を冷やす「食べ物」は何か?
  3. 何気ない「食事習慣」が不調の原因になる
  4. 要注意!片側咀嚼がもたらす悪影響とは

冷え性の意外な原因は「食事」の摂り方

寒くなると多くなってくるのが、冷え性を訴える方です。この冷え性に大きく関係するのが「食事」です。

体の中に入れるものによって体内の環境は大きく変わります。人間は、体内を一定の温度に保とうとする恒温動物です。体が冷えるものを体内に入れると、血液が胃や腸に集まり温めようとします。すると、体の末端に血液が行かなくなり、末端冷え性になります。

毎日のように体が冷えるものを摂り続けると、お腹も冷えてしまい、胃や腸の機能は低下していきます。このような方のお腹を触ると冷たくなっています。

問題なのは、体が冷える食べ物を何気なく摂っているので本人にその自覚がなく、また自分の体が冷えていることさえ気付いていない場合が多いのです。

では、どのようなものが体を冷やしてしまうのでしょうか。 文字通り冷たいものは体を冷やします。これはわかりやすいので、ここでの説明は省略します。 問題は、冷たくないけれども体を冷やす性質の食べ物です。

体を冷やす「食べ物」は何か?

まず、「白いもの」には体を冷やすものが多くあります。例えば、砂糖、うどん、食パン、牛乳などが挙げられます。

次に熱帯や温帯の地域で採れるものです。例えば、バナナやパイナップルなどのフルーツや、瓜系のメロン、スイカ、キュウリなどです。 そして、多くの生野菜も体を冷やします。

上記のものは体を冷やす代表的なものですが、体にとって悪いことばかりではないので、調理の仕方や摂取する時間、食べる季節などを工夫して摂取するようにしましょう。

例えば、一般的に生野菜は体を冷やしますが、火を通して調理することによってそれらを解消することができます。しかし、火を通して調理することで酵素が死活してしまうというデメリットが生じます。

酵素とは、食べ物の消化・吸収や細胞の再生・修復など、体内で起こる反応を早める物質です。酵素を生かしたまま摂取するためには、なるべく朝食に生野菜を摂ることをおすすめします。夕食に体を冷やすものを食べると、睡眠中に体が冷えるので得策とは言えません。体を冷やす食ベ物は、調理の仕方を変えるか、摂取する時間をなるべく朝食か昼食にしましょう。

何気ない「食事習慣」が不調の原因になる

次に、「食事」の習慣の一つに挙げられるのが「ながら食い」です。つまり、~しながら食べるということです。例えば、友達と話しながら外食をしていると、気付いたらたくさん食べてしまっていた、という経験をしたことがある方は多いと思います。

また、テレビを見ながらお菓子を食べていたら、ついたくさん食べてしまっていた、ということもあると思います。

他のことに気を取られていると、つい食べ過ぎてしまいがちなので、食事に集中するようにしましょう。

また大皿に食事を盛ると自分の食べた量がわかりにくくなるので、あらかじめ一人分をお皿に取り分けておくのもおすすめです。

そして、食べ過ぎてしまう人の特徴の一つに「早食い」があります。

「早食い」をすると、満腹中枢が機能する前に食事を終えてしまうのでつい食べ過ぎてしまいます。しかもこの「早食い」は、食べ過ぎ以外に、胃や腸などの「内臓の不調」も招く可能性があります。

「早食い」の人は、咀嚼もそこそこに食べ物を飲み込むので、食べたものが細かくなっていないため消化に時間がかかり、胃や腸に負担がかかります。

これを、氷を例に出して説明しましょう。同じ大きさの氷を水に入れて溶かすとします。一方は、大きいまま水に入れます。もう一方は、細かく砕いて水に入れます。どちらが先に溶けるかといえば、細かく砕いた氷のほうが早く溶けます。

これと同様に、ゆっくりと時間をかけて噛んだ食べ物は、胃で消化されやすく、腸で栄養を吸収されやすくなります。つまり、消化不良になりにくいので胃や腸に負担がかかりにくいのです。胃や腸に負担をかけないために、「早食い」を止めてゆっくり噛んで食事をしましょう。

要注意!片側咀嚼がもたらす悪影響とは

最後にご紹介する「食事」の習慣とは、食事をする時いつも同じ側の歯で咀嚼するということです。 聞くと、どちらの歯で噛んでいるかわかっている人は意外に少ないです。いつも同じ側の歯ばかり使っていると、左右の筋肉の緊張感にムラができてしまいます。

それだけでなく、筋肉の緊張のムラから左右の顎の位置がずれて顎関節症を発症したり、頭痛が出たりすることもあります。このような不調を防ぐために、左右の歯をうまく使い、一方の歯だけで咀嚼をしないように心がけましょう。

以上のように、何気ない「食事」の習慣や癖によって体が不調になることは意外に多いのです。 これらのことをおこなっていないか、一度ご自身で確認してみてください。

山田 真
山田 真(やまだ・まこと)
柔道整復師、はり師、きゅう師。まほろば鍼灸整骨院院長 美骨痩身サロンBELUNA代表。
1972年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学商学部、明治東洋医学院専門学校柔整学科、森ノ宮医療学園専門学校鍼灸学科卒業。「幸せは健康の上に成り立つ」という信条の下、大学卒業後は健康関連事業で人の生活に貢献している明治乳業株式会社(現 株式会社明治)に入社。入社4年を経過した頃、自分の独自色を活かして人の健康に貢献できないかと考え、脱サラして柔道整復師の資格取得を目指す。7年間修業した後、2009年大阪府吹田市に、まほろば鍼灸整骨院を開院。開院後、施術回数は16万回を超えるが、足元から全身につなげていく施術をおこない、足指を正しく使えるように調整したところ、患者さんの様々な不調が劇的に改善。遠方からも評判を聞きつけて多数の患者さんが来院。現在、来院する患者さんは筋肉の痛みだけではなく、内臓の不調、アトピー、頭痛、耳鳴り、めまい、姿勢矯正、産後骨盤矯正、発達障害、慢性疲労、自律神経失調症など多岐にわたる。2021年4月に『「足指」の力 体の不調がスッと消える3分つま先立ち体操』を出版。 まほろば鍼灸整骨院Facebook