緑色の便が出る理由は?病気との関係性についても解説
(画像=Adobe Stock)

緑色の便が出る理由は、消化不良や胃腸薬の摂取、母乳の摂取などさまざまなことが原因となります。この記事では、なぜ緑色の便が出るのか、その原因について解説します。また、病気との関係性や病院を受診する目安についても取り上げているため、自分自身もしくは自身の子供などに緑色の便が出ていて心配、といった人はぜひ参考にしてください。

目次

  1. 緑色の便がでる理由
    1. 健康的な便は?
  2. 緑色の便と病気の関係
  3. 赤ちゃんの緑色の便は大丈夫?
  4. 病院を受診する目安
  5. まとめ

緑色の便がでる理由

緑色の便が出る主な理由としては、以下のような点が挙げられます。

  • 消化しきれなかった緑黄色野菜などが便に混ざっている
  • 薬剤(胃腸薬など)を摂取した
  • 母乳を飲んでいる
  • 胃腸が弱っている

など

緑色の便が出る人の中には、食べ物が消化不良の状態となり、緑黄色野菜などがそのまま出てきているも考えられます。特にストレスを抱えている状態だと、胃腸の働きが低下してしまうため、消化が不十分となる可能性があるでしょう。

また、薬剤の中でも胃腸薬には、葉緑素(銅クロロフィリンナトリウム)が含まれているものもあり、摂取しすぎることで、葉緑素の影響によって便に着色することもあります。

さらに、赤ちゃんを母乳で育てている場合、母乳に含まれる乳糖が乳酸菌の生成を促進させることで便が酸性となり、それに伴い胆汁が酸化することで緑色になります。

そのほかにも、胃腸炎などの影響で腸が弱っている人も緑色の便が出る可能性があるため注意してください。これは、腸が弱ることで、空気に触れると緑色になる「ビリルビン」が便の中に増えるためです。

このように、緑色の便が出る理由は一つではありません。

健康的な便は?

緑色の便というと、一般的ではないため、健康状態に疑問を持つ人も少なくないでしょう。そもそも健康的な便とはどのようなものなのでしょうか。一般的に、以下のような状態の便は、健康的であるといえます。

  • 茶色や黄色の便である
  • バナナのような形をしている
  • 便を出す際に力まなくても排出できる便である

上記のような便が出ているのであれば、健康的だといえるでしょう。

ちなみに、便は水分量が85%を超えると軟便となり、90%を超えると水のような下痢便となります。逆に水分量が少なく75%を下回ると硬くなります。水分量が少ないと便を出す際に力む必要があり、多すぎると、バナナのような形とはなりません。健康的な便をするためにも、水分を摂取しない、摂取しすぎるといったことは避け、適正な水分量を摂取が必要です。

緑色の便と病気の関係

緑色の便は、消化不良や胃腸薬の取りすぎなどが主な原因ですが、中には腸の病気が原因となっているケースもあります。 具体的には、急性腸炎になっている場合、緑色の便が出る可能性があります。急性腸炎の場合、緑色の便以外にも、腹痛や下痢、吐き気、食欲不振といった症状も見られる点が特徴です。 そのほかにも、溶血によって赤血球が破壊され、ビリルビンが過剰な状態となる溶血性黄疸が原因となって緑褐色の便が出てくることもあります。

赤ちゃんの緑色の便は大丈夫?

先ほども触れているように、緑色の便は母乳やミルクをよく飲む赤ちゃんにも見られます。 緑色の便を見て、病気を心配する保護者もいるかもしれませんが、赤ちゃんの緑色の便は生理的なものであるため、健康状態には問題ありません。 ただし、緑色以外の便、例えば赤い便や黒い便などは腸から出血している可能性があるため、注意しなければなりません。

病院を受診する目安

緑色の便の状態が長い間続く、緑色の便と合わせて下痢や便秘が続いている、といった場合は病院の受診を検討してください。診療科に関しては、消化器内科もしくは内科を受診してください。 また、診察の際は以下の点を医者に伝えることができると、スムーズです。

  • いつから便の色が緑色になったか
  • 便の色以外に、発熱や腹痛、吐き気といった症状は見られるか、あるとすれば症状はいつからでてきたのか

緑色の便の写真をスマホなどで撮影している場合は、合わせて見てもらうことで、医者も状況を理解しやすくなるため、ぜひ提示しましょう。

まとめ

今回は、緑色の便が出る主な原因や病気との関係、病院を受診する目安などについて解説しました。緑色の便が出る理由は、緑黄色野菜の消化不良や胃腸薬の過剰摂取、母乳の摂取などさまざまです。 緑色の便が出ているだけであれば、健康上の問題は特にないと考えられますが、緑色の便が長く続く、腹痛や吐き気、下痢など他の症状を伴う、といった場合は、早めに病院で詳しく診察してもらうようにしましょう。

山田航希
山田航希
日本内科学会認定専門医
日本消化器病学会認定専門医
日本内視鏡学会認定専門医
日本肝臓学会認定専門医

自治医科大学卒業後に、沖縄県立中部病院にて内科初期後期研修終了。離島診療所勤務を経て消化器内科専修研修後、肝疾患の臨床分野で武蔵野赤十字病院、トロント大学総合病院多臓器移植科 肝臓移植内科でのクリニカルフェローシップを経て現在、沖縄県立中部病院の多忙な臨床現場で奮闘中。消化器、肝疾患での学会発表、執筆多数。
●イシャチョククリニックページ
●沖縄県立中部病院