こうもん周りがヒリヒリ痛い…原因は?受診するなら何科?
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こうもん周りがヒリヒリ痛いのは、なぜなのでしょうか。こうもん周りのヒリヒリとした痛みは、皮膚の炎症が原因の可能性があります。痛みやかゆみなどがひどければ、気になって日常生活に支障が出ることもあるため、すみやかに病院を受診しましょう。こうもん周りのヒリヒリとした痛みの原因と最適な受診科について解説します。

目次

  1. こうもん周りがヒリヒリするのは「肛囲皮膚炎」かも
    1. こうもん周りがヒリヒリ痛い「肛囲皮膚炎」とは
    2. 痛い・かゆい…肛囲皮膚炎の症状
    3. 下痢や生理も誘因に…肛囲皮膚炎の原因
  2. 肛囲皮膚炎以外に疑われる病気
    1. 肛門周囲膿瘍
    2. 肛門部帯状疱疹
  3. こうもん周りがヒリヒリ痛いときにやってはいけないこと
    1. アルコールや辛いものをとる
    2. シャワートイレの使用
    3. 患部をひっかく
  4. こうもん周りがヒリヒリ痛いときの対処法
    1. 市販薬で応急処置
    2. 病院を受診するなら何科?
  5. 病気・体調不良が疑われたら即受診を

こうもん周りがヒリヒリするのは「肛囲皮膚炎」かも

こうもん周りのヒリヒリは、もしかすると肛囲皮膚炎かもしれません。では、肛囲皮膚炎とはどのような病気なのでしょうか。原因や症状などについて解説します。

こうもん周りがヒリヒリ痛い「肛囲皮膚炎」とは

肛囲皮膚炎(こういひふえん)とは、こうもん周りの皮膚が炎症を起こしている状態です。ヒリヒリとした痛みがあり、痒みも伴うなど、つらい症状を呈します。こうもん周りのヒリヒリとした痛みやかゆみが気になって仕事や勉強に集中できなくなり、日常生活に支障をきたすこともあります。

痛い・かゆい…肛囲皮膚炎の症状

肛囲皮膚炎の主な症状は、こうもん周りのヒリヒリとした痛みとかゆみです。かゆいからと掻きむしることでただれが広がってしまうため、何も治療しなければどんどん悪化していきます。 炎症を起こした部分からは掻きすぎると滲出液が出るようになり、それを拭き取ろうと患部を強くこすることでさらに炎症が進行し、さらにかゆみが増すようになります。 ひどくなるにつれて皮膚が角質肥厚を起こしてかたくごわつくようになり、出血が出るようになってさらに重症になるでしょう。 また、炎症が肛門内に広がって切れ痔を起こすこともあります。こうもん周りのヒリヒリは、早期治療が大切です。

下痢や生理も誘因に…肛囲皮膚炎の原因

肛囲皮膚炎の原因は様々ですが、何度も下痢をしたり、生理や汗で蒸れたりすることで皮膚の抵抗力が落ち、そこに雑菌が繁殖することなどでも起こります。

こうもん周りのヒリヒリは、シャワートイレの使用も原因のひとつです。 強い水流で洗うと肛門を傷つけ、何度も洗うことで皮脂や常在菌が洗い流され、自浄作用が落ちてしまいます。また、洗浄ノズルや貯水タンクに細菌が繁殖していることもあり、そのようなシャワートイレを使用することで、こうもん周りがただれる可能性もあります。 シャワートイレの使用を習慣化している人で、慢性的に炎症や湿疹が起きているなら、シャワートイレの使用に問題があるのかもしれません。

肛囲皮膚炎以外に疑われる病気

こうもん周りのヒリヒリの原因は、肛囲皮膚炎だけではありません。ここでは、肛囲皮膚炎以外に疑われる病気について、2つ解説します。

肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)とは、こうもんの中から細菌が侵入して、こうもん周りに膿のかたまりができる病気のことです。こうもん周りの痛みや腫れなどの症状があり、発熱する人もいます。 腫れが大きくなると皮膚が破け、膿が出ることがあります。膿が出ると症状は改善しますが、膿が出るまでは疼痛が強く辛いため、病院では切開して膿を出す処置をします。

肛門部帯状疱疹

肛門部帯状疱疹とは、帯状疱疹の症状がこうもん周りに出た状態です。帯状疱疹は、神経に潜伏している水痘ウイルスが、抵抗力の低下などの原因で活動を活発にし、腫れや水ぶくれを起こす病気です。 帯状疱疹は、こうもん周りにも出ることがあり、片側に出現することが特徴です。肛門部帯状疱疹は、ピリピリとした強い痛みとかゆみを伴います。 治療は、ウイルス感染症に効果のある塗り薬や内服薬を約1−2週間使用することで改善することが多いです。痛みが強い場合は、頓服として鎮痛剤が処方されることもあります。

こうもん周りがヒリヒリ痛いときにやってはいけないこと

こうもん周りがヒリヒリして痛いとき、日常生活でやってはいけないことがあります。症状を悪化させないために気をつけたいことについてご紹介します。

アルコールや辛いものをとる

アルコールや辛いものなどの刺激物は、こうもん周りのヒリヒリとした痛みを悪化させる原因になります。食材の中の刺激物が排便の際にこうもんに付着し、皮膚に刺激を与えてしまいます。 こうもん周りがヒリヒリしている時には、アルコールや辛いものだけでなく、コーヒー・紅茶などのカフェイン含有物、タバコ、生ニンニクなどの刺激物を控えるのが望ましいです。

シャワートイレの使用

シャワートイレは、使いすぎることでこうもん周りの皮膚に炎症を起こす可能性があります。また、温度の高い温水や勢いが強ければ、肛門やこうもん周りを傷をつけてしまう可能性があります。 こうもん周りの皮膚は比較的薄いため、他の箇所の皮膚よりもダメージを受けやすい状態です。 こうもん周りの皮膚がヒリヒリするときは、シャワートイレの使用を控え、柔らかな質感のトイレットペーパーで優しく拭き取るようにしましょう。

患部をひっかく

炎症のある部分をひっかくと、炎症が広がって悪化することがあります。こうもん周りがヒリヒリするときはかゆみを伴うことが多いですが、我慢できずにかいてしまうと、さらにつらい症状に悩まされることになります。 かゆみを我慢しないためにも、薬を塗るなどして対処し、直接患部を引っかかないようにしましょう。

こうもん周りがヒリヒリ痛いときの対処法

こうもん周りがヒリヒリ痛いときは、最適な対処法を取ることで症状を改善することができます。具体的な対処法について解説します。

市販薬で応急処置

こうもん周りがヒリヒリ痛いときには、痛い部分に市販薬を塗りましょう。薬局、薬店、ドラッグストアでは、こうもん周りの皮膚の炎症を鎮めるための薬が何種類も販売されています。

かゆみを伴うものは、ステロイド配合の塗り薬を使用することが多いですが、真菌や細菌感染が疑われる場合は症状が悪化する可能性があります。 市販薬は手軽に買うことができますが、症状に適したものを選ばなければ逆効果になってしまう場合がありますので、薬剤師の方に相談してから購入することをおすすめします。

病院を受診するなら何科?

こうもん周りのヒリヒリとした痛みは、肛門外科を受診しましょう。皮膚科で薬を処方してくれる場合もあります。しかし、こうもん周りのヒリヒリとした痛みは、皮膚症状だけでなく、肛門内に炎症を起こしていることもあるため、肛門外科に行くことをおすすめします。 放置すると重症化することがあるため、気づいた時点で早めに受診しましょう。

病気・体調不良が疑われたら即受診を

こうもん周りのヒリヒリとした痛みは、肛囲皮膚炎という皮膚の炎症を起こしている可能性が高いです。単に、ヒリヒリと痛む皮膚炎である場合は市販薬で治ることがありますが、念の為受診することをおすすめします。

こうもん周りのヒリヒリとした痛みだけではなく、膿、血便、激しい痛み、発熱など明らかに様子がおかしい場合は、別の病気が疑われます。 もしかすると、がんなどの重大な病気が潜んでいる可能性があるため、即受診しましょう。専門医の診察を受けることは、病気を完治して、再発を予防することにもつながります。

吉田幸平
吉田幸平
医療法人 吉幸会 新宿おしりのクリニック

●新宿 おしりのクリニック