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最終更新日:2022年4月21日

膵臓が悪いと尿にも症状が出る?

こちらの記事の監修医師
めじろ内科クリニック
久野伸夫 先生

膵臓が悪いと出る症状のひとつに、尿の異常があります。 膵臓の病気が尿に影響を与えるとは、なんだかピンときませんが、膵臓の機能が低下することで尿にも異常が現れるようになるのです。膵臓の病気で尿に症状が出るのは、どのような理由があるのでしょうか。膵臓が悪いと出る尿の症状について解説します。

膵臓が悪いと出る尿の症状(1)多尿

慢性膵炎や膵尾部という膵臓の左端の部分に発生した膵がんだと、多尿になることがあります。多尿は、合併症として起こりやすい糖尿病の症状です。ちなみに多尿とは、1日の尿量が3リットル以上のことをいいます。

多尿は慢性膵炎の可能性

慢性膵炎では、持続的に膵臓で炎症が起こっている状態です。膵臓の細胞が破壊され、次第に膵臓の機能が低下していきます。そのため、慢性膵炎は、基本的に治ることはありません。

慢性膵炎では、血糖を調整するホルモンの分泌が不十分になり、合併症として糖尿病になることが多く、その症状として多尿になることがあります。また、膵尾部は血糖を調節するホルモンが作られる部位です。そこに膵がんができるとホルモンの産生が障害され、慢性膵炎と同様に糖尿病を合併してくることが多く、多尿の原因になります。

糖尿病になると血液中のブドウ糖が多くなり、血液がドロドロになります。すると身体は、その濃度を下げて血液をサラサラにしようと水分を欲するようになります。たくさん水を飲むために、尿の量が増えるのです。多尿になるのは日中だけでなく、夜中にも頻繁にトイレに行くために起きるようになります。

慢性膵炎の尿以外の症状

膵臓の周りには神経が多くあり、炎症が広がると激しく痛むようになります。背中の痛みや腹痛は、よくある症状です。

膵臓が悪いと出る尿の症状(2)尿の色が濃い

膵臓が悪いと、尿の色が濃くなることがあります。これは、膵がんの症状によって起こる黄疸による変化です。

尿の色が濃いのは膵がんの可能性

膵がんが、膵頭部という十二指腸に近い部位に発生すると、その中を通り抜ける総胆管が圧迫され胆汁の流れが悪くなり、胆管からあふれた胆汁が血管内に入り込みます。胆汁の成分である黄色のビルビリンが血液中に多くなり、過剰な黄色いビリルビンは腎臓から大量に排泄されます。それによって、尿の色が濃くなることがあります。

尿の色が濃い場合、ほかにも皮膚や白目の部分が黄色くなる黄疸の症状が現れることが多いです。

膵がんは、がんの中でも初期症状がわかりにくい病気として知られ、転移しやすく進行も早い、悪性度の高いがんです。早期発見が難しく、膵がんが見つかったときには、かなり進行していることも少なくありません。

膵がんの初期症状では、背中の痛みやお腹の痛みが主ですが、ほかに食欲不振、下痢、脂肪便などが現れます。黄疸や尿の色が濃くなる症状は、病状が進行してから現れることが多いです。

膵がんの尿以外の症状

膵臓の周りには神経が多くあり、炎症が広がると激しく痛むようになります。背中の痛みや腹痛は、よくある症状です。

膵臓が悪いのかも…と思ったら受診

尿が多かったり尿の色が濃かったり、尿の症状をはじめ、背中やお腹の痛み、消化器系の不調があるなら、膵臓の病気である可能性があります。

膵臓の病気を放置するリスク

膵臓の病気は発見されにくく、気づいた時にはかなり進行しているケースが多いです。

消化吸収不良や糖尿病などは、日常生活に支障をきたすことが多く、社会復帰が難しくなることもあります。また、炎症が十二指腸や大腸など周囲の臓器に及ぶ合併症もあります。

膵炎や膵がんは、ひどくなると意識障害や死に至ることもあり、大変危険です。膵臓の病気を放置するとさまざまな病気のリスクが上昇するので、すぐに受診をして治療を始めることが必要です。

こんなときは早期に受診

尿の異常は、内臓の異常を知らせるサインです。いつもと違う様子であれば、ささいな変化であっても、念のため受診をおすすめします。

また、お腹の上部やみぞおちあたりに痛みがある場合も、専門医に診てもらいましょう。膵臓の周りにはたくさんの神経があり、炎症が広がると痛みが出るようになります。はじめはそれほどでもない痛みでも、進行するとかなり痛みが激しくなり、眠ることすらできなくなるほどひどくなることもあります。

膵臓の病気は早期発見が難しいため、少しでも体に違和感を覚えたら、病院に行きましょう。

膵臓の病気が疑われるときの検査

膵臓の病気が疑われるときは、血液検査や画像診断が行われます。血液検査では、膵酵素などの血液中の値を調べることで、膵炎や膵がんの可能性を見つけることができます。

画像診断では、腹部エコー、CT、MRIなどが行われます。これにより、膵石ができていないか、石灰化していないか、膵管がふさがっていたり狭くなっていたりしないかについて調べます。

慢性膵炎は、定期的に検査を受け、診断や評価を繰り返し行います。

まとめ

膵臓が悪いと、尿の量や色に変化が見られます。最近では尿の量や色だけでなく、他にもにおいを感じる線虫という虫を使って、尿のにおいから膵がんの早期診断をするための研究も行われています。このように、膵臓疾患では、尿に何らかの変化が起こります。いつもと違う感じの尿が出たときは、念のため病院で検査してみるといいでしょう。

こちらの記事の監修医師

めじろ内科クリニック

久野伸夫 先生

〇病院名:めじろ内科クリニック
〇医師 :久野伸夫
〇アクセス :東京都豊島区目白3丁目5−11 NOBビル3F
〇診療科:内科・糖尿病内科・消化器内科
【経歴】
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本糖尿病学会専門医
労働衛生コンサルタント

    • 東京都豊島区目白3-5-11NOBビル3F地図を見る
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    • 内科 リハビリテーション科 整形外科
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