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最終更新日:2022年1月20日

「人望のある人」はどこが違うのか?

こちらの記事の監修医師

大澤 弘子

「人望のある人」はどこが違うのか?

(画像=Adobe stock)

人望のある人とのない人の違いについて、また、人望を得るための根本的な行動について、人材育成事業を手がける日テレHR代表の大澤弘子さんが解説します。

目次

  1. 人望についての「原因と結果の法則」
  2. りんごが美味しく育つ「原因」は?
  3. 人望をもたらす「原因」は何か
  4. 本当の人望をつくるもの

人望についての「原因と結果の法則」

仕事で部門の管理職やリーダー職になる時、新プロジェクトのリーダーに選抜された時、部活の部長、バイト先のバイト長、また、学校で委員会などのリーダーをやっていて、なかなかうまくいかないとき「どうやったらみんながついてきてくれるだろうか?」そんなことを考えたことはありますか。

多くの書籍でも取り上げられることの多いテーマです。行き詰まったことのある人、悩んだことのある人は、少し調べてみると多くの関連情報を見つけられると思います。既に見たという方も多いのではないでしょうか。

30年テレビ局でサラリーマンやってきて痛感することがあります。人望は「結果」であって、その結果を出せている人は、まちがいなく原因となる行動をしているということです。

まさに、人望という果実を取るには必要な行動の蓄積がある。原因と結果の法則です。「1+1=2」というぐらいに科学的な普遍の法則です。原因行動(原因となる行動)をしていないところに、ポコっと結果だけが出ることはないのです。

りんごが美味しく育つ「原因」は?

美味しくてみんなを笑顔にするりんごの実を収穫するには、1年かけて、その実がなるために木のお世話をすることが欠かせません。

  • 木のお世話:原因行動
  • 美味しい実:結果

ですね。と同時に、さらにもう1段階手前に、外せない土台があります。それは、土の手入れです。

木のお世話をいくらがんばっても、土が良い状態でなく十分な養分がなかったら、木は環境が条件悪く、本来持っているポテンシャルを発揮できません。土という木にとっての「環境」、文字通り根っこの「状態」が外せない土台なのです。土台を整えてないと、目先のお世話をいくら頑張っても木は元気に育ちません。どんなに良い苗であってもです。

そしてこの土をつくるのは、1年やそこらじゃなかなか無理。一番重要な作業には、最も時間がかかります。避けて通ると必ずいつかスタックします。

人望をもたらす「原因」は何か

では、人望についてはどうでしょう。木の手入れの部分、土台となる土の手入れの部分に当たるのはどのようなことなのでしょうか。

部下やメンバーのためになることを、率先してやる。みんなが、この組織に参加した時のワクワクややる気を維持して、それを増幅させながらより大きな力を出せるように行動する。目に見える言動を持って、メンバーのために動くこと。

どれもとても大事な行動ですが、これは、りんごで言えば「木の手入れ」の部分です。では、「土」にあたるのは何でしょうか?

それは、リーダーの人としてのあり方です。何をした、という目に見える行動だけではなくそもそもの「あり方」。これは短期間で、ちょっと人のために真剣になったぐらいで作れるものではありません。でも、大事な土台。

本当に人との間に「信頼貯金」を貯められると、困ったときに力になってくれる人が現れます。人が力を貸したくなる「あり方」の人が、本当の意味で人望のある人だなあと思うのです。

本物は「金の切れ目が縁の切れ目」というようなことにはなりません。むしろ究極に困った時こそ、人が手を差し伸べてくれるような人ですね。

本当の人望をつくるもの

人望をつくる元となっているのは、誠実であることだと思います。これ、何も道徳的なキレイごとを言いたいわけではありません。本当に誠実でない人は人が見て分かるものです。そういう「職業的誠実」を装っている人に、人はついてきてくれません。

会社を守るのは、社員やその家族を守るため、信頼して取引してくれたお客様を困らせないため、社会からの信頼に対して、絶対に約束したことを守るという誠実です。

この誠実を通すために、リーダーは先々の備えをしておかなくてはなりません。また、不測の事態があっても会社や組織を運営し続けられる手を打っておかなくてはなりません。部下やメンバーの安心安全を守るための仕組みも考えて実行する必要があります。

そして、誰に対しても騙したり、裏切ったり、故意に悪評を立てたりといった
不誠実なことをしない。誠実を通すときは、ときに「嫌われ役」を覚悟することも辞さない覚悟のようなものが必要なこともあるでしょう。

結局、その場しのぎで適当に行動したり、自分自身を守ることや自分の損得だけゴールにしていると、人から信頼されず、人望ある人になれないということになります。

土となる土台としての「あり方」。そして、せっせと木のお世話をする職人のように、一人ひとりのメンバーや組織を守るための知識とスキル、やり通す覚悟と胆力。アンテナを張って「台風」や「洪水」などに備える見通し力が必要です。

こんなに大変な役割だからこそ、実は、ひとりでは完璧にはできません。自分のできないことを知り、できるように努力を重ね、できる人を尊敬して頼る。自分ができることは労を惜しまずにやる。そんな協働の力が重要であると感じます。

人望は一朝一夕にはならない。だからこそ、価値があります。強盗に盗まれることもない、自分の一生の財産になるのです。

大澤 弘子
大澤 弘子(おおさわ・ひろこ)
国家資格キャリアコンサルタント 日本青少年育成協会認定教育コーチ(中級)
日本テレビでプロデューサー歴25年。各界の著名人を取材し、誰しも「自分の軸」に気づいて殻を破る転換点があると知って感動。史上初のNHKとの共同制作実現、タレントと視聴者が「ワーキングマザー」として交流するサークルなど、TV番組の枠を越えた取り組みを推進。2016年、慶應義塾大学大学院SDM研究室・前野隆司教授に学び「最大の成果を出すチームに共通する力」を導く。2019年「日テレHR」スタート。上場企業の人材育成に従事。2020年には全国170,000人の人事パーソンが選ぶ「HRアワード」受賞。サラリーマンこそ「キャリアビルディング」意識が必要と考え、人材育成コンサル・研修・個別コーチングも多数。

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大澤 弘子

国家資格キャリアコンサルタント 日本青少年育成協会認定教育コーチ(中級)
日本テレビでプロデューサー歴25年。各界の著名人を取材し、誰しも「自分の軸」に気づいて殻を破る転換点があると知って感動。史上初のNHKとの共同制作実現、タレントと視聴者が「ワーキングマザー」として交流するサークルなど、TV番組の枠を越えた取り組みを推進。2016年、慶應義塾大学大学院SDM研究室・前野隆司教授に学び「最大の成果を出すチームに共通する力」を導く。2019年「日テレHR」スタート。上場企業の人材育成に従事。2020年には全国170,000人の人事パーソンが選ぶ「HRアワード」受賞。サラリーマンこそ「キャリアビルディング」意識が必要と考え、人材育成コンサル・研修・個別コーチングも多数。