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最終更新日:2021年11月1日

帝王切開で生まれた女性は成人後の肥満と糖尿病のリスクが高い

こちらの記事の監修医師
 
KARADAs編集部

帝王切開で出生した女性は、肥満や2型糖尿病を発症しやすいことを示唆するデータが発表された。ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のJorge Chavarro氏らによる報告で、「JAMA Network Open」4月13日オンライン版に掲載された。

著者らは、看護師を対象とした大規模調査「Nurses’ Health Study II」のデータを解析し、1946~64年に出生した女性3万3,226人を2013~15年まで追跡した。この中で帝王切開により出生した女性は1,089人(3.3%)だった。

191万3,978人・年の追跡調査の結果、1万2,156人(36.6%)が肥満、2,014人(6.1%)が2型糖尿病と診断されていた。追跡終了までの肥満の累積リスクは、経腟分娩の人は36.5%(3万2,137人中1万1,722人)、帝王切開の人は39.9%(1,089人中434人)だった。また、1万人・年当たりの2型糖尿病発症率は、経腟分娩が10.4%、帝王切開が14.1%だった。

年齢、人種/民族、母親のBMIや教育歴、妊娠中の体重増加量、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、妊娠高血圧腎症、在胎期間、出生時体重などで調整した多変量解析では、帝王切開で出生した人の肥満の確率は経腟分娩で出生した人に比較してハザード比(HR)1.11(P=0.005)と有意に高く、2型糖尿病の発症もHR1.46(P=0.001)となり、有意に高リスクであった。調整因子としてBMIの値を追加すると、2型糖尿病発症のHRは1.34に低下したが、依然として有意差がみられた(P=0.008)。

著者らは、「帝王切開による出生と小児期の肥満の関連は既に判明していたが、成人後も肥満状態が継続し2型糖尿病の発症に影響を及ぼす可能性がある。つまり、帝王切開に関連する小児期の肥満のリスクより大きな健康上のリスクにつながる可能性がある」と述べた。

米国では、年間出生数の3分の1に相当する120万人が毎年帝王切開で出生している。専門家のグループは、初産での帝王切開を避けるよう呼び掛け、帝王切開の件数を減らそうとしている。著者らも「帝王切開は児の数十年後の健康に悪影響を及ぼす可能性を示している。医学的適応がある場合を除き、帝王切開を減らす必要性がより明らかになった」と述べた。

著者らの研究グループは、帝王切開で出生した子どもは、母体の産道の細菌に曝露されないため、後に肥満や糖尿病を発症するのではないかと推察している。

本論文の査読者であるノースウェル・ヘルスのJill Rabin氏は、「子宮内や腟の細菌叢が、小児期や成人期の健康への影響を示すデータは多数存在する」と指摘し、分娩法や子宮内の内診の頻度、抗菌薬の使用が母体と新生児の細菌叢に影響を及ぼす可能性があると付け加えた。

一方、ハンティントン病院産婦人科部長のMitchell Kramer氏は細菌叢説には懐疑的で、肥満症の妊婦は帝王切開で出産することが多く、肥満の母親から生まれた子どもは将来肥満になりやすい、肥満者は糖尿病を発症しやすいと指摘した。そして、この研究は帝王切開と肥満・糖尿病との関係に新たな疑問を提起したもので、分娩法の判断に影響を及ぼすものではないと述べた。

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