口内炎の原因について解説!口内炎の原因ごとの種類や対処法は?早く治す方法や予防方法もあわせてご紹介

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最終更新日:2021年8月24日

口内炎の原因について解説!口内炎の原因ごとの種類や対処法は?早く治す方法や予防方法もあわせてご紹介

こちらの記事の監修医師
フリーランス
末光智子 先生

〇病院名 :フリーランス
〇医師  :末光智子
〇アクセス:
〇診療科 :内科
〇経歴:自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

口の中の粘膜が炎症を起こして痛みを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

「口内炎が気になって仕事に集中できない」「食事のたびに痛みを感じる」など生活に支障をきたすこともあります。

口内炎といっても症状の重さによって様々な種類があり、痛みがないため自覚しづらい口内炎や、腫瘍や出血がみられる重症の口内炎も存在します。

口内炎を悪化させないためにも、症状を見極め正しく対処することが大切です。

そこで今回は口内炎の原因や対処法、そして再発予防のポイントについて詳しく紹介します。

口内炎の様々な原因

口内炎に様々な症状や種類が存在するのと同様、口内炎の原因も人によって様々です。

まずは以下の項目を参考に、口内炎の種類と原因を確認しましょう。

物理的影響

口内炎の原因として考えられる要素には物理的影響があります。

物理的な刺激によって口の中に傷がつき、そこから雑菌やウイルスが入ることで口内炎が発生するというものです。

食事中に誤って舌や内ほほの粘膜を噛んでしまった経験がある人も多いでしょう。

歯並びの悪い人や矯正器具を使用中の人は、噛み合わせの悪さから粘膜を傷つけることが多く、物理的影響による口内炎になりやすいです。

栄養不足・ストレス

栄養不足やストレスも口内炎を引き起こす原因と考えられます。

栄養不足やストレスが原因で体内の免疫力が低下し、皮膚や粘膜が傷つきやすくなるのです。

特に人は強いストレスを感じると、健康に必要不可欠なビタミンB2やB6などの栄養素を体内で多く消費します。

体内の栄養バランスが崩れることで、口内炎になりやすい体質を作るのです。

普段から栄養不足やストレスを感じている人は、ビタミンB群を積極的に摂取することをお勧めします。 

ウイルスや菌

ウイルスや菌が口の周りの粘膜に付着して、口内炎を引き起こす原因となることも多いです。

口内炎を引き起こすウイルスや菌として、ヘルペスウイルス・梅毒・淋病・クラミジアなどが挙げられます。

加齢や体調不良により口内環境が乱れている人は、常在菌であるカンジダ菌が増殖し、カンジダ性口内炎を発症することもあります。

その他

口内炎は口腔癌や舌癌など、全く別の病気が原因で発症することもあります。

口内炎が2週間以上長引く場合は、別の病気が潜んでいる可能性もあるので、早い段階で治療を受けることが大切です。

上記以外にもアレルギーや喫煙習慣による体質が原因で、口内炎が引き起こされる例もあります。

口内炎になりやすい人は、きちんと病院に行って原因を明確にしておきましょう。

原因によって種類や対処法が異なる

口内炎は原因ごとにいくつかの種類に分類され、それぞれ対処法が異なります。

素人判断で間違った対処をすると、かえって症状が悪化してしまう恐れもあるため十分に注意が必要です。

少しでも口内炎に近い症状を発見したら、病院で診断を受けるようにしましょう。

軽度の症状だからといって、放置するのもお勧めできません。

口内炎だと勘違いして放置した結果、舌癌だと診断されるケースもあるからです。

自己判断に任せるのではなく、身体に異変を感じた際はきちんと医師の診断に頼りましょう。

口内炎の種類と対応する症状・対処法

口内炎の症状や対処法を種類別に紹介します。

口内炎が発症した際は、以下の情報を参考に対処法を考えましょう。

口内炎の種類と症状、そして対処法を正しく把握することで症状の悪化が防げます。

アフタ性口内炎

口内炎の中でも代表的なものがアフタ性口内炎ではないでしょうか。

アフタ性口内炎は表面が白っぽく、周囲が赤みを帯びた潰瘍が内ほほ・唇の内側・舌・歯茎にできるのが特徴です。

ちょっと触れただけでも強い痛みがあり、辛いものや熱いものなど刺激が強いものを食べるとしみることもあります。

アフタ性口内炎の場合は、特に何もしなくても自然治癒するのが一般的です。

カタル性口内炎

カタル性口内炎は、赤い炎症やブツブツ・水膨れ・ひび割れなどが見られるタイプの口内炎です。

人によっては強い痛みを感じたり、炎症箇所に熱を感じたりします。

炎症が慢性化すると、口の中がネバネバとし口臭を引き起こすこともあるので注意してください。

主に、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりした時の細菌増殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こります。

局所の安静や物理的刺激の除去、場合によっては抗生物質を含んだ口腔用の軟膏や殺菌錠・トローチなどの使用が有効です。

口の中が不潔だったり体調不良だったりすることが原因で発生する場合もあるため、口の中を清潔に保つことや体調管理も大切です。

ウイルス性口内炎

ウイルス口内炎として代表的なのがヘルペス性口内炎です。

口の中の痛みだけでなく、水疱や潰瘍ができ発熱や頭痛などの症状が出た場合はウイルス性口内炎を疑いましょう。

特にヘルペス性口内炎は、へルペスウイルスに初めて感染したときに発症することが多く、子どもに多くみられます。

思春期以降で初めて感染した場合は、飲食ができなくなるほどの重篤な症状を引き起こすこともあるため注意が必要です。

炎症部分に人が触れることで他人に感染する可能性もあるため、早期の治療を心がけましょう。

治療方法としては、抗ウイルス薬の投与などが一般的です。

症状が重度の場合には入院が必要になるケースもあります。

真菌性口内炎

真菌性口内炎として代表的なのが、カンジダ性口内炎です。口腔カンジダ症とも呼ばれます。頬の内側や口蓋などに白い苔のようなものが付着する場合が多いですが、白い苔状のものがなく赤く腫れる場合もあります。

健康な人に発症することは少なく、糖尿病や癌など他の疾患に罹っている、あるいはステロイドの長期使用者や高齢者、妊婦など、免疫力、体力が低下している場合にかかることがあります。カンジダ性口内炎を発症したら、隠れた病気がないかの確認も必要です。

治療には抗真菌薬を使用します。またすでに内服している薬などがある場合は、主治医にも状況を伝え、相談しましょう。

アレルギー性口内炎

アレルギー性口内炎はアフタ性口内炎と同様に、ほほの内側や唇などに白い潰瘍ができ、痛みも伴います。

特定の食べ物や薬品、そして金属などによってアレルギー反応がでることで粘膜が傷つき、炎症を引き起こすことが原因です。

歯科治療などで詰めた金属が原因の場合は、アレルゲンを特定し、アレルギーフリーの素材へ変更する必要があります。

食べ物や薬品が原因と考えられる場合は、病院で検査を受けるようにしましょう。

ニコチン性口内炎

ニコチン性口内炎は喫煙習慣が原因で起こる口内炎です。

口の中の粘膜や舌に白いブツブツができ、ピリピリとした刺激を感じるようになります。

他の口内炎に比べると痛みを感じにくいことから、自覚症状がない人も多いのが特徴です。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ血液の供給量を減少させることから、口の中の粘膜に悪影響を与えます。

完全に治すためには、タバコの本数を減らすなどの対策が必要です。

ニコチン性口内炎を放っておくと、癌などの悪性腫瘍を発生するリスクもあるため、症状が出たら早めに治療をしましょう。

口内炎と間違えやすい病気

口内炎と間違えやすい病気には、舌癌や白板症などがあります。

通常の口内炎は2週間程度で治癒しますが、なかなか回復しない場合は別の病気であることも考えられるため注意が必要です。

舌癌や白板症の場合は自然に治ることがありません。口腔外科にて治療を受けるようにしてください。

命にかかわることもあるため、早期発見・早期治療のためにも定期的な検診をお勧めします。

口内炎を早く治すには?

口内炎を早く治す方ためのポイントを紹介します。

不快な口内炎は一刻も早く治したいものです。口内炎ができたら 以下の項目を参考に対応してみてください。

原因を特定して改善する

口内炎は原因によって様々な種類があり、それぞれ対処法が異なります。

早期に改善するためにも、口内炎の種類を正しく特定することが大切です。

別の病気である可能性も考え、口腔外科や内科・皮膚科などの専門機関を受診されることをお勧めします。

市販薬の活用

病院に行っている時間がないという人は、まずは市販薬を試してみるのも良いでしょう。

口内炎用の市販薬は飲むタイプから塗るタイプ、そして貼るタイプやスプレータイプまで様々な種類があります。

市販薬を使用する際は説明書きをよく読み、症状にあった薬を選ぶようにしましょう。

市販薬を2週間以上使用しても症状が良くならない場合は、別の病気が隠れている恐れがあります。

症状が改善されない場合は、放置せずに医師の診断を受けましょう。

口内炎に良くない食べ物を避ける

辛い食べ物や熱い食べ物など、口の粘膜を刺激するような食べ物を避けることも大切です。

なるべく口内炎を刺激しないように生活することを心がけましょう。

辛い物だけでなく、糖質を多く含む食材もビタミンB6を多く消費し免疫力を低下させるため注意が必要です。

アルコール類や炭酸系飲料水も刺激となるため、なるべく控えるようにしてください。

より良い栄養摂取やストレス改善の方法

口内炎を緩和するためには、栄養バランスの良い食事をとって、ストレスを最小限に抑えることが大切です。

以下の項目を参考に、効率よく栄養を摂取する方法やストレス解消の方法を確認しておきましょう。

ビタミンB群やミネラル不足に注意

口内炎を早く治すためには、皮膚や粘膜の健康維持に欠かすことのできないビタミンB群を含む食材を積極的にとるようにしましょう。

代表的な食材としては豚肉や卵・緑黄色野菜・乳製品・赤身魚・レバーなどが挙げられます。

ミネラル不足も抵抗力の低下につながり、口内炎を引き起こす一因です。

肉・魚介・種実・穀類など、鉄や亜鉛などを含む食材も積極的に摂取するようにしてください。

自分なりのストレス解消法を身につける

強いストレスは体内のビタミンB群を多く消費し、皮膚や粘膜に炎症が起こりやすい環境をつくります。

適度な運動や映画鑑賞など、自分なりのストレス解消法を身につけることが大切です。

忙しくて時間がとれない人は座ったままの姿勢で伸びや深呼吸をしてみてください。

リラックスすることがストレス解消につながります。

口内炎の予防法

口内炎は日頃から健康管理を意識することで予防が可能です。

以下の項目を参考に、口内炎を予防しましょう。

口の中を清潔に保つ

口内炎を防ぐためには、口の中の環境を清潔に保つことが大切です。

ウイルスや菌の繁殖を抑えるためにも、日頃から口の中を清潔に保ちましょう。

食後や就寝前後は、丁寧に歯磨きやうがいをすることをお勧めします。

ただし、強すぎる刺激はかえって逆効果です。

歯磨きをする際は、研磨剤などを含まない低刺激の歯磨き粉を使い、柔らかめの歯ブラシで丁寧に磨くようにしましょう。

十分な水分補給

口内炎を予防するためには、十分な水分補給を心がけることも大切です。

口の中が乾燥すると、唾液による自浄作用が正常に機能しなくなるため、ウイルスや菌が増えやすくなります。

適度に水分補給を行い、口の中が乾燥しないように心掛けることが大切です。

しかし水分補給といっても、飲み物を口にすれば良いというわけではありません。

コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物やお酒は、利尿作用を促し脱水を招くこともあるため注意してください。

基礎的な健康管理

口内炎を予防するためには口の中だけでなく、全身の健康状態を整えることが重要です。

規則正しい生活を心がけ、栄養バランスの良い食事をとり、適度な運動と十分な睡眠を意識しましょう。

ストレスをため込まないように、日頃からストレス発散に繋がる行動を意識することも大切です。

アレルギーやタバコなど特定原因の対策

アレルギーやタバコなどが原因で口内炎が起きている場合は、アレルギーの原因を調べる必要があります。

専門の病院でパッチテストを受け、アレルギー症状を引き起こしている原因を特定しましょう。

検査の結果、歯の治療などで用いた金属が原因と発覚した場合には、歯科への相談が必要です。

また喫煙によって口の中の環境が崩れ、それが原因で口内炎を発症することもあります。

喫煙習慣のある人はなるべく禁煙を意識し、口内炎の原因を取り除くようにしましょう。

まとめ

一般的なアフタ性口内炎であれば1〜2週間で自然治癒しますが、2週間以上改善しない場合は専門機関の受診をお勧めします。

口内炎の症状には、癌などの重篤な病気が隠れている可能性もゼロではありません。

取り返しのつかない事態を避けるためにも、なるべく早めに病院で診てもらいましょう。

こちらの記事の監修医師

フリーランス

末光智子 先生

〇病院名 :フリーランス 〇医師  :末光智子 〇アクセス: 〇診療科 :内科 〇経歴:自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)