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鼠径部の痛みが取れないのはなぜ?考えられる病気や原因を解説

最終更新日:2022年5月14日

鼠径部の痛みが取れないのはなぜ?考えられる病気や原因を解説

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹 先生

(画像=stock adobe.com)

鼠径部にできたしこりや痛みが、なかなか取れないと心配になる方も多いのではないでしょうか。鼠径部の痛みには、さまざまな原因が考えられます。症状を悪化させないためにも、早めに病院を受診した方がよいでしょう。この記事では鼠径部に痛みがある場合に、考えられる病気を解説します。

鼠径部の痛みで考えられる主な病気

(画像=stock adobe.com)

鼠径部の痛みで考えられる主な病気は、次のとおりです。

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
鼠経ヘルニア
リンパ管炎
子宮内膜症

中には、重篤な症状を引き起こす病気もあるため注意が必要です。以降では各病気について原因や症状、治療法などを解説します。

鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)

鼠径部痛症候群とはグロインペイン症候群とも呼ばれます。病気ではないにもかかわらず、鼠径部や股関節周辺が痛くなる症状です。

原因

鼠径部痛症候群は、過酷なスポーツにおける筋力や柔軟性の低下でおこるといわれています。たとえば、サッカーのキックやランニングで股関節を動かし過ぎると、鼠径部痛症候群になる可能性があります。

拘縮が原因で、鼠径部が痛くなることも。拘縮とは、関節が固まって動かしづらくなった状態です。

症状

鼠径部痛症候群になると、症状が慢性化することも多いです。また起床やランニング、キックなどの際に腹部に力を入れると痛くなります。

何科でどんな治療法を受ける?

鼠径部痛症候群を治療する場合は、整形外科でストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリ指導を受けます。リハビリを通して股関節や骨盤周辺の柔軟性を高め、安定性の向上を図ることが重要です。

他にもアイシングや温熱療法、鎮痛薬の投与が行われます。炎症が強い場合は、ステロイドホルモンの局所注射が行われることもあります。

鼠経ヘルニア

鼠経ヘルニアとは、鼠径部の筋膜が弱って外側に腸が出てしまう病気です。太もものつけ根が膨らんだ状態になります。

原因

鼠経ヘルニアには、先天的な原因と後天的な原因があります。先天的な原因の鼠経ヘルニアは、子どもに多い傾向です。後天的な原因には加齢が考えられ、40代になると鼠経ヘルニアの発症率が高くなります。

症状

鼠経ヘルニアの状態で腹部に力を入れると、鼠径部が膨らみます。たとえば立ち上がったり、重い荷物を持ち上げたりしたときに、膨らみが確認できるでしょう。

大きい場合はピンポン玉程度のしこりのようなものに触れることもあります。はじめは、ふくらみを指で押すと引っ込みます。しかし症状が進行すると、固くなって引っ込められなくなるのです。さらに痛くなったり、ふくらみが大きくなったりもします。

放置し続けると、ふくらみが硬くなって戻らなくなることもあるため注意しましょう。この状態(ヘルニア嵌頓という)を放置すると、腸が壊死して緊急手術になることもあります。

何科でどんな治療法を受ける?

鼠経ヘルニアは外科や消化器外科を受診するとよいでしょう。病院で治療する際には、腹部にある筋膜の隙間を閉じる手術が行われます。

応急処置としてヘルニアバンドで飛び出した患部を押さえる方法も行われます。しかし根本的に治療するためには、手術を受けるしかありません。手術法には、メッシュプラグ法やダイレクトクーゲル法などさまざまな手術法があります。医師の診察により適切な手術が選択されます。

メッシュプラグ法

メッシュプラグ法では、日帰りでヘルニア手術が可能です。ポリプロピレン製のメッシュを使用して、ヘルニアの穴を塞ぎます。手術は約20分で終わります。

ダイレクトクーゲル法

ダイレクトクーゲル法は、12.0×8.0cmの楕円形のポリプロピレン製メッシュで腹膜の外側を広く覆う手術です。鼠径部の弱い部位を全体的に補強して腸が出てくるのを防ぎます。ダイレクトクーゲル法の特徴は、将来的にヘルニアの再発を予防できる点です。40~50ほどの手術時間がかかります。

リンパ管炎

リンパ管炎とは、細菌やウイルスなどによる感染で、リンパ管に炎症が起こることです。鼠径部のリンパ管が炎症を起こすと、鼠径部が腫れたり、痛くなったりします。

原因

リンパ管炎の原因は、ブドウ球菌、レンサ球菌などの傷口における侵入です。猫や犬にかまれたキズや、淡水中で負傷した際のキズが原因で発症することもあります。

症状

鼠径部にリンパ管炎が起こると、足の皮膚に幅数ミリから数センチの不規則な赤い線が現れます。その赤い線は鼠径部に向かって伸びており、リンパが腫れて痛くなります。他にも、さまざまな症状が現れるため注意しましょう。

悪寒
発熱
食欲不振
頭痛
筋肉痛

リンパ管炎が悪化する前に病院で診察を受けましょう。

何科でどんな治療法を受ける?

リンパ管炎の場合は、内科を受診するとよいでしょう。抗生物質が投与され、感染の原因であるキズの治療が行われます。

子宮内膜症

子宮内膜症とは子宮内膜と呼ばれる組織が、子宮の外で増える病気です。子宮の外で子宮内膜が増えると、子宮内で起こるはずの出血が子宮の外で起こります。その結果、腸が癒着したり、炎症が起こったりするのです。鼠径部のリンパ節に子宮内膜症が起きると、鼠径部が痛くなります。

原因

子宮内膜症の原因は、明らかになっていませんが、経血がお腹の中で逆流する現象が関わっているといわれています。次の場合に、子宮内膜症になりやすいです。

初経が早い
妊娠回数が少ない
月経周期が短い
月経の回数が多い

症状

子宮内膜症の主な症状は下腹部や骨盤部の痛みで、鼠径部が痛くなることもあります。その他にも、次の症状を伴います。

腰痛
不妊
性交痛
排便通
月経痛

何科でどんな治療法を受ける?

子宮内膜症は、婦人科の薬物療法が中心です。排卵を停止させる薬やピルが処方されます。

鼠径部の痛みで取れない場合は病院を受診しよう

(画像=stock adobe.com)

鼠径部が痛くなる場合に、考えられる病気は次のとおりです。

・鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
・鼠経ヘルニア
・リンパ管炎
・子宮内膜症

以上の他にもさまざまな原因が考えられます。痛みが取れない場合は、症状の悪化を防ぐためにも早めに病院を受診しましょう。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹 先生

〇診療科 :内科、消化器科、皮膚科、外科、整形外科、大腸・肛門外科

《 経歴 》
筑波大学臨床医学系消化器外科講師(1996~2006)
東京女子医科大学 非常勤講師

    • 東京都港区芝2-12-12F地図を見る
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    • 03-3457-0555
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