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下痢の原因を解説!医療機関への受診が必要な症状は?下痢になった際に注意すべきポイントもご紹介します

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最終更新日:2021年8月24日

下痢の原因を解説!医療機関への受診が必要な症状は?下痢になった際に注意すべきポイントもご紹介します

こちらの記事の監修医師
西高松キッズクリニック
杉峯貴文 先生

〇病院名 :西高松キッズクリニック
〇医師  :杉峯 貴文
〇アクセス: 高松市郷東町134-1西高松メディカルビル イーア4階
〇診療科 :小児科
〇経歴:
日本小児科学会認定小児科専門医
平成13年 香川県立中央病院 臨床初期研修 開始
平成15年 直島町立ふれあい診療所派遣 総合医 勤務
平成19年 香川県立中央病院 小児科 勤務
平成24年 独立行政法人国立病院機構岩国医療センター小児科 勤務
平成31年4月 西高松キッズクリニック 院長     
https://brain.nishitakamatsu.jp/pediatrics
https://www.facebook.com/takafumi.sugimine

下痢の症状が現れてしまうと急な便意で脂汗を流す羽目になり対応に苦慮します。

健康管理の視点でも問題があり、下痢が起きると大腸で水分や栄養の吸収が弱くなり、体内に十分なエネルギーが供給されません。

また下痢は食欲不振と連動して免疫が低下し、他の病気を併発する引き金になってしまうのです。

下痢の仕組みや症状を理解し、生活習慣の改善による下痢の予防や健康管理につなげましょう。

下痢の主な原因

下痢の症状を引き起こす原因について、仕組みを知ることから始めましょう。

原因を知ることで予防への理解も深まるのです。

原因は大きく分けて3つあります。生活習慣の乱れや病気・食中毒などの感染性腸炎・薬剤です。

生活習慣の乱れや病気

身体に負担の大きい生活を送っていると大腸にも疲れが溜まります。

過剰な残業をしたり夜通しで遊んだりして睡眠不足に陥ることは大腸にとても悪いので、できるだけ避けなければなりません。

暴飲暴食など胃腸に負担のかかる生活を続けた場合も大腸の調子が悪くなり、下痢の症状が現れてしまいます。

他にも大腸炎やポリープ、腫瘍など大腸の病気の症状として下痢と血便が重なる事があります。

この場合は医療機関を受診する事で、病気の早期発見に繋げましょう。

食中毒などの感染性腸炎

夏場になると食中毒を予防するため衛生管理の周知徹底が宣伝されます。

傷んだ食材や食品の管理を怠っていると細菌やウイルスに感染した食べ物を摂取しかねません。

細菌やウイルスなど外敵の侵入を察知すると、大腸は身体を守るために下痢の症状で外的を体外に排出しようとします。

自衛手段なので仕方ありませんが、腹痛や便意があまりにひどいと日常生活に支障が出てしまいます。

牛乳など賞味期限が短くて栄養価の高い食べ物は菌の増殖が早いので特に管理を徹底しましょう。

薬剤

便秘の症状を解消させる目的で下剤などの薬剤を処方する場合があります。

効果や副作用には個人差があり、薬が効きすぎてしまうと下痢の症状を引き起こすことも少なくありません。

用法用量を間違えて摂取し、本来の薬効より作用が強くなった場合も下痢の症状を招きます。

医師や薬剤師に指示された用法用量を守らず安易に薬剤を服用すると思わぬ体調不良を招くことになりますので、厳に慎みましょう。

下痢の主な種類

下痢の症状は便に含まれる水分量が過剰であることで発現します。

腸内の活動の違いによって下痢は以下の2種類に大別されます。

腸の活動が活発になることで起こる下痢

腸内の水分バランスが崩れることで起こる下痢

大腸では腸が伸び縮みする「ぜん動運動」で内容物を動かし、水分を吸収していきます。

この「ぜん動運動」が過剰になると、内容物から十分に水分を吸収することができません。前者の下痢はこのようにして起こります。

対して後者の下痢の原因は、腸に菌やウイルスなどの外敵が侵入した際、体調が悪化して大腸による水分吸収が弱くなることです。

吸収が弱くなり腸内の水分量が増えることで、内容物である食べ物の動きに対して水分が潤滑剤となり動きが促進されます。

水分の多い内容物を体外へ排出しようとする動きが便意となり、下痢の症状として現れるのです。

慢性的な下痢もある

大腸などの消化器官が健康な場合でも、下痢の症状が現れる場合があります。

仕事や日常生活で過剰なストレスに晒された状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経は腸内の栄養吸収や排便なども管理しており、バランスが保たれないと排泄管理の調子も悪化しかねません。

自律神経のバランスが崩れることで腸内に過剰な刺激が送られ、慢性的な下痢が続く原因になるのです。

早急に医療機関の受診が必要な症状

下痢の症状はウイルスや細菌が体内に侵入した場合にも起こります。排便によりウイルス等を排出する作用です。

一方で、大腸の病気や炎症などが原因で下痢が発症する場合も少なくありません。

以下の症状が確認された場合は早急に医療機関を受診して下さい。

嘔吐や発熱・激しい腹痛を伴う

下痢の症状の他に嘔吐や発熱に加えて腹痛が伴う場合は、ノロウィルスなどの悪性ウイルスに感染している可能性が高いです。

ノロウィルスの場合はウイルスが飛散して感染が拡大する可能性があるので、早急に医療機関を受診して下さい。

下痢の症状が激しい

下痢の症状が激しいと大腸での水分の吸収が弱くなるので、体内の水分量が減少します。

水分が減ることで脱水症状を併発してしまい、最悪の場合は命に関わることがあります。

早急に医療機関を受診して処置をしてもらいましょう。

慢性的な下痢である

一般的な下痢の症状は菌やウイルスなどの外敵侵入や、炎症やポリープといった腸内の症状が原因で発症します。

それに対して外敵がなく健康な状態で慢性的に下痢が続くのは、ストレスが原因かもしれません。

慢性的な下痢が続くと下痢の症状自体がストレスとなり、ストレスの悪循環が生まれて他の病気を併発しかねません。

そのような症状が長く続く場合は、ストレスの専門家である心療内科医の受診が必要です。

下痢になった際に注意すべきポイント

下痢の症状が重い場合はすみやかな医療機関の受診が必要です。

また場合によらず日常生活においては以下の点について注意が必要です。

安易に下痢止め薬を服用しない

下痢の症状を緩和する下痢止め薬がありますが、「下痢を治す薬」ではなく「下痢の症状を抑える薬」です。

安易な服用を続けると症状が改善したと勘違いして、原因を放置することでかえって症状が悪化する場合があります。

下痢止めを服用するのは、便意があってもトイレに行けない場合や受診のために一時的に下痢を止めたい時など応急処置にとどめてください。

下痢の治療は薬ではなく、消化器機能の回復のための静養が有効です。

水分・電解質をしっかり補給する

下痢を治すには静養して大腸を休めることが一番です。

静養中は下痢の症状により大腸からの水分や電解質の吸収が弱くなっている場合があります。

体内の水分バランスが崩れて脱水症状になる危険性があるので、日常よりも多めに水分や電解質を補給しましょう。

水分は通常の水道水でも問題ありませんが、 電解質はスポーツドリンクや経口補水液などで補給します。

脂を控えて消化のいい食事を摂る

下痢の治療中や回復直後の静養中は、大腸が弱っているので消化吸収の良い食べ物を摂取することが大事です。

脂身を取り除いた肉や魚に豆腐、お粥などに代表される消化吸収の良い食べ物を薄味で摂取しましょう。

脂質や香辛料に続き、通常では体調を整える食物繊維も消化に悪いので静養時は避ける事になります。

下痢止め剤と整腸剤の役割

下痢の症状を治したい場合、医療機関で処方される薬や市販薬を服用することになります。

処方されるのは下痢止め剤整腸剤の2つが代表的です。この2つの薬の効能について理解することで治療を進めましょう。

下痢止め剤は腸内の活動を抑制し、便意を抑えたり腹痛を和らげたりします。

腸内の水分バランスを調整し下痢の症状に対して効果を発揮します。

長時間トイレに行くことができない電車の中や移動中、下痢による脱水症状を抑える場合に服用しましょう。

整腸剤は腸内の善玉菌などの腸内フローラを整える事を目的とした薬剤です。

下痢で弱った大腸などの腸内環境を回復するために、乳酸菌やビフィズス菌などが含まれた整腸剤を服用し体調回復を促進します。

下痢の予防法

下痢は健康を意識して体調管理を適切に実践していれば予防することができます。

日常的に実践できる具体的な予防方法は以下の通りです。

飲食に気をつける

食事に関する衛生管理で食中毒を予防し、食生活も偏食暴飲暴食へと傾かないように普段から節制を保つことが大事です。

日常的に食事の節制が保たれているのであれば、定期的に節制を緩めて好きなものを食べるのも良いでしょう。

健康の為とはいえ、節制を続けることはストレスにもつながり、節制の長期化は健康には逆効果なのです。

一定期間の間隔を開けて好きなものを楽しんで食べることにはストレス緩和の効能もあります。

冷えから体を守る

昔からお腹を冷やすと身体に悪いといわれており、 実際に身体を冷やしすぎると下痢の症状が現れることが確認されています。

このことについて原因は解明されていません。交感神経の作用や身体から熱を逃がさない為の作用との仮説もあるようです。

詳しい因果関係は解明されていませんが、昔の教えを守ることで健康を維持しましょう。

ストレスに気をつける

過敏性腸症候群や自律神経失調症などで下痢の症状が現れることが確認されています。

この場合はストレス負担が大きい環境下で体調への影響が下痢の症状として現れているようです。

自律神経のバランスが崩れる原因は多岐にわたりますが、生活習慣やストレス環境の改善により下痢の症状が治ることが多いようです。

健康や体調管理の一環として、ストレス源になりうる人間関係や自分の立場の改善も重要です。

まとめ

下痢の原因から症状による医療機関への受診の判断基準、予防方法について解説しました。

下痢は食中毒などの外敵に対する体内の治療反応や、暴飲暴食による体内からの危険信号として現れる症状と考えられます。

食事の衛生管理や日常の食事について、適切に対応すれば下痢の症状は現われません。

ある意味、下痢は一種の健康のバロメーターといえるでしょう。

個人差により下痢になりやすい人もいますが、予防法の実践により下痢を克服することで健康促進にもつながります。

ストレスによる下痢の症状も身体が発信する危険信号と受け止めましょう。

ストレス要因となる人間関係や置かれている立場などの改善に向けてスタート地点に立つことができます。

下痢を厄介な病気と捉えずに身体から発信される「心身共に健康になる為のメッセージ」として受け止めてはいかがでしょうか。

こちらの記事の監修医師

西高松キッズクリニック

杉峯貴文 先生

〇病院名 :西高松キッズクリニック 〇医師  :杉峯 貴文 〇アクセス: 高松市郷東町134-1西高松メディカルビル イーア4階 〇診療科 :小児科 〇経歴: 日本小児科学会認定小児科専門医 平成13年 香川県立中央病院 臨床初期研修 開始 平成15年 直島町立ふれあい診療所派遣 総合医 勤務 平成19年 香川県立中央病院 小児科 勤務 平成24年 独立行政法人国立病院機構岩国医療センター小児科 勤務 平成31年4月 西高松キッズクリニック 院長      https://brain.nishitakamatsu.jp/pediatrics https://www.facebook.com/takafumi.sugimine