白内障の症状を解説!白内障の種類や原因は?検査から診断・手術までの流れや予防法もあわせてご紹介します

最終更新日:2021年8月24日

白内障の症状を解説!白内障の種類や原因は?検査から診断・手術までの流れや予防法もあわせてご紹介します

こちらの記事の監修医師
医療法人仁愛会さとう眼科 
佐藤昌昭 先生

〇病院名 :医療法人仁愛会さとう眼科 
〇医師  :佐藤昌昭
〇アクセス:和歌山県新宮市井の沢12-6
〇診療科 :眼科
〇経歴:日本眼科学会認定 眼科専門医
1970年 和歌山県海南市生まれ
1996年 京都府立医科大学卒業
京都府立医科大学、京都第二赤十字病院、藤枝市立総合病院
2002年 さとう眼科 院長
【所属学会】
日本眼科学会会員
日本眼科手術学会会員
日本白内障学会会員
日本眼科医会会員
身体障害者認定医
難病指定医
ボトックス資格者
水晶体嚢拡張リング(CTR)資格者

小さな文字が見えづらくなる、あるいは照明が暗いほうが目が楽だ、などと感じても、加齢や疲れのせいだと考える方がほとんどでしょう。

しかし白内障でよく見られる症状だということは、あまり知られていません。

白内障を治すには手術が必要です。また悪化すれば生活に支障をきたします。

高齢者の病気と思われがちですが、10代でも20代でも白内障にかかる可能性がある疾患です。

白内障の症状・原因・手術の進め方を確認し、早期発見・早期治療につなげましょう。

白内障の代表的な症状

白内障は正常では透明な水晶体が白く濁ることで起こる病気です。

そのため「見え方」に影響が出てきます。ただし症状は一つではありません。

まずは白内障の代表的な3つの症状を紹介します。

眩しい・目が霞む・二重三重に見える

眩しい・目が霞む・二重三重に見えるというのは正常な目にも起こり得ます。

しかし白内障が進行してくると、これらの症状によって生活に支障が出始めるのが特徴です。

・晴れの日に外に出ると眩しくて歩きづらい

・太陽を直接見ているわけでもないのに眩しい

・景色全体がなんとなく霞んで見えてすっきりしない

・道路の線や信号が重なって見える

水晶体の濁り方によって異なりますが、比較的明るいところで感じることが多いようです。

視力低下・老眼鏡の効果が薄い

視力低下が起こるのは水晶体の濁りにより光が遮られるためです。

症状は徐々に進行しますが最初は気づきにくいため、急に目が悪くなったように感じることがあります。

もともと視力が悪い方の場合、メガネをかけてもよく見えないことが一つのサインです。

本や新聞などの細かい文字が読みにくくなるので老眼を疑いがちですが、白内障の場合は老眼鏡をかけても効果が見られません

反対に、近視のように焦点が網膜の手前になって、老眼鏡がなくても手元が見えやすくなることがあります。

夜間だけ見えづらい

水晶体が濁っている範囲によっては、昼間は違和感なく見えて夜間だけは見えづらいという現象が起きます。

瞳孔が小さくなっている昼間は、水晶体の周囲に発生した濁りの影響を受けないためです。

夜間は少しでも光を集めようと瞳孔が大きく開かれるため、一部分が濁っていると見えづらくなります。

また水晶体の濁りが光を乱反射させるので街灯や車のライト、信号などの強い光が眩しく感じることがあります。

白内障の種類

白内障は原因によっていくつかの種類があります。

最も多いのは全体の9割以上を占める老人(加齢)性白内障です。

水晶体の周囲に濁りが出始め、中心に向かって進行します。

そのほかには、先天性白内障・外傷性白内障・併発性白内障・薬の副作用による白内障があります。

大半の白内障が老人性白内障であるため症状は徐々に進行するイメージがありますが、進行の早いものや若い世代でも発症するものもあります。

白内障の原因

白内障は種類ごとに発症する原因が異なります。

何が原因であるのかを見ていきましょう。

加齢

白内障患者の大半は加齢によって発症する老人性白内障です。

肌や髪が劣化するのと同じ老化現象の一つなので、健康な人でも高齢になれば現れるものです。

80歳以上ではほぼ100%の方に白内障の症状が見られます。

早い人だと40代で症状が現れ始めるケースもあります。

進行速度には個人差があり、すぐに自覚症状が出るとは限りません。

かなり進行してから病院を受診する人もいます。

アトピー性や糖尿病

全身疾患の合併症として発症する白内障にアトピー性のものと糖尿病によるものがあります。

アトピー性白内障は、アトピー性皮膚炎により目の周囲にできた湿疹を引っ掻いたり擦ったりすることが要因だと考えられているものです。

症状の進行が早く、急激に視力が低下することが特徴です。

明確な研究データはありませんが、アトピー性皮膚炎の症状が重く、かかっている期間が長い人に見られがちという報告が多くあります。

糖尿病白内障は、長期にわたる高血糖状態により体内に蓄積された糖の影響で発症するものです。

若い世代でも糖尿病を発症する方はかかりやすいとされています。

先天性

先天性の場合は生まれた時から白内障にかかっており、原因は明らかになっていません。

染色体異常や子宮内での感染などが引き金となって発症すると考えられています。

症状が軽度であれば、早急な手術は必要としません。

ただ視力の発達が著しい乳幼児期に目からの刺激が遮断され続けると、弱視になる可能性があります。

そのため、定期的に眼科を受診することが大切です。

両親が白内障の場合、生まれてすぐに眼科を受診したほうがよいでしょう。

また生まれたばかりの時期は症状がなく、成長するにつれて進行する発達白内障もあります。

けがや薬の副作用

目を強く打ったり金属片が目に入ったり、水晶体に受けた傷がきっかけで発症する白内障を外傷性白内障といいます。

損傷具合によって症状の進行はさまざまで、数年経ってから現れることもあります。

目に強い衝撃を受けたときや目に何かが入って違和感が続く場合、白内障の自覚症状がなくても眼科で診てもらうと安心です。

ステロイド薬を長期間使用することでも白内障を発症しやすくなります。

特に発症しやすいとされているステロイド薬は内服薬と吸入薬です。

症状の進行が早く、数ヶ月~1年でかなり悪化する場合があります。

白内障の検査・診断

白内障であるかどうか、どのような状態かの診断は主に下記の検査で行います。

視力検査…裸眼の視力、メガネ・コンタクトを装着した時の視力を測って違いがあるかを確認

屈折検査…目に入った光の屈折に異常がないかを確認

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査…眼球の内部を観察できる特殊なレンズで水晶体の濁りを確認

網膜の病気や合併症がないかを検査するために、眼圧検査・眼底検査・超音波エコー検査をすることもあります。

手術前には血圧測定や採血・心電図などの全身検査を行い、角膜内皮細胞検査で角膜内皮細胞の数を調べます。

角膜内皮細胞検査は、白内障の手術により視力回復の見込みがあるかどうかを判断するための検査です。

問題なく手術できることになれば眼内レンズの度数を決める検査をします。

白内障の治療

白内障の治療は点眼薬で進行を遅らせるか、手術をするかのどちらかです。

症状の進行状態により治療法は異なります。

進行を遅らせる点眼薬

白内障が軽度ですぐに手術の必要がない場合は、点眼薬で症状の進行を遅らせて様子を見る場合があります。

ほとんどの眼科で処方されている点眼薬は下記の2種類です。

ピレノキシン:白内障の原因となるたんぱく質の変性を抑制する

グルタチオン:水晶体の透明性を維持する

点眼薬は症状が軽度の場合に、進行を遅らせることを目的に使用します。

白内障を治療するためのものではありません。

いずれ進行していく症状を治療するには手術が必要です。

手術

ほとんどの病院で採用されている白内障の手術法は「超音波乳化吸引術」です。

下記の流れで手術を行います。

・点眼薬で麻酔をかける

・水晶体を包む袋(水晶体嚢)に小さな切れ目を入れる

・切れ目から器具を入れ、濁った水晶体を砕きながら吸い出す

・眼内レンズ(人工レンズ)を入れる

手術時間は10~30分程度です。

体や目の負担は小さいので日帰り手術をする人が増えています。

術後の経過と注意点

手術後はしばらく下記のような状態になることがあります。

・目に異物感がある

・視界がぼやける

・涙が出る

・目やにが出る

・充血する

徐々に治まり2週間もすれば落ち着きます。

視力回復の速さについては人によってさまざまです。

手術した日からよくなる人もいれば、1ヶ月以上経ってから安定する人もいます。

なお目のトラブルを予防するため下記の点に注意しましょう。

・手術後1週間は洗顔、洗髪、飲酒、喫煙を控える

・手術後1週間はアイメイク、毛染め、パーマ、激しい運動を控える

・病院で処方された点眼薬は医師の指示通りに続ける

視力が回復すると手術をしたという意識が薄れて目に負担をかけてしまうことが多いので、完全に回復するまでは油断しないようにしてください。

白内障の予防法

白内障により濁った水晶体を透明な状態に戻す治療はないので、できる限り発症させないことが大事です。

そのために日ごろからできることがあります。

ここでは、少し意識するだけで発症のリスクを抑えたり遅らせたりできる方法を3つ紹介します。

効果は人それぞれですが、発症のリスクを抑えるためにも意識してみてはいかがでしょうか。

紫外線やブルーライトから目を守る

紫外線は水晶体に吸収され、ブルーライトは水晶体に吸収されずに網膜に届きます。

どちらも長時間浴び続けると目にダメージが加わり、白内障を発症させるリスクが高まります。

紫外線から目を守るために簡単にできる習慣は以下の通りです。

・日傘を使用する

・つばの長い帽子をかぶる

・紫外線カット効果のあるサングラスをかける

ブルーライトを避けるには以下の方法が有効です。

・スマホやパソコンの使用を短縮する

・ブルーライトカット効果のあるフィルターやメガネを使用する

・画面から目を離す、姿勢を正す

抗酸化作用のある成分の摂取

抗酸化作用のある成分は、水晶体の老化の一因となっている活性酸素を抑える効果があります。

ビタミンC・アントシアニン・ルテインなど、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取するとよいでしょう。

食事での摂取が不足ぎみの場合はサプリメントが有効との報告もあります。

生活習慣の改善

白内障の一因となっている糖尿病や高血圧は生活習慣の改善でリスクを抑えられる疾患です。

正常な血糖値をキープするためには食事の管理・適度な運動をすることが必要です。

激しい運動は血糖値や血圧を上げてしまうので、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を行いましょう。

血糖値を下げる効果を高めるためには運動を続けることが大事です。

まったく運動をする習慣のない人は買い物や散歩、自転車など、日常生活に取り入れやすい方法から実践してみるとよいでしょう。

まとめ

白内障の種類はいくつかありますが、主な症状は視力の低下です。

目が見えづらいと力が入って、ストレスを感じたり肩こりになったりと、ほかの病気を引き起こすこともあります。

薬で治せる病気ではありませんが、早期に発見できれば進行を遅らせることも可能です。

目の違和感を放置しない、40代になったら定期的に目の検査をするといったことが大切です。

手術となっても安全性が高く短時間で終了するものなので、病院で気軽に相談してみましょう。

こちらの記事の監修医師

医療法人仁愛会さとう眼科 

佐藤昌昭 先生

〇病院名 :医療法人仁愛会さとう眼科  〇医師  :佐藤昌昭 〇アクセス:和歌山県新宮市井の沢12-6 〇診療科 :眼科 〇経歴:日本眼科学会認定 眼科専門医 1970年 和歌山県海南市生まれ 1996年 京都府立医科大学卒業 京都府立医科大学、京都第二赤十字病院、藤枝市立総合病院 2002年 さとう眼科 院長 【所属学会】 日本眼科学会会員 日本眼科手術学会会員 日本白内障学会会員 日本眼科医会会員 身体障害者認定医 難病指定医 ボトックス資格者 水晶体嚢拡張リング(CTR)資格者

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    「さとう眼科」は、JR新宮駅、バス停新宮高校前より徒歩10分にあります。こちらの院長は、医療過疎地においての「ほんまもんの地域密着医療」を目指し、平成14年新宮の地にさとう眼科を開院しました。院長は開院当初より24時間の電話対応を行っており、現在では無料送迎を開始するなど、医療過疎地での地域密着医療に日々尽力しています。さとう眼科は院長の明るく優しい人柄はもちろん、診察もとても丁寧で説明もわかりやすいことで人気です。また、クリニックのアットホームな雰囲気は子供たちにも人気で、診察室の壁には贈り物の院長の似顔絵が飾られるなど、小さなお子さんから年配の方まで多くの患者さんが安心して通院しています。

     
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