足裏にアザができる原因について解説!打撲などに心当たりがない場合は?考えられる原因と対処法もご紹介

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  • 山田貴博

最終更新日:2021年8月24日

足裏にアザができる原因について解説!打撲などに心当たりがない場合は?考えられる原因と対処法もご紹介

こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博 先生

〇病院名 :天下茶屋 あみ皮フ科クリニック
〇医師  :山田貴博
〇アクセス:大阪市西成区岸里1−1−4
〇診療科 :皮膚科
〇経歴:名古屋市立大学医学部卒
卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。
NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。

足裏のアザは気がつかないうちにできていることがあります。
「ぶつけた覚えもない」「どうしてできたのかも分からない」と、その心当たりのなさに不安を感じる方も多いでしょう。
「アザ」は打撲など外傷によってできるイメージが強いですが、原因は皮膚へのダメージとは限りません。
一見変哲のないアザに見えても、病気が隠れていることもあります。
考えられるアザの原因や対処法を確認しましょう。

足裏にアザができる原因

一般的に、周囲の肌とは異なる色になっている皮膚を「アザ(痣)」といいます。
アザができる原因は「外的要因」と「内的要因」の2つに分けられます。

外的要因

アザができる外的要因として多いのが「皮下出血」です。
強くぶつけた・転んだときの打撲により皮膚の下の毛細血管が破れ、出血が起こるとアザとなります。
見た目では紫や青っぽい色のアザが多く、日常的に老若男女問わず見られるものです。
外的要因でできたアザは、痛みや腫れを伴うこともあります。
その多くは一時的なものであり、時間が経つにつれて消えてなくなるのが特徴です。

内的要因

内的要因として挙げられるのが、「母斑」「病気」です。
母斑は皮膚にできる腫瘍であり、ほくろも含まれます。
先天性的な要因で皮膚に現れることがありますが、中には内臓の病気を伴うケースもあるので注意しましょう。
生まれつきのものであり見た目が変化しないことがほとんどです。
しかし中には色や形が変化し皮膚がんになるものもあります。
また白血病や紫斑病など病気によってアザができやすくなることも、内的要因として挙げられます。

打撲などに心当たりがない場合は?

どこかへぶつけた場合にできるアザに関しては、原因が分かっているので問題ありません。
しかし心当たりがない場合、どうしてアザができたのか不思議に思ってしまいます。
アザは、自分では全く痛みを感じていないような打撲でもできることがあります。
また血液をサラサラにする薬を服用している場合は、少しぶつけただけでアザができることがあるのです。
体質の問題もあるので、思い当たる節がないアザが危険、あるいは問題ないと判断するのは難しいでしょう。
しかしアザが数日で広がってしまう・少しの内出血でも青黒くなった場合、どのような要因が考えられるのでしょうか。

青アザは数日で広がることがある

青アザは打撲などにより毛細血管が破れ、皮下出血が起こることで出現します。
時間の経過とともにアザが広がるようであれば、以下のどちらかが起きていると考えましょう。

・皮下出血がうまく止血できていない
・毛細血管の損傷が大きかった。

また病気服用している薬の影響も考えられます。

ちょっとした静脈出血でも派手に青黒くなることも多い

採血などにより静脈を傷つけた場合、青黒くアザになることがあります。
通常であれば、注射針を刺したときできる微細な静脈の傷は、血液の凝固機能によりすぐに塞がることがほとんどです。
しかしその修復がうまくいかないと、青黒いアザ(紫斑)になってしまうことがあります。
その原因は何でしょうか。

・止血不足や病気や薬の服用によって血液が凝固しにくい
・血管の壁がもろくて静脈の傷を修復しづらい
・血管の周辺にある組織が弱くなっている

以上の点が考えられます。

痛みが引かない・繰り返すなら内的要因の可能性も

打撲など外傷によってできたアザは、痛みが伴うケースが多いです。
数日経過しても痛みが引かない、心当たりがないのにアザが増えるといった場合は、内的要因によるものかもしれません。

内的要因で考えられる病気と症状

外的要因もなくアザができやすい、あるいは広がりやすい場合は内的要因があると考えましょう。
内的要因でアザができる主な病気と症状を解説します。

血流障害

血流障害は、血行不良や血管がもろくなり血液が流れにくくなった状態です。
血流障害を起こしていると冷え性・倦怠感・むくみといった症状が現れます。
それに加えて血管がもろくなると、気がつかないような打撲でもアザができやすくなるのです。
血流障害が進行すると手足の冷えだけではなく、足裏や足先・手指に黒いアザができます。
そのまま放っておくと末期症状として潰瘍化し、壊死を招くこともあるのです。
ただのアザだと思っていたものが、潰瘍に進む前段階かもしれません。十分注意しましょう。

紫斑病

紫斑病は、皮下出血によってアザができやすくなる病気を指します。
主に「アレルギー性紫斑病」「血小板減少症」「老人性紫斑病」「血友病」の総称です。
アレルギー性紫斑病の場合、血管の炎症によってアザができます。
「血小板減少症」「老人性紫斑病」「血友病」は、血小板や凝固因子といった血液の異常によってアザができやすくなるのです。
ぶつけた覚えもなく複数のアザや点状のアザが手や足裏にできた場合は、血小板が減少し止血しにくい状態であることが考えられます。

・紫色のアザが一度に複数箇所現れる
・紫色のアザが広がっている
・頻回に紫色のアザができる
・アザが点状に広がっている

このような場合は病気が原因でアザができやすくなっている可能性が否定できません。
一度病院で受診することをおすすめします。

悪性黒色腫

悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれ、皮膚のメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトが悪性化したものです。
多くは手や足裏にできます。
悪性黒色腫の発症の原因は、遺伝的なものと紫外線や肌への刺激などです。
ただ、日本人に多いとされる「末端黒子型」の悪性黒色腫は、紫外線があたりにくい手のひらや足裏にできます。
そのため紫外線よりも外傷など肌への刺激が原因として考えられているのが現状です。
一般的に悪性黒色腫は他の臓器に転移が見られない場合、手術によってアザと周辺の皮膚を切除し治療します。
悪性黒色腫は初期症状もなく一見ほくろのように見えるため、発見が遅れることも少なくありません。

・ほくろの形が左右非対称
・ほくろの輪郭がギザギザしている
・長径が6mm以上で色むらがある
・形状が変化している

以上のようなほくろに似たアザを見つけた場合は、自己判断せず一度皮膚科専門医を受診しましょう。

その他

血流障害や紫斑病・悪性黒色腫の他に、身に覚えのないアザが頻繁にできる場合「急性骨髄性白血病」も考えられます。
急性骨髄性白血病は、血液や骨髄の中にがん細胞ができる血液のがんです。
血液中の白血球・赤血球・血小板の正常な細胞が減少してしまいます。
原因不明な発熱や貧血、倦怠感、感染症が治りにくいといった症状の他に、アザができやすくなる症状もあるのです。
治療は化学療法が一般的ですが、病状によって骨髄移植も行います。

悪性黒色腫と紫斑病は要注意

アザの中でも特に悪性黒色腫と紫斑病には注意が必要です。
悪性黒色腫は、早期発見し治療することで完治の可能性は高くなります。
しかし手のひらや足裏に現れることが多いため、発見が遅れてしまいがちです。
進行すると内臓へ転移し、治療が難しくなることも少なくありません。
急にできたほくろや、形がいびつで色むらがあるなどといった場合は早急に皮膚科専門医を受診しましょう。
また「血管性紫斑病」はウイルス感染やがん・膠原病などがきっかけとなり、血管のアレルギー反応による炎症が原因である可能性もあるのです。
この場合かゆみを伴うアザが足や足裏によく出現し、腹痛の症状もあります。
血小板や凝固因子の異常によっておこる「血小板減少症」や「血友病」の場合は、アザの他に鼻血や歯茎から出血しやすくなる傾向です。
紫斑病は血液検査と尿検査で診断が可能なため、気になるアザがある場合は医師の診察を受けましょう。

血流障害の原因

血流障害の原因としては、生活習慣に関連するものが複数挙げられます。

・運動不足
・過度なストレス
・食生活の乱れ
・喫煙

これらの原因を放っておくと血流障害から動脈硬化が進み、本来であれば弾力があるはずの動脈が硬くなってしまいます。
動脈硬化が進んだ血管は、少しの衝撃でも傷がつくほどもろくなってしまうのです。
その結果狭心症や脳血栓といった病気や、アザができやすくなる原因になります。

血流障害の対処法

アザの原因が紫斑病や悪性黒色種などの病気の場合は医学的な治療が必要です。
しかし血流障害が軽度なら、日常生活の心がけで改善することがあります。

長時間同じ姿勢を取るのを避ける

長時間同じ姿勢をとっていると血流障害を起こしやすいので注意しましょう。
デスクワークなど長時間座ったままでいると筋肉を動かす機会が少ないため、血行が悪くなり代謝も落ちます。
その結果、むくみや冷えといった悪循環が生まれアザができやすくなるのです。

同じ姿勢を続けず、仕事の合間にストレッチをするなど適度に動くようにしましょう。

適度な運動をする

人の筋肉は、動かすことでポンプのように血液を送り出す役割も担っています。
日頃から運動不足の状態では筋肉も衰え血液を巡らせる力が弱くなってしまうでしょう。
筋肉が衰えないよう、日常生活に運動を取り入れることが大切です。

食事や入浴方法を工夫する

食生活や入浴方法を工夫することで、血流障害の改善が期待できます。
日頃から揚げ物など脂質の多い食品を食べていると、血液がドロドロになり流れにくくなります。
炭水化物といった糖質が多い食品の取りすぎも、血流障害の原因です。
食事は、肉や魚・野菜などをバランスよく摂取してください。
そして体を温め血行を促すという意味でも、シャワーだけではなくお風呂にも入るようにしましょう。
10分以上かけてぬるめのお湯につかることで、血行を促進させる効果が期待できます。

血液内科に相談する

生活習慣を見直すだけで血流障害が改善されるケースもありますが、改善されない場合は血液内科へ相談しましょう。
血流障害は超音波診断で判断が可能です。また血流障害の奥に病気が隠れている可能性もあります。
特に「歩くときにふくらはぎが痛む」「足裏や足先にある黒いアザが広がる」といった症状がある場合は、医師の診断を受けましょう。

痛みがあれば自己判断せず病院を受診

外的要因や内的要因に関わらず、アザに強い痛みを感じるようであれば病院の受診をおすすめします。
たとえば単なる打撲であれば、時間の経過とともに症状は軽快していく筈です。
しかし痛みがよくならない、アザが増えているといった場合は打撲以外の原因も考えられます。
自己判断せず病院を受診しましょう。

まとめ

アザができる原因としては打撲などの外的要因と、病気などの内的要因があります。
はっきりと原因が分からない場合、そのアザをよく観察するようにしてください。

・アザが広がる
・頻繁に身に覚えのないアザが増える
・ほくろのように見えるが色むらがある
・痛みが治まらない

以上のような症状がある場合は、病院の受診をおすすめします。
特に足裏のアザは外的要因を受けにくい部位です。
倦怠感や冷え性・発熱などといった症状を併発していないかどうか、全身の状態を確認することが大切といえます。

こちらの記事の監修医師

天下茶屋あみ皮フ科クリニック

山田貴博 先生

〇病院名 :天下茶屋 あみ皮フ科クリニック 〇医師  :山田貴博 〇アクセス:大阪市西成区岸里1−1−4 〇診療科 :皮膚科 〇経歴:名古屋市立大学医学部卒 卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。 NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。