オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

蜂窩織炎の原因を解説!蜂窩織炎の特徴と症状は?蜂窩織炎の検査・診断から治療までの流れもご紹介します!

最終更新日:2021年8月24日

蜂窩織炎の原因を解説!蜂窩織炎の特徴と症状は?蜂窩織炎の検査・診断から治療までの流れもご紹介します!

こちらの記事の監修医師
医療法人菁莱軒田中医院
鈴木歩 先生

〇病院名 :医療法人菁莱軒田中医院
〇医師  :鈴木歩
〇アクセス:青森県三戸郡五戸町鍛冶屋窪上ミ33-2
〇診療科 :内科 / 在宅療養支援診療所
〇経歴:平成13年 自治医科大学卒業
平成13年 青森県立中央病院
平成15年 田子病院
平成17年 むつ総合病院
平成19年 八戸赤十字病院
平成20年 大間病院 副院長
平成22年 八戸赤十字病院 内科副部長
平成26年 八戸赤十字病院 内科部長
平成29年 医療法人菁莱軒田中医院院長
日本内科学会認定医
消化器内視鏡学会専門医
消化器病学会専門医
消化管学会専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医
日本がん治療認定医機構認定医

蜂窩織炎は別名「蜂巣炎」と呼ばれる細菌性の皮膚疾患です。日常的に耳にすることはあまりない病名ですが、実はそれほど珍しい病気ではありません。

また重症化すると全身に様々な症状が出るほか、再発の可能性もあります。

今回は蜂窩織炎の特徴や症状、更には検査や診断・治療の流れをご紹介します。

蜂窩織炎の原因と発症

蜂窩織炎はなぜ発症するのでしょうか。

発症の原因や仕組み、どういった状態で発症しやすくなるのか解説します。

発症のメカニズム

蜂窩織炎は細菌感染による疾患で、原因となるのは主にレンサ球菌やブドウ球菌です。

これらの細菌が皮膚と皮下脂肪の間に入り込んで感染が成立し、発症します。

皮膚のバリアが破られる要因

実は蜂窩織炎の原因菌であるレンサ球菌やブドウ球菌は、健康な状態でも肌に付着している「常在菌」です。

通常、皮膚が本来備えているバリア機能が働くため、これらの菌がすぐさま皮膚に入り込んで感染症を引き起こすことはありません。

しかし虫刺されや擦り傷といった外傷・やけど・手術の跡などがあると、そのバリア機能が弱くなってしまいます。

皮膚のバリアが弱くなるのは、皮膚に物理的な傷がついているときだけではありません。

例えば体調が悪いときや抗がん剤治療中など、免疫力・抵抗力が落ちているときも同様です。

また皮膚が不潔な状態でもバリアが正常に機能しません。

発症しやすくなる要因

体調不良によって体の抵抗力が落ちているときは、皮膚のバリア機能だけでなく細菌と戦う力も弱まっており、発症しやすくなります。

また別の細菌感染が起きている部位から蜂窩織炎を発症するケースもあるため、水虫やアトピー皮膚炎などの皮膚疾患がある場合は注意が必要です。

蜂窩織炎を発症しやすくなる病気も存在します。リンパ液の停滞でむくみが生じる「リンパ浮腫」です。

リンパ節を切除した後に発症することが多く、免疫が著しく低下するため蜂窩織炎を発症しやすくなります。

免疫力の低下を引き起こす身近な病気が糖尿病です。

糖尿病にかかると免疫が低下するだけでなく、手足の末端神経が麻痺しやすくなります。

その結果ケガをしても気づきにくく、そこから蜂窩織炎を発症するのです。

蜂窩織炎の特徴

蜂窩織炎は500人に1人、調査によっては40人に1人が発症するといわれるほど身近な病気です。

蜂窩織炎と同様に皮膚の下で感染を起こす病気として「丹毒」がありますが、蜂窩織炎はより深い場所に感染するという特徴があります。

また「蜂窩織炎」という病名がまさにこの病気の特徴です。

細菌に感染した組織を採取して拡大してみると蜂の巣のように見えるため、こうした病名がつけられました。

なお人から人には感染しません。

蜂窩織炎の症状

蜂窩織炎は皮膚疾患ですが、進行すると全身に様々な症状が出現します。

皮膚症状

蜂窩織炎では皮膚や皮下組織に以下のような症状が見られます。

・赤み

・痛み

・点状出血

・水ぶくれ

・皮膚を圧迫すると痛い

蜂窩織炎の好発部位としてよく知られているのが脚の皮膚です。

症状としては虫に刺されたような赤い斑点が一般的ですが、場合によっては赤みが急速に広がり、全身に及ぶケースもあります。

また同じ部位で再発を繰り返すとリンパ管が損傷し、腫れが治まらない可能性もあるため再発には注意が必要です。

全身症状

蜂窩織炎が悪化すると高熱・関節痛・心拍数の増加など感染部位以外にも症状が出始めます。

さらに進行すると重度感染症で見られる低血圧錯乱などの症状が出現することもあるのです。

炎症が悪化すると筋肉が徐々に破壊されていく「壊死性軟部組織感染症」を引き起こします。

この疾患は命にかかわる事例もあり、非常に危険な状態です。

蜂窩織炎の検査・診断

蜂窩織炎が疑われる場合、似た症状が出た場合は皮膚科や感染症内科を受診してください。

病院ではまず問診が行われます。

自覚している症状や症状に変化はあるか、生活習慣や普段から服用している薬の有無、けがの有無などが中心です。

持病がある場合や妊娠している方は問診の際に必ず伝えてください。

検査としてはまず医師による視診(皮膚の状態を見る)と触診(皮膚を触る)が行われます。

問診・視診・触診で蜂窩織炎だと診断できることがほとんどです。

しかし中には別の病気との判別が難しい場合もあるため、以下の検査を行うこともあります。

・血液検査:炎症・身体バランスへの影響・筋肉への影響の有無の確認

・細菌検査:細菌を特定して投与する薬剤を決める

・画像検査:似たような症状が出る病気と判別する

蜂窩織炎の治療

検査の結果、蜂窩織炎だと診断された場合は治療を開始します。

主な治療方法

蜂窩織炎は細菌が原因で発症します。

そのため治療には、主に細菌の増殖を抑える抗菌薬が使われます。

抗菌薬は細菌の種類によって使い分ける必要がありますが、原因菌が特定されるまでの間はレンサ球菌・ブドウ球菌に有効な薬剤を使用するのが一般的です。

細菌検査で原因菌が特定できたら、その細菌にのみ有効な抗菌薬にシフトします。

また痛みが出ている場合は痛み止めや漢方薬が処方されることもありますし、蜂窩織炎の原因になった皮膚の外傷や腫瘍の治療も重要です。

膿がたまっている場合は、排膿も行われます。

もし医師に診察してもらう以前に急激に症状が広がってしまった場合は患部を冷やし、できるだけ体の高い位置に保って病院に向かってください。

症状が気になるからといって余計な刺激を与えると炎症を悪化させてしまうので注意しましょう。

入院が望ましい場合

蜂窩織炎は症状が軽度であれば抗菌薬の服用で治療が可能です。

しかし症状が出る部位によっては内服が難しいケースもあります。

例えば口の周りに急性の炎症症状が見られる場合、口が開けられない・飲み込めない状態になることも少なくありません。

こうしたケースでは注射や点滴による薬剤投与をするために入院治療をします。

また飲み薬で症状が治まらない場合や、発熱・倦怠感があり症状が重い場合にも入院が必要です。即効性のある薬剤を点滴で投与します。

症状が全身に広がり動けなくなった場合や持病の影響で重症化リスクが高い場合も、入院治療の対象です。

治療期間

蜂窩織炎の治療は各所の炎症が治まるまで継続します。症状によって個人差はありますが、平均的な期間は 1〜2週間程度です。

また強い症状が出るのは2〜3日間で、この期間は薬の投与量も多くしますが、症状の改善に合わせて少しずつ薬を減らしていきます。

治療中は仕事や家事などをせず、患部を高く上げてできるだけ動かないようにしましょう。まずは炎症を止めることが重要です。

患部がむくんでいてもマッサージは厳禁です。また治療中の飲酒は避けましょう。

治療にかかる期間は炎症の進行度や治療開始時期、免疫力によって異なります。

まずは診察を受けることが先決です。

蜂窩織炎の予防

蜂窩織炎が重症化すると全身に影響が及び、日常生活が著しく制限されます。場合によっては入院が必要です。

まずは蜂窩織炎にかからないよう、日頃から予防を心掛けましょう。

細菌に感染しない環境づくり

蜂窩織炎は細菌感染によっておきるため、細菌が入り込まない・感染しない環境を作ることが蜂窩織炎の予防につながります。

傷ややけどを放置しておくと細菌感染のリスクが高まるため、傷ができたらすぐに水で洗って清潔に保ちましょう。

指先の小さなひび割れから細菌が入り込む可能性もあります。乾燥しやすい季節は保湿を心がけてください。

手足の神経障害や麻痺がある場合は皮膚を露出しないように衣服を工夫し、傷を防ぐのも一つの方法です。

また睡眠や食生活に気を配り、普段から疲れやストレスをためないようにすると免疫力の低下が防げます。

日常生活で心掛けたいのが「清潔」です。外出から戻ったら必ず手を洗うといった基本的な習慣が蜂窩織炎の予防につながります。

水虫がある方、特に足の指の間に発症している方は石鹸を使って患部を清潔に保ちましょう。

皮膚の疾患は日頃の受診を

アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が弱く、細菌感染しやすい状態です。また水虫以外でも皮膚疾患があれば蜂窩織炎のリスクが高まります。

皮膚科で治療を受け、症状を悪化させないようにしましょう。治療効果を上げるには、処方薬の使用量・回数を守ることも重要です。

再発に注意

蜂窩織炎の再発率は高くないものの、1年以内の再発率は15%前後とされるため油断できません。

糖尿病の血糖コントロールが不安定な方やリンパ浮腫にかかっている方は再発リスクが高まります。

まずは蜂窩織炎を根治し、糖尿病やリンパ浮腫の治療や病状コントロールを継続的に行ってください。

蜂窩織炎を短期間でしっかり治すためには、適正量の抗菌薬を医師の指示通り服用する必要があります。

症状が改善されたからと自己判断で服用をやめず、血液検査の結果を見ながら完全に治ったと判断されるまで服用を続けましょう。

異常を感じたら迷わず受診しよう

再発を疑う症状が出たら、すぐに医療機関で診察を受けてください。再発を繰り返した結果、一生服薬を続けなければいけなくなるケースもあります。

蜂窩織炎は「放っておけば治るだろう」と思っているとあっという間に症状が進行し、皮膚以外にも影響が及んで苦しむことになります。

まずは日常的にできる予防対策をしっかり実施することが大切です。その上で、万が一皮膚に赤みや腫れといった異常が出てきたら、迷わず皮膚科を受診しましょう。

まとめ

蜂窩織炎がどういった病気なのか、どんな経過をたどるのか、といった情報はインターネットで得ることができます。

しかし原因菌が異なれば薬も異なりますし、症状の程度には個人差があるため既存の情報だけで自身の状態を判断するのは危険です。

医師の診察や検査の結果に基づいた治療こそが、蜂窩織炎の早期完治再発防止につながります。

こちらの記事の監修医師

医療法人菁莱軒田中医院

鈴木歩 先生

〇病院名 :医療法人菁莱軒田中医院 〇医師  :鈴木歩 〇アクセス:青森県三戸郡五戸町鍛冶屋窪上ミ33-2 〇診療科 :内科 / 在宅療養支援診療所 〇経歴:平成13年 自治医科大学卒業 平成13年 青森県立中央病院 平成15年 田子病院 平成17年 むつ総合病院 平成19年 八戸赤十字病院 平成20年 大間病院 副院長 平成22年 八戸赤十字病院 内科副部長 平成26年 八戸赤十字病院 内科部長 平成29年 医療法人菁莱軒田中医院院長 日本内科学会認定医 消化器内視鏡学会専門医 消化器病学会専門医 消化管学会専門医 日本プライマリ・ケア連合学会認定医 日本がん治療認定医機構認定医

    • 青森県三戸郡五戸町鍛冶屋窪上ミ33-2地図を見る
    • 0178-61-1155
    • JR八戸線 八戸駅
    • 内科 胃腸科 呼吸器科 循環器科
    ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

    0

    「田中医院」は、JR八戸駅より車で国道454号線を経由18分の位置にあります。こちらでは胃腸科や呼吸器科、循環器科等の内科診療が可能となっており、さまざまな事情で通院が困難な患者さんには在宅訪問診療や往診を行っています。院長は患者さん一人ひとりの個別性を大切にした治療に取り組んでおり、常に患者さんの気持ちに寄り添いながら丁寧な診療を心掛けています。また患者さんが安心して最善の治療を受けられるように、近隣医療機関と連携を取るなど質の高い医療を目指しています。さらに田中医院では、混雑の緩和や待ち時間の短縮を目指し「受付番号チケット制」を導入するなど、患者さんが安心して通院できるように配慮しています。

     
    09:00 - 12:00
    16:00 - 18:00
    -
    -
    -
    -
    -
    -

    水・土曜AMのみ第3土曜休診臨時休診あり 訪問診療:13:30~月・火・木・金

    ※新型コロナウィルス感染拡大により、診療時間・休診日等が表示と異なる場合がございます。ご了承ください。