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偽痛風になったらマッサージは間違い?正しい対処法をご紹介!

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最終更新日:2021年8月24日

偽痛風になったらマッサージは間違い?正しい対処法をご紹介!

こちらの記事の監修医師
田川市立病院
井林雄太 先生

〇病院名 :田川市立病院
〇医師  :井林雄太
〇アクセス: 福岡県田川市大字糒1700番地2
〇診療科 :糖尿病内分泌内科
〇経歴:
日本内科学会認定内科医
日本内分泌内科専門医
日本糖尿病内科専門医
【所属学会】
日本内科学会
日本内分泌学会
日本糖尿病内科学会
【経歴】
九州大学医学医学部卒業
田川市立病院

偽痛風にマッサージをすると痛みが悪化してしまいます。では「どうやったら偽痛風の痛みを楽にできるの?」といった悩みを抱えている方も多いことでしょう。偽痛風の痛みを楽にするにはアイシングをするのがおすすめです。ほかにも偽痛風に正しく対処するための方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

偽痛風にマッサージをしてはいけない理由とは

偽痛風になったら、患部にマッサージをするべきではありません。なぜなら、偽痛風は関節に炎症を起こしている状態だからです。偽痛風に限らず炎症部位にマッサージを行うと、痛みが悪化する可能性があります。ここでは偽痛風にマッサージをすると悪化する理由を詳しく解説します。

偽痛風とはどんな状態?

偽痛風とはピロリン酸カルシウムニ水和物(CPPD)と言われる結晶が、関節内や周辺組織で沈着して、関節炎を起こす病気です。偽痛風と名前が似ている痛風も同じく、関節炎を起こします。しかし偽痛風は痛風と違い、高尿酸血症が見られません。

偽痛風の好発部位は膝の関節で、肩や足首、手首などその他の関節でも発症します。痛風の好発部位が足の親指の付け根であるため、偽痛風と痛風は好発部位も異なります。

マッサージをすると偽痛風が悪化する

偽痛風によって関節で炎症を起きているときに、患部もしくは患部の周辺をマッサージすると炎症が強くなります。結果的に、炎症による痛みが悪化する可能性もあります。炎症とは患部に血液が充満して熱を持った状態です。血液で満たされた患部では、身体の防御反応が働き、偽痛風でできた結晶を白血球が攻撃しています。

マッサージは患部の血行を促進して、身体の回復機能を整える方法です。つまり偽痛風にマッサージをすると、血液で充満した炎症がさらにひどくなってしまい痛みが悪化するのです。

マッサージは偽痛風を悪化させますが、アイシングは偽痛風の痛みを軽くしてくれます。次にアイシングについて解説します。

偽痛風になったら冷やしましょう

偽痛風になって痛みを軽くしたい場合は、冷やすのがおすすめです。ここでは偽痛風を冷やすメリットと、痛みを楽にするための冷やし方をご紹介します。

冷やすと偽痛風の痛みが楽になる

偽痛風の痛みが強いときは、患部を冷やすと痛みを軽くできます。偽痛風を冷やすメリットは、次の2点です。

  • 激しい炎症を抑えて、腫れや熱感、痛みを抑えられる
  • 痛みの感覚を麻痺させて痛みを楽にできる

偽痛風の痛みは比較的に短期間に治まりますが、突然激しい痛みに見舞われるので、まずは痛みを軽くしたいところ。次に痛みを軽くするための具体的な冷やし方をご紹介しますので、参考にしてください。

正しい偽痛風の冷やし方

偽痛風の炎症を抑えるためには、15~20分ほど患部に冷却材や氷嚢を当るとよいでしょう。15分~30分ほど冷やすと患部の感覚がなくなります。ただし、冷やし過ぎには注意をして、保冷剤や氷嚢は直接、患部に当てずにタオルでくるむようにしてください。

さらに過敏症や糖尿病、知覚神経が鈍くなっている方は凍傷に注意してくさい。就寝の際は痛みが強い場合であっても、冷やしながら眠らないようにしましょう。 次に偽痛風と痛風の違いを見ていきましょう。

偽痛風と痛風の違いとは

偽痛風と痛風の違いは次の通りです。

偽痛風痛風
原因ピロリン酸カルシウム結晶尿酸結晶
好発部位身体のいろいろな関節足の親指の付け根
性別やや女性が多い男性に多い
生活習慣関係がないアルコールや食事内容が影響

偽痛風と痛風は炎症を伴い、急に痛みの発作が起こる点で共通しますが、いくつか異なる点もあります。しかし違いがあるとはいえども、病院で関節の状態や血液検査を受けないと、病気の確定はできません。

また痛風のほかに、化膿性関節炎といったまったく別の病気も考えられます。化膿性関節炎とは、関節内に細菌が侵入しておこる病気です。放っておくと重篤な関節破壊につながるため、注意が必要です。

偽痛風と思われる症状であっても、他の病気と鑑別するために、病院を受診しましょう。次に病院で行われる偽痛風の治療方法についてご紹介します。

偽痛風の治療方法

病院では関節内の結晶の状態を調べたり、血液検査をしたりして、偽痛風と痛風、化膿性関節炎の鑑別が行われます。

偽痛風は主に痛みを抑えることが、治療の中心です。つまり冷シップやステロイド関節注射、消炎鎮痛剤で痛みを軽くします。炎症が強い場合は炎症を悪化させないために、安静にするように指導されることもあります。

偽痛風のQ&A

ここでは偽痛風になった時に多くの方が疑問に思うことを3つご紹介します。偽痛風への理解を深めるために参考にしてください。

偽痛風のときの入浴は?

偽痛風の痛みが強いときは炎症も激しい可能性があるため、入浴を避けましょう。入浴もマッサージと同様に患部の血行を促進してしまい、炎症がさらに強くなって痛みが悪化する可能性があります。

偽痛風になると発熱する?

偽痛風になると患部に炎症が起きて、免疫機能が活性化されるので発熱を伴うことがあります。

偽痛風は長引く?

偽痛風の痛みは1週間程度と言われており、長期的に痛みが続くことは少ないです。

偽痛風を確定するには血液検査や関節液検査が必要な理由

偽痛風を確定するには、血液検査や関節液の検査を行う必要があります。なぜなら、偽痛風と似た症状を呈する痛風や化膿性関節炎と鑑別する必要があるためです。ここでは偽痛風や痛風、化膿性関節炎を確定させるための条件をご紹介します。

痛風が確定するには

関節穿刺液検査で関節内にピロリン酸カルシウムニ水和物(CPPD)が見つかると、偽痛風が確定します。関節穿刺液検査とは関節内に注射針を刺して、関節液を取り出し状態を観察することで関節液検査とも言われます。

化膿性関節炎が確定するには

化膿性関節炎を確定させるために、病院では関節液の検査や血液検査が行われます。ここでは化膿性関節炎が確定する条件を解説します。まずはわかりやすくするために、化膿性関節炎とはどういった症状なのかを説明します。

そもそも化膿性関節炎とは?

化膿性関節炎とは関節内に細菌が侵入して化膿することです。感染症なので、発熱や倦怠感、悪寒などの全身症状が現れるのも特徴です。

重篤になると関節が破壊され、関節に障害が残ります。緊急性を要する病気なので、病院で検査を受けてしっかり治療をする必要があります。

化膿性関節炎の診断方法

化膿性関節炎は、血液検査で白血球が増加していたり、CRPが陽性だったりすることで診断されます。さらに関節液を抽出して培養し、関節内の細菌の有無もチェックされます。

化膿性関節炎の原因になる細菌には、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌、肺炎球菌などが考えられます。

偽痛風のマッサージはNG!自己判断せずに病院で検査を受けよう

偽痛風の痛みを楽にするためにマッサージをするのは間違った方法です。痛みを楽にしたい場合は、15~20分程度のアイシングで冷やすのがおすすめです。

偽痛風になったら、痛風や化膿性関節炎と鑑別するために病院で検査を受けましょう。とくに化膿性関節炎は、悪化すると関節に障害が残る場合もあるため注意が必要です。

偽痛風の症状を自己判断せずに、病院で検査を受けて正しい治療を受けるようにしてください。

こちらの記事の監修医師

田川市立病院

井林雄太 先生

〇病院名 :田川市立病院 〇医師  :井林雄太 〇アクセス: 福岡県田川市大字糒1700番地2 〇診療科 :糖尿病内分泌内科 〇経歴: 日本内科学会認定内科医 日本内分泌内科専門医 日本糖尿病内科専門医 【所属学会】 日本内科学会 日本内分泌学会 日本糖尿病内科学会 【経歴】 九州大学医学医学部卒業 田川市立病院