ひと目で分かる痛風で食べてはいけないもの一覧|尿酸値を上げる食品とは?

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最終更新日:2021年8月24日

ひと目で分かる痛風で食べてはいけないもの一覧|尿酸値を上げる食品とは?

こちらの記事の監修医師
東京女子医科大学病院
木村 眞樹子 先生

〇病院名 :東京女子医科大学病院
〇医師  :木村 眞樹子
〇アクセス:東京都 新宿区 河田町 8-1
〇診療科 :内科、循環器科、睡眠科
〇経歴:
東京女子医科大学医学部卒業
東京女子医科大学病院循環器内科入局
東京女子医科大学病院
KDDIビルクリニック
榊原記念病院(内科、循環器科、睡眠科)

【認定医資格】
内科専門医
循環器専門医
睡眠専門医
産業医

妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学の大切さを改めて感じるようになる。
医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。
http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/
https://www.facebook.com/makiko.k.kobayashi

痛風とは尿酸が体内で結晶化することで、足の関節に腫れや痛みが出る病気です。尿酸はプリン体が分解されることで生成されるため、プリン体を多く含む食品は控えたほうが良いでしょう。今回の記事では、肉・魚・納豆・お菓子など痛風で食べてはいけないものを一覧にまとめました。1日あたりの摂取目安と各食材にプリン体がどの程度含まれているのかも説明します。

痛風のときに食べてはいけないもの一覧

1日あたりのプリン体摂取量は400mg程度が推奨されています。体内でも生成されるプリン体は、食事からの過剰な摂取も尿酸値を上げる原因となるため注意してください。

以下のような食品にはプリン体が多く含まれており、痛風を予防するには量を控えるべきです。

プリン体を多く含む食品(100gあたり)

極めて多い
(300mg~)
多い
(200~300mg)
中程度
(100~200mg)
・鶏レバー
・干物(マイワシ)
・白子(イサキ、フグ、タラ)
・アンコウ
・太刀魚
・健康食品(DNA/RNA、ビール酵母、
クロレラ、スピルナ、ローヤルゼリー)
・干し椎茸
・豚レバー
・牛レバー
・カツオ
・マイワシ
・大正エビ
・オキアミ
・干物(マアジ、サンマ)
・わかめ
・ひじき
・豚ヒレ
・牛モモ
・鶏手羽
・鶏モモ
・マグロ
・マダイ
・サケ
・イカ
・タコ
・エビ
・カニ
・アサリ
・タラコ
・納豆
・ほうれん草(芽)
・ブロッコリースプラウト

ただし、このような食品を食べてはいけないわけではありません。重要なのは1日のプリン体摂取目安量を超えないようにすることです。

100gあたりのプリン体含有量の少ない食品でも食べすぎれば過剰な量を摂取してしまいますし、プリン体含有量が多い食品でも量を減らせば食べられます。

例えば、納豆1パックを40gとした場合、そのほかの食品からプリン体を摂りすぎなければ、1日1パック食べても問題ありません。

①プリン体を多く含むレバーなど

プリン体を多く含む食品といえばレバーが有名ですが、そのほかイカなどの魚介類もプリン体を多く含みます。

特に上の一覧表で100gあたりの含有量が「極めて多い」もしくは「多い」に該当する食品を食べすぎると、多くのプリン体を摂取してしまいます。白子など肥満傾向にある人が好む食材も多いので、食べるときは量にも注意してください。

内臓類

内臓類は、多くのプリン体を含んでいます。鶏肉にはヘルシーなイメージがありますが、レバーに関しては、豚や牛よりもプリン体の含有量は多いです。

魚介類

魚介類の中にも、プリン体の含有量が多い食品があります。代表的なのはフグやタラの精巣である白子で、内臓にプリン体が多く含まれるのは鶏や豚、牛と一緒です。また、イワシなどの干物、イカやタコにもプリン体が多く含まれています。

詳しくは後述しますが、プリン体はアルコールと一緒に摂取される機会も多いためあわせて注意しましょう。

②尿酸値を上昇させるビール・お菓子など

実は、ビールなどのアルコールに含まれるプリン体は多くありません。ただし、アルコールや脂肪分の多い肉類、果糖を多く含む清涼飲料水やお菓子などは、尿酸値を上げる作用が報告されています。

プリン体自体を多く含むものに加えて、以上のような食品についても適度な量を摂取するように心がけましょう。

肉類

内臓類に比べると肉類の別の部位に含まれるプリン体は少ないです。部位によって含有量は異なり、豚ヒレ、牛モモ、鶏手羽、鶏モモなどには100gあたり100〜200mg程度のプリン体が含まれます。

一方、豚だと肩、バラ、ロース、牛では肩バラ、リブロース、ヒレなどに含まれるプリン体は100gあたり100mg以下です。ハム、ベーコン、ウィンナーなどの加工肉も比較的プリン体の少ない食品なので、肉の種類や部位によって食べる量を調整してください。

ただし、肥満は痛風とも関係があるため高脂肪、高カロリーな食品も控えましょう。

また、プリン体は水に溶けます。肉や魚の煮汁、スープにはプリン体が多く溶け出しているため、それらを避けることも重要です。もしプリン体を多く含む肉類を食べるなら、煮たり、茹でたりして、その煮汁を捨てれば同じ食材でもプリン体の摂取量を抑えられます。

アルコール類

最近ではプリン体ゼロを表記している発泡酒などもあります。しかし、含まれるプリン体が少なくても、アルコールには尿酸値を上げる作用があるので注意が必要です。

さらに、アルコールは尿酸が体外に排泄されるのを阻害するとともに、利尿作用があり体内の尿酸の濃度も上がります。アルコールの種類によってプリン体の量は異なりますが、いずれの場合も適度な量を摂取するようにしましょう。

また、尿酸を体外に排泄するためにも十分な量の水分を摂ることも重要です。

果糖を多く含むもの

果糖そのものに含まれるプリン体は多くないものの、分解される過程で尿酸値を上昇させます。果糖は清涼飲料水などに含まれるので、甘みの強いジュースやフルーツジュースは控えてください。

清涼飲料水のほかには、お菓子にも果糖を多く含むものがあります。

すべてのお菓子に多く含まれているわけではありませんが、果糖を意味する「フルクトース」や「果糖ブドウ糖液糖」のような成分表示があるなら注意が必要です。

さらに、砂糖はブドウ糖と果糖で構成されています。そのため、砂糖についても摂取量に注意しましょう。

痛風は食べてはいけないものだけでなくバランスの良い食事と適度な運動も重要

痛風のときに食べてはいけないものについて説明してきました。プリン体を多く含む食品は尿酸値を上げる原因になるので、痛風予防の観点からは摂取を控えたり、摂取する量を減らしたりすることが重要です。

ただし、プリン体は体内でも生成されますし、ビールや果糖などはプリン体の含有量が少なくても、尿酸値を上げる作用があります。

また、プリン体の多く含まない食材でも、食べる量が多ければ、結果的に過剰な量のプリン体を摂取してしまいます。プリン体を多く含む食品については特に注意すべきですが、バランスの良い適量の食事、十分な量の水分補給、適度な運動も心がけましょう。

こちらの記事の監修医師

東京女子医科大学病院

木村 眞樹子 先生

〇病院名 :東京女子医科大学病院 〇医師  :木村 眞樹子 〇アクセス:東京都 新宿区 河田町 8-1 〇診療科 :内科、循環器科、睡眠科 〇経歴: 東京女子医科大学医学部卒業 東京女子医科大学病院循環器内科入局 東京女子医科大学病院 KDDIビルクリニック 榊原記念病院(内科、循環器科、睡眠科) 【認定医資格】 内科専門医 循環器専門医 睡眠専門医 産業医 妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学の大切さを改めて感じるようになる。 医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。 http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/ https://www.facebook.com/makiko.k.kobayashi