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糖尿病で足に現れる初期症状|しびれや痛みがあるなら要注意

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最終更新日:2021年8月26日

糖尿病で足に現れる初期症状|しびれや痛みがあるなら要注意

こちらの記事の監修医師
田川市立病院
井林雄太 先生

〇病院名 :田川市立病院
〇医師  :井林雄太
〇アクセス: 福岡県田川市大字糒1700番地2
〇診療科 :糖尿病内分泌内科
〇経歴:
日本内科学会認定内科医
日本内分泌内科専門医
日本糖尿病内科専門医
【所属学会】
日本内科学会
日本内分泌学会
日本糖尿病内科学会
【経歴】
九州大学医学医学部卒業
田川市立病院

糖尿病は適切な治療を行わずに症状を放置していると、さまざまな合併症を引き起こす危険性があるため、初期症状を見逃してはいけません。特に糖尿病の初期症状は足に見られやすいので、しびれや痛み、違和感などがあったら注意しましょう。少しでも早く症状に気づき、治療を開始することが重要です。今回は、糖尿病で足に現れる初期症状についてまとめました。

糖尿病の初期症状は足に現れることが多い

糖尿病には多くの合併症がありますが、細かい血管が多い末梢神経、目、腎臓の細小血管障害が3大合併症と定義されており、その中でも初期に見られやすいのが神経障害です。高血糖の状態が続くと血流が悪くなり、本来届くはずだった栄養や酸素が十分に行き渡りにくくなります。

中枢神経系と体の各組織を結ぶ末梢神経は、運動神経、感覚神経、自律神経の3種類に分類されますが、末端に位置する手や足などの感覚神経と自律神経に症状が現れやすいです。

とりわけ足の先に初期症状が出るケースは多いので、どのような症状が糖尿病と疑われるのかを知っておきましょう。

糖尿病の可能性がある足に見られる初期症状

糖尿病の初期症状のうち、足に見られる主な症状には次のようなものがあります。

【糖尿病の可能性がある足に見られる初期症状】

・足の指などのしびれ

・足の冷え、ほてり

・足の爪の変形

・足の感覚の鈍り

・足のたこ、うおのめ

このような初期症状が出る原因には諸説ありますが、前述のとおり、高血糖による血流の悪化が原因ともいわれています。上記の症状があっても糖尿病とは限らないものの、早期発見には初期症状を知っておくことが重要です。

足の指などのしびれ

糖尿病の初期によく見られる症状のひとつが足の指などのしびれです。もし足に「ピリピリ」、もしくは「じんじん」するような感じがあるなら、糖尿病の初期症状の可能性があります。

高血糖によって血管が損傷し、血流が滞るため十分な栄養が末梢神経まで届きにくくなり、神経に起きた障害をしびれとして自覚します。

長時間の正座など糖尿病以外の理由でも足にしびれが出ることはありますが、原因に心当たりがないのであれば、糖尿病の初期症状を疑いましょう。

足の指や裏のしびれは、糖尿病で起こりやすい初期症状なので覚えておいてください。

足の冷え、ほてり

糖尿病では足の冷え、反対にほてりが感じられることもあります。しびれと同様に糖尿病の初期から現れやすいので要注意です。

ほかにも足のつる(こむらがえり)症状が見られることもあるため、初期症状の出やすい足の変化には特に注意すべきでしょう。

足の爪の変形

糖尿病の症状が足に出ていないか検査する場合、足の爪の変化や変色などもチェックされます。これは、何かしらの感染症の兆候が出ていないかを確認するためです。また、感染症を防ぐという観点では、正しい爪の切り方で形を整えるなどのフットケアも重要になります。

足の感覚の鈍り

足のしびれとは相反するように思えますが、糖尿病になると足の感覚が鈍ることもあります。これは初期症状から少し進んだ段階で、神経の正常な働きが失われることが原因です。

足の感覚が鈍くなると、説明してきたようなしびれなどの初期症状、足先のけがや異常を見落とす原因にもなります。

特にけがをした箇所から細菌が入り込むと、組織が死んでしまう壊疽(えそ)の危険性もあるので要注意です。

足のたこ、うおのめ

糖尿病の初期症状で足に現れるものとしては、「たこ」「うおのめ」などもあります。自身の足に合わない靴を履き続けているとたこができやすいと言われています。通常の状態であれば、痛みなどがありすぐに気づくでしょう。

しかし、糖尿病では足の感覚が鈍くなることもあるので、その場合は、靴擦れやたこができたことに気づきにくいです。

症状を悪化させないためには、普段から足の状態をチェックすることも重要でしょう。

糖尿病の初期症状で足の痛みはあるの?

糖尿病の初期症状として足の先や裏側にしびれなどの違和感を感じることが多く、人によっては、これを痛みと認識することもあります。

どこかにぶつけたような痛みではないものの、これまでになかった違和感を感じたら注意しましょう。砂を踏んだような違和感を覚えるという患者さんは多いです。

また、前述のとおり、初期症状で感じていたしびれなどは、症状が進行することで薄れていくこともあります。

これは症状が和らいだわけではありません。知覚鈍麻といって、感覚が鈍くなったことが原因なので、悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。

感覚が鈍くなれば、足のけがにも気づきにくくなります。最悪の場合、壊疽になると足を切断しなくてはいけないケースもあるため、そうならないように早期発見と早期治療が重要です。

足以外にも現れる注意したい糖尿病の初期症状

糖尿病の初期症状は、手足に神経障害として現れることが多いです。特に足の指先や裏に出やすいものの、足以外の場所に糖尿病の兆候が出ることもあります。

例えば、次のような症状は糖尿病の初期症状です。

【足以外に現れる糖尿病の初期症状】

・喉が渇きやすくなる

・体重が減少する

・頻繁に風邪をひく

・目がかすむ

糖尿病では、高血糖が原因でこのような症状が見られることもあります。

高血糖は多くの糖が血液に溶けている状態です。脳はその状態を「喉が渇いている」と誤認することがあり、水分を摂る量が増えれば、頻尿にもなります。

また、血流が悪くなれば、十分な栄養が組織に届きません。さらに、足りない栄養は筋肉や骨を分解することで補われるので、体重減少にもつながります。

高血糖は白血球の働きも弱めてしまうため、風邪などの感染症にかかりやすくなりますし、細い目の神経がダメージを受ければ目がかすんだり、いつもより視界が眩しく感じたりもします。

糖尿病の初期症状は足に出ることが多いと言われています。そのほかにも兆候があるので、少しでもおかしいと思ったら医療機関を受診しましょう。

足に糖尿病の初期症状が見られたら早めの受診・治療が重要

糖尿病の初期症状は足のしびれ、痛みなどの違和感として現れることが多いです。初期の段階で糖尿病と分かり、適切な治療を行えば、重大な合併症が起こるリスクは低くなります。軽度なしびれや痛みなども放置せずに、糖尿病の初期症状と疑われるものがあれば、早めに医療機関を受診するようにしてください。

  

こちらの記事の監修医師

田川市立病院

井林雄太 先生

〇病院名 :田川市立病院 〇医師  :井林雄太 〇アクセス: 福岡県田川市大字糒1700番地2 〇診療科 :糖尿病内分泌内科 〇経歴: 日本内科学会認定内科医 日本内分泌内科専門医 日本糖尿病内科専門医 【所属学会】 日本内科学会 日本内分泌学会 日本糖尿病内科学会 【経歴】 九州大学医学医学部卒業 田川市立病院