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慢性胃炎とはどのような病気か|急性胃炎との原因や症状の違いと放置するリスク

最終更新日:2021年8月30日

慢性胃炎とはどのような病気か|急性胃炎との原因や症状の違いと放置するリスク

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井智昭 先生

〇病院名 :高座渋谷つばさクリニック
〇医師  :武井智昭
〇アクセス:神奈川県大和市渋谷五丁目22番地
〇診療科 :内科・小児科・アレルギー科
〇経歴:

【経歴】
2002年    慶應義塾大学医学部卒業
2004年    立川共済病院勤務
2005年    平塚共済病院小児科医長として勤務(内科)
2010年    北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室兼任
2012年    横浜市内のクリニックの副院長として勤務 (スマイルこどもクリニック)
2015年    小谷クリニック 内科・小児科(訪問診療部)部長
2017年    「なごみクリニック」内科・小児科・アレルギー科 院長
2020年4月~ 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

【専門医・認定医】
・小児科専門医・指導医
・日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)
・臨床研修指導医(日本小児科学会)
・抗菌化学療法認定医
・プライマリケア学会認定医
・認知症サポート医

胃炎とは胃粘膜が炎症した状態のことで、「慢性胃炎」と「急性胃炎」の2種類があります。胃酸を分泌する腺が長期に萎縮し、戻らなくなる状態が慢性胃炎ですが、放置すると胃がんのリスクもあり危険です。

慢性胃炎になったら早期に治療を開始し、生活習慣の改善も行いましょう。

急性胃炎との違い、慢性胃炎の原因と症状についてまとめました。

慢性胃炎とは

胃には胃酸を分泌する腺細胞がありますが、慢性胃炎とはこの腺が萎縮してしまい、元の状態に修復されず胃炎の状態が長期にわたって続く病気です。

一時的ではなく、長期間症状が続くため「慢性胃炎」と呼ばれます。炎症が長く、繰り返し起こることで胃粘膜は徐々に荒れていくので注意してください。

また、慢性胃炎にもいくつかタイプがあり、以前は胃粘膜の状態によって次のように分類されていました。

慢性胃炎の種類

慢性胃炎の種類状態
表層性胃炎胃粘膜の表層に比較的軽度な炎症がある状態
びらん性胃炎胃粘膜表層の炎症に加えて、少しえぐれた状態
萎縮性胃炎炎症によって胃粘膜が萎縮している状態
肥厚性胃炎炎症の結果、胃粘膜が厚くなっている状態

分類の仕方は複数ありますが、上の表は内視鏡の所見をもとにした、炎症を起こした胃粘膜や胃腺の状態によるものです。

しかし、現在ではピロリ菌の感染有無による「京都分類」が採用されるケースも増えており、感染状態は「慢性活動胃炎」、除菌後の感染していた状態は「慢性非活動性胃炎」に分類されます。

急性胃炎との違い

慢性胃炎と急性胃炎の大きな違いのひとつはその原因です。

急性胃炎は「食べすぎ」「過度な飲酒」「喫煙」「ストレス」「刺激物の大量摂取」「薬の副作用」などによって起こり、胃痛、胸焼け、みぞおちあたりの痛み、吐き気、下血、腹部の不快感といった症状が出ます。

詳しくは後述しますが、主にピロリ菌によって引き起こされる慢性胃炎とは原因が異なります。

慢性胃炎で見られる症状

慢性胃炎になると次のような症状が見られます。

【慢性胃炎で見られる主な症状】

・空腹時などの胸焼け

・食後のむかむか

・胃もたれ

・吐き気

・膨満感(腹部のはり)

・食欲不振

どれかひとつではなく、複数の症状が現れることもあり、人によっても症状は異なります。また、慢性胃炎は無症状のケースもあるので注意してください。

無症状の慢性胃炎は何かしらの症状が出ている場合よりも発見が遅れやすいです。また、自覚症状があっても、別の病気の症状である可能性もあるため、定期的に検査を受けることが重要です。

慢性胃炎の主な原因はピロリ菌

前述のとおり、慢性胃炎の主な原因はピロリ菌です。

通常、胃の中の菌は胃酸によって死滅します。しかし、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素によって尿素からアンモニアを生成し、胃酸を中和するため死滅しません。

ピロリ菌は胃の中でも生存することができ、その菌が作り出す有害物質により胃粘膜に慢性的な炎症が生じることになります。

また、飲酒やストレス、薬の副作用なども原因になります。ほかには「細菌・ウイルスの感染」「サルコイドーシスなどの全身性疾患」「クローン病などの慢性炎症性疾患」なども考えられますが、ピロリ菌によるものに比べると稀なケースです。

慢性胃炎の検査方法

慢性胃炎の検査には内視鏡による観察、および患部の一部を採取して顕微鏡などで調べる生体検査(生検)が用いられます。

胃粘膜の状態、炎症や萎縮の進行度、範囲を確認するとともに、ピロリ菌の有無なども検査が可能です。

胃炎はバリウム検査などで発見されることもありますが、内視鏡などを用いた方が精度は高くなります。

また、胃炎以外の病気がないかもあわせて確認できるので、内視鏡による検査が重要です。

慢性胃炎の主な治療法

慢性胃炎だと診断された場合、次のような方法で治療が行われます。

【慢性胃炎の主な治療法】

①ピロリ菌の除去

②症状にあった薬の服用

③食事など生活習慣の改善

通常、ピロリ菌が自然にいなくなることはありません。そのため、除菌が必要であり、あわせて生活習慣の改善なども必要です。

①ピロリ菌の除去

慢性胃炎の主な原因はピロリ菌の感染なので、その原因となっている菌を除菌することが重要です。

検査の結果、胃でピロリ菌が確認された場合には、薬を一定期間服用する除菌治療(1週間の抗菌薬、酸分泌抑制薬)が必要になります。

一部の例では、二次的な除菌治療を要するケースもあるため注意してください。服用後13C尿素呼気試験などの検査を行った後、除菌判定を行います。

②症状にあった薬の服用

胃炎による症状がある場合は、胃酸の分泌を抑えたり、胃粘膜を保護したりする薬を服用することが多いです。また、胃の機能が落ちているときは、胃の運動機能を改善する薬も必要になります。

どのような症状が出ているかによっても変わるので、専門医の指示に従ってください。

③食事など生活習慣の改善

ピロリ菌が原因の場合、除菌治療をしても胃粘膜がすぐに元の状態に戻るわけではありません。そのため、生活習慣の改善で症状を抑え、再発の防止をはかり、胃がんなどに繋がるリスクを軽減することが大切です。

以下は胃炎の予防にもなるので、生活習慣の改善に役立ててください。

コーヒーや刺激の強い食べ物は避ける

コーヒーや緑茶、紅茶などに含まれるカフェイン、辛みのある香辛料などは刺激物です。過剰に摂取すると胃を刺激してしまうので、避けるようにしましょう。

また、揚げ物や肉類などは消化が悪く、胃に負担をかけるので食べすぎに注意してください。

飲酒・喫煙は控える

アルコールも胃にとっては刺激になるので大量摂取は控えましょう。大量に摂ると胃の粘膜防御機構に影響が出てしまいます。

さらに喫煙は胃の血流を減少させ、胃がんなどさまざまな病気のリスクが高まることもわかっているので、喫煙者は禁煙するようにしてください。

ストレスを溜め込まないようにする

ストレスは急性胃炎の原因になるだけでなく、慢性胃炎の発症にも関わっていると考えられています。胃炎の症状を悪化させないためには、適度にストレスを発散して、溜め込まないようにすることも重要です。

仕事のオン・オフを上手に切り替え、休むときはしっかりと休みましょう。十分な睡眠時間を確保すること、適度に運動することもストレスのコントロールに繋がります。

慢性胃炎を放置した場合

慢性胃炎は症状がなく、検査した結果、治療の必要なしと判断されることもあります。その場合は、経過観察でしばらくは様子を見ることになります。

しかし、症状が出ていたり、治療が必要だったりするにも関わらず、放置した場合は胃がんや十二指腸潰瘍、胃潰瘍のリスクが高まるので注意が必要です。

経過観察の状態でも定期的に検診を受け、必要なら専門医の指示に従って治療を開始しましょう。

慢性胃炎とはピロリ菌が原因の胃粘膜の病気|放置は胃がんのリスクが高まるので注意

慢性胃炎とは何か、急性胃炎との違いなどについて説明してきました。

慢性胃炎はピロリ菌が原因の場合が多く、内視鏡検査などでピロリ菌による慢性胃炎だと診断されたら、除菌治療や内服治療、あわせて生活習慣の改善などが必要です。

目立った症状のないケースもありますが、放置すると胃がん、胃リンパ腫などのリスクが高まるので注意してください。ほかの病気を防ぎ、症状を悪化させないためには、定期的な検診と早期治療が重要です。

こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井智昭 先生

〇病院名 :高座渋谷つばさクリニック 〇医師  :武井智昭 〇アクセス:神奈川県大和市渋谷五丁目22番地 〇診療科 :内科・小児科・アレルギー科 〇経歴: 【経歴】 2002年    慶應義塾大学医学部卒業 2004年    立川共済病院勤務 2005年    平塚共済病院小児科医長として勤務(内科) 2010年    北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室兼任 2012年    横浜市内のクリニックの副院長として勤務 (スマイルこどもクリニック) 2015年    小谷クリニック 内科・小児科(訪問診療部)部長 2017年    「なごみクリニック」内科・小児科・アレルギー科 院長 2020年4月~ 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任 【専門医・認定医】 ・小児科専門医・指導医 ・日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD) ・臨床研修指導医(日本小児科学会) ・抗菌化学療法認定医 ・プライマリケア学会認定医 ・認知症サポート医

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