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脱水症状で頭痛が起きる原因と治し方|治らない場合の対処法とは?

最終更新日:2021年11月5日

脱水症状で頭痛が起きる原因と治し方|治らない場合の対処法とは?

こちらの記事の監修医師
あおき内科・さいたま糖尿病クリニック
青木厚 先生

脱水症状とは体内の水分量が通常よりも少ない状態で、頭痛、吐き気などさまざまな症状を引き起こします。喉が乾いたり、汗をかいたりするのはまだ軽度ですが、重度になると臓器不全などのリスクもあり非常に危険です。脱水症状による頭痛はそのサインでもあるため、見逃してはいけません。脱水症状で頭痛が起きる原因と対処法をまとめました。 

脱水症状で頭痛が起こる原因と対処法

頭痛はさまざまな原因で起こりますが、脱水症状のときに痛みを感じることもあります。実は、頭痛は脱水症の中等度以上で起こりやすい症状なので、痛みを感じたら注意が必要です。

そもそも脱水症とはどのような状態?

そもそも脱水症は体液が本来必要な量よりも不足している状態です。体液は水分、ミネラル、タンパク質などで構成されていて、ミネラルだけが不足しても脱水症になります。そのため、ただ水分が足りないということではありません。

また体液には、体温が上昇したときは汗となって体外に排出されることで温度を下げ、体温を一定に保つといった働きもあります。

通常、体外に排出される体液の量と入ってくる量はほぼ一定であり、水分量のバランスは維持されるはずです。しかし、何らかの理由によって体液が不足すると脱水症になり、めまいや喉の渇きを感じるようになります。

体液は生命維持にとって必要不可欠なもので、成人は60%、高齢者は50%、乳幼児などの子どもは70%ほどが水分です。

脱水症状の主な原因

脱水症状を起こす原因はいくつもありますが、基本的には次の2つのパターンに分類できます。

【脱水症状の主な原因】

①体から失われる水分が多いケース

②体内に取り込む水分が少ないケース

脱水症と聞くと夏に多い印象がありますが、季節に関係なく起こるものです。気温の高い夏場は汗によって水分が失われやすい一方で、暖房によって室内が乾燥し、水分補給を怠りやすい冬も脱水症状になります。

そのため、どちらか一方ではなく、両方の対策を取りましょう。

体から失われる水分が多いケース

体内から失われる水分量が多くなくても、そもそも取り込む水分量が少ない場合も脱水症になりやすいです。

熱中症になりやすい気温の高い夏場はしっかりと水分補給をする人が多いですが、前述のとおり、冬場もしっかりと水分を摂ってください。

また、水分は食事からも摂取しているため、体調不良などで食欲が減退しているときも注意しなくてはいけません。

喉の渇きを感じる前に水分補給をすることが重要です。

めまい、頭痛、吐き気など脱水症状で現れる症状

脱水症にはいくつかの段階があります。脱水症で失われた水分によって、どの程度体重が減少したかは、症状の重さを判断する上でのひとつの目安です。

脱水症の重症度判断の目安

脱水症の重症度 脱水症の重症度
軽度 1〜2%
中等度 3〜9%
高度 10%〜
軽度1~2%
中等度3~9%

脱水症状になると正常な働きのために多くの水分を必要とする臓器である「脳」「消化器」「筋肉」などに影響が出ます。実際には上記の体重の減少率だけでなく 、症状とあわせた診断が必要です。

それぞれの重症度でどのような症状が確認できるのかを以下で説明していきます。

軽度の症状(めまいなど)

軽度の脱水症では、次のような症状が出ます。

【軽度の症状】

めまい、喉の渇き、発汗、ぼんやりする、息苦しさ、食欲減退、尿量の減少など

軽度だと人によっては脱水症の自覚がないこともあります。まだ自分自身で動くことのできる状態なので、症状が重くなる前にしっかりと水分を補給しましょう。

中等度の症状(頭痛など)

中等度の脱水症で見られる症状には次のようなものがあります。

【中等度の症状】

頭痛、悪心(吐き気)、ふらつき、体温上昇、脈拍や呼吸の上昇など

頭痛や吐き気の症状が現れた場合、すでに中等度である可能性は高いです。中等度以上になると汗や尿の量が減少し、体温は上昇していきます。まだ意識はあり、受け答えなども可能ですが、血流が低下して臓器に影響が出ることもあるため注意が必要です。

高度の症状(意識障害など)

体重の10%以上の水分が失われている高度の脱水症では、次のような症状が出ます。

【高度の症状】

意識障害、痙攣など

軽度の場合のように水分補給をして、様子を見るといった段階ではありません。すぐに医療機関を受診する必要があります。ただし、意識障害や痙攣などが起こり、「自分自身で病院へ行く」「救急車を呼ぶ」のが難しい場合も多いため注意が必要です。

頭痛などの脱水症状で起こる症状の予防・対処法

まず脱水を予防するには、喉の渇きを感じる前にしっかりと水分を補給することが重要です。

一度に大量の水分を摂取しても上手く吸収されません。

1日に何度かに分けて、こまめな水分摂取を心がけましょう。水分は冷たすぎても吸収が悪くなるので、脱水症予防の観点からは常温のものが良いです。

ミネラルが不足しても脱水の症状が起きるため、ただの水ではなく、経口補水液やミネラルの入った麦茶、スポーツ飲料などを摂取するのも有効です。水分補給にはなりませんが、ミネラル補給のできるタブレットやサプリなども活用しましょう。

成人が1日に必要な水分量はおよそ2.5Lだといわれています。食事や体内で作られる水分によって1.3L程度は補えるため、それとは別に1.2L程度の水分補給が必要です。

汗は運動をしているときだけでなく、就寝中も失われていきます。そのため、朝起きたらコップ1杯の水を飲みましょう。これにより血液中の水分不足を防ぎ、血栓症の予防にもなります。

また、冬場は空気の乾燥によって水分が失われやすいので、加湿器を使ったり、定期的に換気をしたりもしましょう。

次はすでに脱水の症状が出ているときの対処法についてです。

屋外にいる場合は、日の当たらない涼しい木陰や室内へ移動して、水分補給をしてください。あとは「太い血管のある場所(首・脇の下・鼠蹊部など)に保冷剤を当てる」「扇風機を使う・うちわであおぐ」などして、体を冷やしていきます。

ただし、中等度以上で嘔吐や意識障害があるときは、無理に水分を摂らない方が良いケースもあるため注意が必要です。

自分で水分を摂取できない場合、水分補給などをしても症状の改善が見られない場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。あくまでも目安ですが、軽度は自身で症状の改善を図れますが、中等度で症状が改善されないなら医療機関の受診、高度だと救急車を呼びすぐに処置を受ける必要があります。

脱水症状で頭痛が起きた場合にロキソニンなどの鎮痛薬を服用しても大丈夫?

普段から頭痛が起きやすい人は痛みを感じたときにロキソニンなどの鎮痛薬を服用することもあるかもしれませんが、脱水症状による頭痛なら注意が必要です。

頭痛はさまざまな原因で起こります。しかし、脱水症状が原因の頭痛に関しては、脱水状態を改善しなければ意味はないです。ロキソニンには痛みを和らげる効果はあっても、脱水症を治してはくれません。

脱水症で頭痛が起きている場合、鎮痛薬によって重症化したケースもあります。頭痛が起きたときは、原因に合った対処をすることが重要です。

脱水症状時の頭痛が治らない場合はどうすれば良い?

頭痛は脱水症状が中等度以上になったときに見られます。もしなかなか頭痛が治らないなら、脱水の症状が改善されていない可能性が高いです。前述のとおり、脱水症によって頭痛が起きているなら、痛みだけを止める鎮痛薬などは根本的な解決になりません。

軽度から症状が悪化しているのであれば、医療機関を受診するようにしてください。

また、何か別の病気が隠れている可能性もあります。

日常生活に支障がない頭痛の場合、痛み止めだけを飲んで、症状を放置してしまう人もいるでしょうが、適切な処置を受けるためにも医療機関を受診することが重要です。

脱水症状で頭痛が出たら中等度の可能性|予防にはこまめな水分補給が重要

脱水症状には軽度、中等度、高度があり、頭痛があるなら中等度以上の可能性があります。水分補給などをしても症状が改善されないときは医療機関の受診が必要な段階です。

高度の脱水症では体内の水分やミネラルが不足して、血流が低下することで、臓器不全にも繋がります。体液の20%が失われると生命維持も難しくなるといわれており、脱水症で頭痛などの症状が出たら注意してください。

また、症状の改善だけでなく、脱水症の予防にも水分補給は重要です。脱水症は季節に関係なく起こるものなので、こまめに水分補給をするようにしましょう。

こちらの記事の監修医師

あおき内科・さいたま糖尿病クリニック

青木厚 先生

〇医師名:青木厚
〇クリニック名:あおき内科・さいたま糖尿病クリニック
〇アクセス:埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-39-3 英和ビル3F
【診療科目】
内科・糖尿病内科・内分泌代謝内科・漢方内科
【所属学会・認定医など】
医学博士(自治医科大学)
日本内科学会 認定内科医・ 総合内科専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
日本糖尿病学会 専門医 ・研修指導医
【経歴】
2002年 福井医科大学(現 福井大学)卒業
2002年 長野赤十字病院
2004年 川崎市立川崎病院 内科
2006年 自治医科大学附属さいたま医療センター 総合診療科
2008年 自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科
2010年 自治医科大学大学院 医学研究科 入学
2014年 自治医科大学大学院 医学研究科 卒業 医学博士 習得
2015年 青木内科・リハビリテーション科 開設

    • 埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-39-3 英和ビル3F地図を見る
    • 048-688-5000
    • 鉄道によるアクセス:JR東北本線(宇都宮線)、湘南新宿ライン 東大宮駅下車
    • 内科 糖尿病内科 漢方内科 内分泌内科
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