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耳鳴りが止まないのは何かの病気?続く原因や止め方・治し方をご紹介

最終更新日:2021年9月18日

耳鳴りが止まないのは何かの病気?続く原因や止め方・治し方をご紹介

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達 先生

「キーン」という金属音のような耳鳴りや、「ジー」「ゴー」という低音の耳鳴りが止まないと、「何かの病気なのでは?」と心配になりますよね。そこで本記事では、耳鳴りが止まない原因や病院を受診する目安などについて、詳しく解説していきます。

耳鳴りを治すために日常生活で心がけると良いこともお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

耳鳴りとは?

耳鳴りは耳鳴(じめい)とも言い、実際には鳴っていない音が鳴っているように感じる症状のことを指します。軽症の場合は夜寝る前など静かな時にだけ耳鳴りが聞こえますが、重症化すると他の音が聞こえないほどの耳鳴りが24時間続くこともあります。

程度の差こそあれ、全体の10~15%の人が経験する症状であり、耳鳴り自体は病気ではありません。また、耳鳴りには、大きく分けて「自覚的耳鳴」と「他覚的耳鳴」の2種類があります。

自覚的耳鳴は、音の処理を行う聴覚皮質という脳の部位の異常な活動により、本人だけに聞こえるのが特徴です。一方、他覚的耳鳴は、耳の近くの部位に雑音を発生させる原因があり、聴診器などを使用すれば本人以外でも聞き取ることができます。

自覚的耳鳴と他覚的耳鳴の比率としては、圧倒的に自覚的耳鳴の方が多く見られます。

耳鳴りが止まない原因

耳鳴りが起こる、あるいは耳鳴りが止まない原因としては、主に次の4つが考えられます。

  • 大きな音の聴きすぎ
  • 加齢や高血圧
  • 薬剤の副作用
  • 自律神経失調症

では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

大きな音の聴きすぎ

耳鳴りが起こる原因はさまざまですが、日常生活でのちょっとした行動が関係しているケースも少なくありません。その1つとして「大きな音の聴きすぎ」が挙げられます。

大きな音を聴きすぎると、聴覚を司る「蝸牛」と呼ばれる内耳の一部が損傷を受け、耳鳴りがするようになったり、周りの音が聞こえづらくなったりすることがあるのです。

普段からイヤホンやヘッドホンを使って大音量で音楽を聴いている人や、ライブハウスなどでスピーカーの近くにいることが多い人は特に注意しましょう。

加齢や高血圧

耳鳴りの原因として特に多いのが「加齢」です。加齢により老化が進むにつれて、音を受け取る蝸牛内部の有毛細胞が壊れ、耳鳴りや難聴などの症状が現れるようになります。聴覚の老化には個人差がありますが、早ければ40代頃から症状が現れるケースもあります。

また、高血圧が耳鳴りの原因となっている場合もあります。高血圧の人は血管の内部が傷つき、詰まりやすい状態になっています。そのため耳の近くでも血流障害が起こり、本来は聞こえないはずの血流音や鼓動音が耳鳴りとして聞こえることがあるのです。

薬剤の副作用

稀ではありますが、抗がん剤や抗菌剤、解熱剤、鎮痛薬、抗精神病薬など、病気の治療のために使っている薬の副作用が原因で、耳鳴りが生じるケースもあります。

もし、薬を飲んだ後に耳鳴りの症状が現れる場合には、別の薬に変更してもらうなどの対応が受けられることもあるため、一度主治医に相談するのがおすすめです。

自律神経失調症

自律神経失調症が原因で耳鳴りに悩まされる場合もあります。自律神経失調症とは、主にストレスが原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな不快な症状が現れることを指します。その症状の1つが耳鳴りです。

耳鳴りのほかに、情緒不安定になるなどの精神的症状や、倦怠感、疲労感、不眠、頭痛、動悸、めまいなどの症状がある場合は、一度心療内科を受診すると良いでしょう。

病気が原因で耳鳴りが止まないことも

耳鳴りが起こるのは、日常生活での習慣や加齢、体質などが原因とは限りません。中には何らかの病気が耳鳴りを引き起こしているケースもあるため、注意が必要です。

ここからは、耳鳴りの症状別に原因として考えられる病気を紹介していきます。

片耳から耳鳴りがする場合

片耳から耳鳴りがする場合に考えられる病気としては、次のようなものが挙げられます。

  • 突発性難聴
  • メニエール病
  • 聴神経腫瘍

突発性難聴

突発性難聴とは、ある日突然耳が聞こえにくくなり、耳鳴りやめまいを生じることのある病気です。ハッキリとした原因はわかっていないものの、ストレスや過労、睡眠不足などが続くと起こりやすい傾向があり、働き盛りの40代から60代に多く見られます。 突発性難聴は、発症後すぐに治療を受けなければ、難聴や耳鳴りが長期的に続いてしまうことがあり、場合によっては完全に聴力を失ってしまうケースもあります。だからこそ突発性難聴が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診することが大切です。

メニエール病

メニエール病とは30代から50代の女性に多い病気で、内耳の内リンパ液が増えることが原因で生じます。

初期は耳鳴りや耳閉感(耳が詰まったような感じ)、難聴などが生じ、徐々に激しい回転性のめまいや、それに伴う吐き気などの症状が現れます。

重症化すると日常生活に支障をきたすケースも少なくないため、なるべく初期の段階で耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。

聴神経腫瘍

聴神経腫瘍とは聴神経に腫瘍ができる病気です。聴神経を包むシュワン細胞が腫瘍化すると神経が圧迫されるため、初期症状として耳鳴りや難聴が生じやすくなります。

良性の腫瘍のため急激に悪化することはありませんが、症状が進むと顔面の筋肉が麻痺したり、嚥下障害を起こしたりすることもあるため注意しましょう。

両耳から耳鳴りがする場合

両耳から耳鳴りがする場合には、加齢に伴う老人性難聴のほかに次のような原因が考えられます。

  • 急性音響外傷
  • 騒音性難聴

急性音響外傷

急性音響外傷とは、予期せぬ爆発音を聞いたことなどが原因で、内耳の蝸牛が傷つけられることを指します。突発性難聴と同じく早めに治療しなければ聴力を失うケースもあるため、できれば1週間以内、遅くとも2週間以内には病院を受診しましょう。

騒音性難聴

騒音性難聴とは、騒音がする職場で長期間働いた場合などに、年単位で徐々に症状が進行する病気です。有効な治療法はなく、騒音性難聴が治ることはないため、耳栓などで事前に予防することが大切です。

「キーン」という金属音の耳鳴りの場合

「キーン」という金属音のような耳鳴りが聞こえる場合には、次のような病気が潜んでいる可能性があります。

  • メニエール病
  • 突発性難聴

「片耳から耳鳴りがする場合」の項目でもご紹介したメニエール病と突発性難聴ですが、この2つの病気は共通して「キーン」という金属音のような耳鳴りがするのが特徴です。

どちらも初期の段階で治療するのが望ましいため、「キーン」という耳鳴りが止まない場合は、1度耳鼻咽喉科に相談することをおすすめします。

「ジー」という低音の耳鳴りが続く場合

「ジー」や「ザー」という低音の耳鳴りが続く場合は、次のような病気が考えられます。

  • 耳垢栓塞(じこうせんそく)
  • 耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)
  • 耳硬化症(じこうかしょう)

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳垢栓塞とは、耳の中に耳垢が溜まることで外耳道(耳の中の穴)を塞いでしまうことを指します。外耳道が塞がれると音が聞こえにくくなるだけでなく、耳が圧迫されているような感じがしたり、「ジー」という低音の耳鳴りがしたりするケースがあります。

耳垢栓塞自体は病気ではありませんが、悪化すると外耳炎を引き起こすことも。特に子供は大人に比べて外耳道が狭く、耳垢が詰まりやすい傾向があるため注意が必要です。

耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)

耳管狭窄症とは、風邪や副鼻腔炎などによる耳管の炎症が原因で、耳管が狭くなってしまう病気です。耳管は耳の中の圧力を調整する役割を担っているため、耳管狭窄症にかかると耳の中の圧力が低下し、耳が詰まったように感じたり、耳鳴りがしたりすることがあります。

耳管狭窄症が進行すると、鼓膜の奥の中耳に滲出液という液体が溜まる滲出性中耳炎を発症するケースもあるため注意しましょう。

耳硬化症(じこうかしょう)

耳硬化症とは、3つの耳小骨のうちの1つであるアブミ骨という部分が硬くなり、うまく動かなくなることで耳鳴りや難聴、めまいなどを引き起こす病気です。

原因はハッキリしていませんが、遺伝的な要因や麻疹ウイルスなどが関係しているのではないかと考えられています。

女性に比べて男性の方が発症しやすい傾向がありますが、女性に発症した場合は、妊娠中や出産後に難聴が急速に進行してしまうことがあるため要注意です。

病院を受診する目安

さまざまな要因が発症の引き金となる耳鳴り。短時間で症状が改善し、その後繰り返さなければ特に心配はいりませんが、下記のような場合は速やかに病院を受診しましょう。

  • なかなか耳鳴りが止まない
  • 耳の聞こえづらさやめまいを伴う
  • 耳の痛みや頭痛を伴う
  • 高頻度で繰り返している
  • 爆音を聞いたなど原因がハッキリしている

耳鳴りや難聴の症状は治療が早ければ回復しやすいものの、遅れてしまうと完治が難しくなるケースも少なくありません。気になる症状がある場合は、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診するのがおすすめです。

日常生活でできる耳鳴りの止め方・治し方

日常の生活習慣が原因で生じている耳鳴りの場合、普段からの心がけで耳鳴りを止められるケースもあります。そこで、ここからは日常生活でできる耳鳴りの止め方、治し方を3つご紹介します。

大音量で音楽を聴かないようにする

大音量で音楽などを聞き続けると、音を伝える役割を担っている有毛細胞が傷つき、徐々に難聴が進行してしまう場合があります。

そのため、普段からヘッドホンやイヤホンなどで音楽を聴くときは、音量が大きすぎないかしっかりと確認しましょう。また、長時間聴き続けることは避け、適度に耳を休ませることも大切です。

規則正しい生活を心がける

睡眠不足や偏った食生活などが続くと、自律神経のバランスが乱れて耳鳴りが生じる場合があります。だからこそ、耳鳴りを軽減するためには規則正しい生活を心がけることが大切です。

なるべく1日6時間から7時間は睡眠時間を確保できるよう調整し、食事は1日3食、栄養バランスの整ったものを摂るよう心がけましょう。

ゆっくり休息をとる

ストレスや疲れなどが蓄積することでも自律神経のバランスが乱れ、耳鳴りの原因となるケースがあります。

日頃からストレスや疲れが溜まりやすいと感じている人は、ゆっくり入浴して体をリラックスさせたり、適度に体を動かして心身をリフレッシュさせたりするのがおすすめです。

まとめ│原因を取り除いても耳鳴りが止まない時は耳鼻咽喉科へ

今回は、耳鳴りが止まない原因や病院を受診する目安、日常生活で取り入れられる耳鳴りの予防法などをご紹介しました。

耳鳴りは大きな音の聴きすぎや加齢、ストレス、過労などの原因により、健康な人でも生じることのある症状です。ただし、中には病気の初期症状として耳鳴りが起こっているケースもあります。

耳鳴りを伴う難聴などは、治療が遅れれば遅れるほど完治が難しくなります。だからこそ、原因を取り除いてもなかなか耳鳴りが止まないときには、早めに耳鼻咽喉科を受診するよう心がけましょう。

こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達 先生

〇医師名:瀬尾 達
〇クリニック名:医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
〇アクセス:兵庫県尼崎市七松町1-2-1-302 フェスタ立花北館3F
【診療科目】
耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了



【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

    • 兵庫県尼崎市七松町1-2-1フェスタ立花北館3F302地図を見る
    • 06-6415-3387
    • JR神戸線(大阪〜神戸) 立花駅
    • アレルギー科 耳鼻咽喉科
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