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口唇炎がなかなか治らないのはなぜ?主な原因や治療法、予防法を紹介

最終更新日:2021年10月21日

口唇炎がなかなか治らないのはなぜ?主な原因や治療法、予防法を紹介

こちらの記事の監修医師
横山歯科医院
横山 知芳 先生

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「唇が荒れてかゆい」「頻繁に唇が腫れる」など、なかなか治らない口唇炎に悩まされている人は少なくありません。口唇炎を治すためには、原因を突き止めて正しく対処することが大切です。 本記事では口唇炎の主な症状や原因、検査方法、治療方法について詳しくご紹介します。再発させないための予防法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

口唇炎や口角炎の主な症状

口唇炎とは、口唇の皮膚が炎症を起こして荒れている状態を指します。具体的には、口唇の表面が赤く腫れる、ただれる、ポツポツと湿疹ができる、亀裂が入り出血するなどの症状が見られます。

一方、キズやただれなどが口角の皮膚や粘膜に生じるのが口角炎です。口角の皮膚は他の部位に比べて薄いことや、口を大きく開けたときにグンと引き伸ばされることから、荒れやすく、切れやすい傾向があります。

口唇炎の種類や主な原因

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口唇炎の種類は、主に次の6種類に分けられます。

  • アトピー性口唇炎
  • 接触性口唇炎
  • 剥脱性口唇炎(剥離性口唇炎)
  • 肉芽腫性口唇炎
  • 光線性口唇炎
  • 感染症

ここからは、種類ごとの症状や原因について詳しく解説していきます。

アトピー性口唇炎│かゆみや炎症を繰り返し慢性化する

いわゆるアトピー性皮膚炎が口唇の皮膚に生じたものが「アトピー性口唇炎」です。アトピー性口唇炎にかかる人の多くはアトピー素因を持っており、アレルギー反応を引き起こすことなどによって発症します。

口唇が乾燥してカサカサになる、皮がめくれる、亀裂が入って出血するなどの症状があり、かゆみや炎症を繰り返して慢性化するのが特徴。ハッキリとした原因はわかっていないものの、遺伝や栄養などが関係しているのではないかと考えられています。

接触性口唇炎│唇に触れた化粧品や食品などによって起こる

化粧品や食品など、炎症の原因となる物質が口唇に触れることで発症するのが「接触性口唇炎」です。接触性口唇炎は「一次性刺激接触性口唇炎」と「アレルギー性接触口唇炎」の2つに分類できます。

一次性刺激接触性口唇炎の原因は、主に化粧品や洗顔料、歯磨き粉、油など刺激の強いモノとの接触です。アレルギーとは無関係のため、元々アレルギー体質ではない人でも発症するのが特徴。原因となる物質の毒性が強ければ強いほど症状が強く現れます。

一方、アレルギー性接触口唇炎は化粧品や金属、果物などの原因物質が口唇に触れることで起こるアレルギー反応が原因です。原因物質の毒性の強さと症状の強さは比例せず、原因物質が触れた部分にかゆみを伴う発疹が現れるという特徴があります。

剥脱性口唇炎(剥離性口唇炎)│表皮細胞のターンオーバーが過剰に

口唇の表皮細胞のターンオーバーが過剰になることで発症するのが「剥脱性口唇炎(剥離性口唇炎)」です。

唇の表面がカサカサして、皮が剥がれやすくなるのが特徴。口唇の乾燥やストレス、ビタミン不足、舌なめずり、自分で唇の皮を剥くことなどによって発症しやすくなる場合がありますが、ハッキリとした原因はわかっていません。

肉芽腫性口唇炎│痛みやかゆみはなく唇が腫れる

口唇が大きく腫れたりむくんだりするのが「肉芽腫性口唇炎」です。患部に痛みやかゆみを感じないのが特徴で、多くの場合は数時間から数日で症状が改善します。

肉芽腫性口唇炎の原因としては、歯周病や扁桃炎など口腔内の病巣感染、金属アレルギー、食物アレルギー、循環器障害、クローン病、遺伝、薬の副作用などが考えられます。

光線性口唇炎│紫外線やストレス・栄養不足などが原因に

日光や紫外線にあたることで発症するのが「光線性口唇炎」です。口唇のかさつきや亀裂、赤みを伴う腫れ、水ぶくれ、ただれなどの症状があり、ヒリヒリとした痛みやかゆみも生じます。

光線性口唇炎の主な原因は、日光などに含まれる紫外線を多量に浴びることや過度のストレスなど。食生活の乱れや睡眠不足が続くことで、症状が悪化するケースも少なくありません。

感染症│ヘルペスウイルスやカンジダの口唇への感染

口唇や口角にカンジダというカビの一種や、ヘルペスウイルスなどが付着すると、口唇炎や口角炎に発展するケースがあります。

カンジダは元々人間の体の中に存在する真菌のため、健康な状態であれば口唇炎や口角炎が生じることはありません。ただし、ストレスや過労などにより免疫力が下がっていると発症しやすくなるため、注意が必要です。

口唇炎が1ヶ月以上治らない場合は速やかに病院(皮膚科)へ

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唇の荒れは、多くの人が1度は経験したことがあるぐらい一般的な皮膚トラブルの1つです。特に空気が乾燥しやすい冬のシーズンには、唇のかさつきや亀裂に悩まされる人も少なくありません。

ただし、唇の炎症や腫れ、かゆみなど口唇炎の症状が1ヶ月以上治らない場合は、何らかの病気が隠れている可能性があるので、速やかに病院を受診しましょう。

口唇炎の受診に適しているのは皮膚科です。ただし、口唇以外にも何らかの不調を感じている場合は内科を受診するのも1つの手。また、アレルギーの疑いがある場合はアレルギー科を受診するのも良いでしょう。

口唇炎の検査方法・診断

口唇炎を診断する際には、まず症状が現れている部分を観察し、いつ頃から症状が続いているのかなどを詳しく問診します。

接触性口唇炎などアレルゲンが関係していそうな場合は、パッチテストや採血などによるアレルギー検査を実施。剥脱性口唇炎(剥離性口唇炎)やアトピー性口唇炎の場合は、主に口唇の状態や全身症状などから診断が下されることがほとんどです。

また、感染症が疑われる場合は症状が出ている箇所の表皮を採取し、病原体を特定するための調査を行うケースもあります。

口唇炎の主な治療法

症状が軽い場合は口唇を清潔に保ち、保湿剤などを塗っておくと治るケースがほとんどです。強い炎症が起こっている場合は、ステロイド外用剤などを患部に塗布します。

ただし、細菌や真菌などに感染している場合は、抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬など、それぞれの病原体に適した外用薬や内服薬が用いられます。

アレルギー性接触口唇炎など、アレルゲンが原因の口唇炎の場合は、アレルゲンを完全に排除することで症状が改善するケースもあります。

また、歯周病など口腔内の病巣感染が原因で生じている肉芽腫性口唇炎の場合は、まずは原因となっている病気の治療を実施。強い症状が出ている場合には、ステロイドの局所注射や内服などが行われます。

ステロイドや保湿剤を使ってもかゆい!口唇炎が治らないのはなぜ?

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口唇炎の治療でステロイドや保湿剤を使っていても、いつまでも症状が治まらないという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

実は、カンジダ性の口唇炎の場合は、ステロイド入りの外用薬を塗ることで余計に症状が悪化してしまうケースがあるので注意が必要です。「以前、口唇炎になったときの薬が余っているから使おう」と自分で勝手に判断して、不適切なものを塗らないよう気をつけましょう。

また、単純にステロイドや保湿剤を塗る量が足りずに、なかなか治らないというケースも少なくありません。皮膚科で説明された分量を守って、こまめに塗り直すのがおすすめです。

口唇炎を何度も繰り返す場合は生活習慣も見直して

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口唇炎を何度も繰り返してしまう場合は、普段の生活習慣の中に口唇炎を引き起こす原因が隠れていることもあります。

ここからは、口唇炎を繰り返さないための5つのポイントをご紹介するので、早速チェックしていきましょう。

ポイント1:唇を舌で舐めない

唇が乾燥するとつい舌で舐めてしまうという人は少なくありませんが、乾燥を悪化させる原因になるので今すぐにやめましょう。

唇を舐めることで一瞬潤ったように感じるかもしれませんが、唾液の水分が蒸発する際に元々あった唇の水分まで一緒に奪われてしまうため逆効果です。

また、唾液には消化酵素が含まれているため、唇への刺激となり、口唇炎が発症しやすくなるとも考えられます。

ポイント2:リップクリームで唇を保湿する

口唇炎を防ぐためには、唇のコンディションを整えておくことが大切です。唇を清潔にし、リップクリームやワセリンなどをこまめに塗って、乾燥や刺激から守りましょう。

日差しの強い日はUVカットタイプのリップクリームを使って、紫外線のダメージから守るのがおすすめです。

ポイント3:ビタミンB2やB6を積極的に摂る

口唇炎を防ぐためには、栄養バランスの整った食事をとることも重要です。特にビタミンB2やB6が不足すると口唇炎や口角炎を発症しやすくなるため、積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンB2が多く含まれる食品は魚介類や卵、乳製品、納豆、ほうれん草など。ビタミンB6は赤身の魚や、ヒレ肉、ささみ、バナナ、パプリカ、さつまいも、玄米などに多く含まれています。

ポイント4:ストレスや疲労を溜めない

ストレスや疲労により抵抗力が弱まると、口唇炎をはじめとしたさまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。

仕事や家事などで毎日忙しく過ごしている人は、うまく息抜きをしてストレスや疲れを溜めこまないようにしましょう。スポーツなどで適度に体を動かすのもおすすめです。

ポイント5:十分な睡眠時間を確保する

睡眠不足が続くことでも抵抗力が弱まり、口唇炎などにかかりやすくなってしまいます。だからこそ毎日十分な睡眠時間を確保することが、口唇炎の予防においても大切です。

理想的な睡眠時間は人によって異なりますが、健康的に過ごすためには1日6時間~7時間前後は眠れるよう調整していくのがおすすめです。

半年~1年以上口唇炎が治らない場合は他の病気が潜んでいる可能性も

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長期にわたって口唇炎が治らない場合は、全身性疾患による口唇炎や、皮膚がんの初期症状である可能性も考えられます。また、口唇炎は重症化すると治りにくくなることもあるため、「ただの唇の荒れ」と甘く見ずに、なるべく早めに受診するよう心がけましょう。

まとめ│なかなか治らない口唇炎は重症化する前に正しい対処を

今回は、口唇炎の原因や治療法、予防法などについて詳しく解説しました。口唇炎がなかなか治らない場合は、自分のクセや生活習慣が原因となっていることもあります。ぜひ本記事を参考に、口唇炎になりやすい生活を送っていないかチェックしてください。 また、口唇炎は重症化すると治りにくい病気です。セルフケアをしても一向に良くならない場合は、なるべく早めに病院を受診しましょう。

こちらの記事の監修医師

横山歯科医院

横山 知芳 先生

〇病院名 :横山歯科医院
〇医師  :横山 知芳
〇アクセス:神奈川県横浜市戸塚区上倉田町769-16
〇診療科 :歯科
〇経歴:
鶴見大学歯学部卒業
第87期JIADSペリオコース修了
皆川アカデミーインプラントコース修了
国際インプラント学会認定医(DGZI)

    • 神奈川県横浜市戸塚区戸塚区上倉田町769-16地図を見る
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