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生理不順(医学的には月経不順)改善の方法、食事・運動・漢方・治療などを解説

最終更新日:2021年11月20日

生理不順(医学的には月経不順)改善の方法、食事・運動・漢方・治療などを解説

こちらの記事の監修医師
池上レディースクリニック
池上 芳美 先生

生理不順を経験したことのある人は多いでしょう。大抵の場合、少し様子を見れば順調な周期に戻りますが、中には、いつまでも生理不順が続いたまま放置している人もいます。生理不順は、将来の不妊に繋がったり、病気が隠れていたりすることがあるため、早めの改善が必要です。そこでここでは、生理不順の改善方法について詳しく解説していきます。

早く改善したい「生理不順」

生理がこなかったり、サイクルが不安定だったりする人はいませんか。生理周期に乱れがある場合は、見過ごしたままではいけません。生理不順を放置することはさまざまなリスクを高めることになり、実は病気が隠れているケースもあります。まずは、生理不順の基礎知識とリスクについて解説します。

生理不順ってどういう状態?

生理が始まった思春期の頃は排卵がないことが多いため周期が安定せず、周期が短くなったり長くなったりを繰り返しながら、排卵が規則的に起きるようになることで徐々に安定してきます。20歳代前半になるとようやく一定の間隔で規則的に生理が来るようになり(排卵性周期)、25日~38日をサイクルとして、安定するようになります。

大人になって周期が安定するとはいえ、いつも同じ日数でくるわけではありません。しかしその場合でも、±6日以内のズレであれば、特に問題ありません。

生理周期が39日以上に及ぶ場合は「稀発(きはつ)月経」に分類されますが、この場合も定期的に生理がきているなら、問題視されないことがあります。ただし、生理がこない月があるとか、ある時から極端に周期が短くなった、あるいは長くなったという場合は、生理不順を疑いましょう。

生理不順を放置するリスク

生理不順は、特に痛みやつらい症状があるわけではありません。そのため、生理の周期が多少いつもと違っても大したことはないと、そのまま放置してしまいがちです。生理不順であると妊娠に気が付くことが遅くなることもあり、注意が必要です。また、妊娠の可能性がない場合は、生理がきていないことすら気づかない場合もあります。

ホルモンの分泌が少ないために生理不順になることがありますが、この場合は長期間放置することで子宮が萎縮して将来妊娠しにくくなったり、卵巣機能に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。また、女性ホルモンによって強く保たれている骨がもろくなるために、女性ホルモンの不足による骨粗鬆症も起こりやすくなります。

生理が3ヶ月間ない状態を「無月経」といいますが、この場合は生理不順よりも深刻です。排卵されていない場合は、婦人科系の病気の初期症状である可能性があり、がんになるリスクもあります。生理不順は放置せず、早めに受診することが大切です。

生理不順の改善方法(1)生活習慣の見直し

生理不順は、疲れやストレスで自律神経のバランスが乱れると起こりやすくなります。なぜなら自律神経の働きは、女性ホルモンの分泌に大きく関わるからです。

改善のためには、健康的な生活習慣を実践し、自律神経のバランスをいい状態でキープすることが大切です。

ストレスや睡眠不足を解消する

自律神経は交感神経と副交感神経からなり、活動するときには交感神経が優位になります。ストレスは交感神経の活動を活発にして興奮状態にするため、強いストレスがかかり続けることでバランスを崩しやすくなります。

また、睡眠不足が続くといつまでも心身が休まらず、疲れがたまったままとなってしまいます。ストレスや睡眠不足を解消することは、自律神経をリセットしてバランスを整えるためにとても重要です。

食事内容・量の見直し

太りすぎや痩せすぎは、ホルモンバランスを崩す原因になります。特に過度のダイエットで生理が止まってしまうことは、よくあることです。ホルモンバランスの乱れは生理不順や排卵障害を起こしやすくするため、栄養バランスの整った食事を適量摂るようにしましょう。

また、体を冷やす食品の摂りすぎもよくありません。例えば、ヘルシーだからといってトマトやきゅうり、レタスなどの生野菜サラダばかりを食べる人がいますが、これらは体を冷やし、血流を悪くします。

体の冷えは、子宮に流れる血流を滞らせるため、子宮機能を低下させると言われています。生理不順を改善したいのなら、暑い夏であっても温かなものを口にすることが効果的です。

激しい運動は控える

健康のために適度な運動をすることは大切です。しかし、極端に激しい運動を続けることはストレスになるだけでなく、エネルギーが足りなくなることで生理が止まってしまう場合があります。 体は、生きるための臓器に優先的に栄養やエネルギーを送ろうとしますが、激しい運動によって多くが消費されると、体を守るために生理を止めてエネルギー源を蓄えておこうとするのです。現にアスリートには生理が止まる人が多く、運動量に見合ったエネルギーをしっかり摂取することが大切です。

生理不順の改善方法(2)漢方

生理不順の改善のためには、漢方が用いられることもあります。漢方は東洋医学の考え方を元にしたもので、自然治癒力を高めて体を内側から健康にすることを目的としています。

漢方では体質改善も期待でき、冷えが解消したり、むくみが取れたり、女性に嬉しい副効用を得ることができることもあります。

漢方での生理不順の考え方

東洋医学において、人の体は「気」「血」「水」の3つからなるとされています。「気」が活動の原動力となり、「血」が体中に栄養を運び、「水」によって体を潤し、免疫を高めるのです。これら3つが均衡することこそが健康であるというのが、漢方の考え方です。

漢方において生理不順は、これらのバランスが崩れたときに起こるものだとされています。例えば、「血」に関して言えば、血熱といって体や顔がほてりやすくなると生理が早まり、血寒(冷え)や血虚(血液や栄養の不足)によって生理が遅れるとされています。

生理不順には、体のどこかに必ず原因があり、それに対して漢方薬で対処して改善していこうというのが、漢方薬を用いた生理不順治療の目指すところです。西洋医学による治療で効果が見られなかった人が、漢方による治療で月経不順が改善することもよくあります。

生理不順によいとされる漢方

生理不順と一口に言っても、人それぞれ体質は異なり、原因もさまざまです。よく用いられるのが、「温経湯(うんけいとう)」です。排卵障害の原因となるホルモン分泌のバランスを整える作用があります。

「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は、のぼせと冷えが一緒にあり、肩こり、めまい、頭痛などのある人にも有効です。比較的体力のある人に処方されます。

虚弱体質で、冷えがつらい人や貧血気味でむくみが気になる人には、「当帰薬散(とうきしゃくやくさん)」が用いられます。

生理不順の改善方法(3)病院を受診

生理不順を根本的に改善するなら、医師による診察を受けて原因を見極め、それにあった治療を行うことが最も効果的です。

生理不順で病院を受診する目安

生理周期には個人差があります。前述のようにサイクルが25日~38日と開きがあり、±6日までは問題がないとされるため、数日前後したくらいでは病院を受診する必要はありません。

しかし、いつも正常の範囲内できていた生理が突然、周期が39日以上の「稀発月経」や24日以下の「頻発月経」になったり、正常に戻ったりを繰り返すのであれば、一度受診することをおすすめします。

また、3か月生理がこない場合は、速やかに病院を受診しましょう。

病院での生理不順改善の治療~女性ホルモンが関連する場合

女性ホルモンが関連する場合は、ホルモンバランスを整えることを目的として、エストロゲンとプロゲステロンを周期的に投与する「カウフマン療法」が行われます。これによって生理周期を正常に戻すことができ、卵巣機能の向上にも有効です。

妊娠を希望する場合には、クロミッドという排卵誘発剤が使用されることもあります。生理痛がある場合や避妊が必要な場合は、ピルを上手に使用してみるのも良いです。

病院での生理不順改善の治療~病気が関連する場合

生理不順には、子宮内膜症、卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣症候群などの病気が隠れている場合があります。

この場合、まずは検査をして原因を突き止め、病気を治療することから行います。病気を放置していると、生理不順だけではないさまざまな症状を併発することがあります。気になる症状がある場合は、早めの受診がおすすめです。

まとめ:生理不順は放置NG!原因を知って早めに改善しよう

生理不順を放置すると、さまざまなリスクが高まることがわかっています。病気の可能性が高まるだけでなく、将来もし子どもを持ちたいと思ったとき、生理不順を放置していたことが原因となり、不妊に悩むことになるかもしれません。

後悔しないためにも、早いうちに産婦人科で専門医の診察を受けることがおすすめです。痛みがないからといって放置せず、定期的に婦人科検診を受けるなど、大切な体だからこそきちんとメンテナンスやケアをするようにしましょう

こちらの記事の監修医師

池上レディースクリニック

池上 芳美 先生

〇病院名 :医療法人社団 なずな会池上レディースクリニック
〇医師  :池上 芳美
〇アクセス:東京都足立区伊興5-6-8
〇診療科 :婦人科
〇経歴:
医療法人社団なずな会池上レディースクリニック理事長・院長
1989年日本大学医学部卒業
日本大学医学部産婦人科学教室入局。
山梨県立中央病院、横須賀市立市民病院、
川口市立医療センター、社会保険横浜中央病院、
その他大学関連出張病院にて研修・勤務。1999年より6年間、福岡県在住。
IVF詠田クリニック
愛成会東野産婦人科
福岡市中央保健所、非常勤勤務
2008年4月池上レディースクリニック開業、2011年より現職、現在に至る。
女性として自分のからだのことを知りたいと産婦人科医師になり、足立区に開業して14年、思春期から性成熟期、更年期、老年期の女性の健康管理に婦人科医師として取り組んでいる。
〇所属・資格等:
日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学会認定女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本思春期学会性教育認定講師、東京都産婦人科医会学校保健委員、足立区医師会理事

    • 東京都足立区伊興5-6-8地図を見る
    • 03-5838-0228
    • 東武伊勢崎線 竹ノ塚駅
    • 婦人科
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