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飛行機だけではない!エコノミー症候群とは

最終更新日:2021年11月1日

飛行機だけではない!エコノミー症候群とは

こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤 先生

エコノミー症候群と聞くと飛行機に乗っている時に起こる病気と思っていませんか?実はエコノミー症候群は飛行機だけでなく他の乗り物日常生活でも発症する可能性があります。この記事ではエコノミー症候群の原因や症状、どんな時に発症しやすいのかということを解説します。急に症状が悪化することがある病気ですので、ぜひ読んでみてください。

エコノミー症候群とは

エコノミー症候群とは、肺の血管に血栓が詰まって呼吸困難や胸痛、最悪の場合は心停止をきたす危険な肺血栓塞栓症という病気の呼び名です。飛行機の狭い席(エコノミークラス)に長時間座っていてから急に立ち上がった時に起こりやすいことから呼ばれるようになりました。しかし、エコノミークラスだけでなくビジネスクラスやファーストクラスなどその他の交通機関でも発症する危険性があり、最近では旅行者血栓症とも呼ばれています。

エコノミー症候群の原因

飛行機など狭い環境で座った状態を長時間続けていると、特に足の静脈の血液の流れが悪くなります。その際に主にふくらはぎの静脈内に血の塊である血栓ができやすくなります。この状態を深部静脈血栓症と呼びます。静脈血栓症を発症すると、血栓が生じた側の脚がむくんだり、腫れたり、痛くなったりすることがあります。

静脈内にできた血栓が血管内を移動し肺動脈や肺に流れることで血流を塞いでしまった状態を肺血栓塞栓症と呼びます。肺動脈につまった血栓が小さい場合は、肺へ流れる血流が低下して肺でのガス交換が不十分になるため、息切れ、胸や背中の痛みが自覚症状として現れます。さらに大きな血栓がつまった場合には肺へ血液がほとんど流れなくなると、血圧が低下し心停止する可能性があります。

エコノミー症候群のリスクが高くなる環境

エコノミー症候群が発症しやすい環境は以下の通りです。

  • 飛行機だけでなく車や新幹線などの乗り物で長時間座り続けた場合
  • 短期間に何回も飛行機を利用した場合
  • 食事や水分を十分に摂取できていない場合
  • デスクワークで座りっぱなしの場合

最近では災害時の避難所生活や車中泊でのエコノミー症候群が問題となっています。緊急時ということもあり、自分の体調の変化に気付かずに悪化してしまう場合があるため注意が必要です。

エコノミー症候群のリスクが高い人

エコノミー症候群にかかりやすい人について紹介します。まず、静脈の内側の壁に傷がある状態と血栓ができやすくなります。

  • 脚の手術を受けたことのある人
  • 骨折などの怪我をしている人
  • 喫煙習慣がある人

次に血液が固まりやすくなっている場合も血栓ができやすいです。

  • 妊娠中または出産直後の人
  • 経口避妊薬(ピル)を内服している人
  • がんを患っている人

また、血液の流れが滞っている、血液がドロドロなどの場合も血栓ができやすくなっています。

  • 糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病を持っている人
  • 肥満気味の人
  • 寝たきりの人
  • 高齢者

その他過去に血栓症・心筋梗塞・脳梗塞などを起こしたことがある人や既に下肢静脈瘤を持っている人は再発しやすいため注意が必要です。

エコノミー症候群の主な症状

(画像=Young woman with beautiful legs at home/stock adobe.com)

エコノミー症候群になった時の主な症状を紹介します。エコノミー症候群は症状が急に出るため、周りの人もパニックになりやすいですが、慌てず落ち着いて対処してください。

セルフチェックも可能!エコノミー症候群の前兆・初期症状

エコノミー症候群の初期症状である深部静脈血栓症では脚のむくみや痛みを感じます。セルフチェックとして片足のみに症状が出ている場合はエコノミー症候群である可能性があります。

初期症状は座りっぱなしが続いている時やその直後に症状が出ます。しかし、次に紹介する重篤なエコノミー症候群の症状は座りっぱなしだった日の翌日や数日後に発症するケースがあります。

重篤なエコノミー症候群の症状とは

深部静脈血栓症の発症後、血栓が肺動脈や肺に到達すると、息切れ・めまい・胸の痛みといった症状が出ます。そのまま放っておくと、失神し最悪の場合心停止や死亡することがあります。血栓ができてしまった場合は、血液をサラサラにする薬によって血栓を溶解したり、外科手術によって血栓を除去したりします。

エコノミー症候群の予防・対策法

エコノミー症候群は予防することで、発症を防いだり症状を軽減させることができます。

足のマッサージ

足を長時間動かさないことで、血流が悪くなり血栓ができやすくなります。飛行機や新幹線などでは時々通路を歩くなど、座りっぱなしを防ぎましょう。どうしても立ち上がれない場合は足首を曲げ伸ばししたりふくらはぎを手でもんだりするなどして血流を良くするための軽い運動を座ったまま行ってみてください。

また、足を組んで長時間座っていると、より血流が滞ります。なるべく足は組まない方がよいですが、組む場合は上になる足を組み替えて片方だけで組まないように気を付けましょう。

適切な水分の摂取

次に血液の粘度が上がると血栓ができやすくなるので、十分な水分を摂取することを心がけましょう。水や電解質が含まれているスポーツドリンクなどがおすすめです。一方、利尿作用が強い緑茶やアルコールは水分を摂取する量よりも排出する量が上回ってしまいます。水分補給として飲むことは控えてくださいね。

その他の対策法

足のマッサージや水分摂取の他にできるエコノミー症候群の対策方法として2つ紹介します。

1つ目はゆったりとした服装になることです。締め付けがきつい服装だとより血流が悪くなります。男性だとベルトをゆるめる、女性では締め付けがある下着をはかないことがポイントです。

2つ目は着圧ソックスを履くことです。エコノミー症候群で血栓ができやすいふくらはぎを締め付けることで、血流が早くなり血栓ができにくくなります。一般的に販売されている着圧ソックスでもエコノミー症候群の予防や軽いむくみをとるためには効果的です。医療用として手術後に安静にする必要がある場合に履く弾性ストッキングもあります。上記で紹介したエコノミー症候群のリスクが高い人で心配な場合は、かかりつけ医に相談して処方してもらってみてください。

エコノミー症候群を侮らない!

エコノミー症候群は飛行機だけでなく、普段の生活でも座りっぱなしの状態だと起こる可能性があります。最初は足のむくみや痛みだけですが、放っておくと息苦しさやめまいなど重篤な症状を引き起こすこともありますので早めに医療機関を受診してください。エコノミー症候群の可能性がある場合は、救急科・内科・血液外科・呼吸器内科で対応可能です。

こちらの記事の監修医師

ファミリークリニックひきふね

梅舟仰胤 先生

〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師  :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。

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