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腹膜炎の症状とは?「急性腹膜炎」と「慢性腹膜炎」の違いとその原因

最終更新日:2021年11月1日

腹膜炎の症状とは?「急性腹膜炎」と「慢性腹膜炎」の違いとその原因

こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤 先生

腹膜炎には「急性」と「慢性」の2種類があり、さらに、どの範囲で起きたかによって「限局性」と「汎発性」に分けることができます。症状は非常に多岐にわたり、進行すると敗血症から多臓器不全になるリスクもあるので注意が必要です。急性腹膜炎と慢性腹膜炎の症状や原因の違いについてまとめました。

腹膜炎の種類とその症状

腹膜とは、胃・肝臓・大腸・小腸などの内臓の全体、もしくは一部を覆っている膜のことです。

この腹膜に炎症が生じた状態を「腹膜炎」と言います。腹膜は覆っている臓器の動きを滑らかにするなどの役割があり、炎症を起こすと、さまざまな症状が出るため注意が必要です。

腹膜炎には4種類ある

腹膜炎は大きく「急性腹膜炎」と「慢性腹膜炎」の2種類に分けられますが、それぞれ炎症の範囲によってさらに「限局性」と「汎発性」に分けられます。

急性と慢性

腹膜炎のうち、その多くは急性腹膜炎です。腹部に感じる急な激痛が特徴であり、歩行困難になることもあります。

その一方で、数ヶ月の間、症状が出たり、治ったりしながら、ゆっくりと悪化していくのが慢性腹膜炎です。急性腹膜炎よりも進行は遅いものの、徐々に腹水が溜まっていきます。

腹膜炎になる原因は「消化管穿孔」(胃や十二指腸、小腸、大腸などの消化管に穴が開くこと)と「細菌感染」です。

消化管穿孔は十二指腸潰瘍や胃潰瘍、腸閉塞、虫垂炎、胆のう炎、大腸憩室、大腸がんなどのほか、外傷や内視鏡が原因でなることもあります。

また、細菌感染を原因とするのは、肝臓などの内臓の病気で起きた炎症が、腹膜まで拡がったようなケースです。

ただし、ほとんどの腹膜炎は、細菌感染による病気が原因となるケースではなく、消化管穿孔が原因のケースです。

限局性と汎発性

腹膜は薄い半透明の膜ですが、非常に広い範囲を覆っています。その一部だけが炎症した状態は「限局性」であり、全体に炎症が広がった状態は「汎発性」です。炎症範囲の広い汎発性の方が痛みも強く、深刻なので注意しましょう。

腹膜炎で起こる主な症状

次に腹膜炎で起こる主な症状について確認していきましょう。急な激痛に襲われることの多い急性腹膜炎と比較的ゆっくりと進行する慢性腹膜炎では、症状が異なります。

急性腹膜炎の場合

急性腹膜炎の主な症状は次のとおりです。

【急性腹膜炎の主な症状】

・腹部の激しい痛み

・腹部の張り

・歩行困難

・吐き気、嘔吐

・発熱

・下痢

・寒気

・腹壁が硬くなる

・頻脈

・頻呼吸

症状はさまざまですが、急性腹膜炎の場合、突然起こる腹部の激しい痛みが特徴的です。腹部の不快感などが前兆として現れることもありますが、激痛に襲われると、歩けないほど強い痛みを感じます。

また、急性腹膜炎では筋性防御と呼ばれる反射運動も特徴のひとつです。これは腹膜炎などが起きている腹部を守ろうとする反射運動で、触診しようとした際に無意識に力が入り、腹部が非常に硬くなります。

慢性腹膜炎の場合

慢性腹膜炎の場合には、次のような症状が見られます。

【慢性腹膜炎の主な症状】

・慢性的な腹痛

・微熱

・倦怠感

・胃の不快感

・食欲不振

・腹水

急性腹膜炎のような急な腹部の激しい痛みはありませんが、数ヶ月にわたって、腹痛や微熱などの症状が慢性的に続きます。

また、慢性腹膜炎では腹水も特徴のひとつです。腹水とは、腹部に溜まった体液、もしくはその体液が溜まった状態を言います。そして、腹水が溜まることで、食欲不振や胃の不快感にも繋がります。

慢性腹膜炎の場合は、薬による治療が一般的ですが、溜まった腹水を外に出すために管を挿入することもあります。

腹膜炎の症状を放置するリスク

(画像=Businessman Pointing Red Diminishing Arrow Over The Risk Text On Reflective Desk/stock adobe.com)

急性腹膜炎では耐えられないような腹部の痛みがあるため、症状を放置することはないでしょうが、治療は少しでも早い方が良いです。

腹膜炎の症状は進行すると脱水状態、ショック状態になるケースもありますし、敗血症から多臓器不全に陥り、命を落としてしまうこともあります。

さらに、腹膜炎は原因となっている細菌感染や消化管穿孔を起こしている病気自体の治療も必要です。症状が出てから時間が経過すれば、するほど危険性は高まるので、いずれの場合も、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

子どもでも腹膜炎の症状が出ることはある?

(画像=asian child suffering from stomachache and lying on bed. diarrhea or healthy concept/stock adobe.com)

腹膜炎は急性虫垂炎も原因のひとつなので、子どもであっても、腹膜炎になる可能性はあります。

急性虫垂炎はいわゆる盲腸で、腹部の痛みが主な症状です。また、発熱や下痢、便秘などの症状が出ているケースもあります。

虫垂炎は年齢に関係なくなりますが、10代、20代に多いです。そのため、子どもが腹痛を訴えた場合、急性虫垂炎が原因の可能性もあるので油断してはいけません。

急性虫垂炎は症状が進行すると、虫垂に穴が空いてしまうため、そこから腹膜炎になります。

急性虫垂炎の治療は手術などの外科処置も必要になります。普通の腹痛と異なる様子があれば、急性虫垂炎も疑われるので注意してください。

腹膜炎は急性と慢性で症状が異なる|突然の激痛は手術が必要な場合もある

腹膜炎の症状は、急性腹膜炎慢性腹膜炎で大きく異なります。突然、腹部に激しい痛みが生じた場合は急性腹膜炎の可能性が高いです。一方、慢性腹膜炎は腹痛や発熱の症状が数ヶ月にわたって繰り返し起き、腹水が溜まることで食欲不振や胃の不快感なども起きます。

特に急性腹膜炎は緊急性が高いため、少しでも早く手術などを受けることが重要です。

こちらの記事の監修医師

ファミリークリニックひきふね

梅舟仰胤 先生

〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師  :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。

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