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腱鞘炎で手首が痛いときの治し方│原因や対処法、予防法を解説

最終更新日:2021年11月21日

腱鞘炎で手首が痛いときの治し方│原因や対処法、予防法を解説

こちらの記事の監修医師
医療法人これのの会 みずい整形外科
水井 睦 先生

(画像=OLYMPUS DIGITAL CAMERA/stock adobe.com)

「手首を反らせると痛い」「机に手をつくと痛い」など、日常生活で手首に痛みを感じている人は意外と少なくありません。特に、手首や指を酷使することが多い人は手首が痛くなりやすい傾向があります。

本記事では、手首が痛くなる原因や正しい治し方について詳しく解説していきます。予防する方法も併せてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

手首が痛いと感じる原因は腱鞘炎?主な症状とは

手首が痛くなる原因のほとんどは腱鞘炎です。腱鞘炎とは骨と筋肉を繋いでいる「腱」と、その腱を包む「腱鞘」という組織がこすれ合うことで炎症を起こし、指や手首に強い痛みが生じる状態を指します。

腱鞘炎の主な原因は手首使いすぎです。主な症状としては下記のようなものが挙げられます。

  • 手首を反らせると痛い
  • 机などに手をつくと手首が痛い
  • 手首の親指側、小指側、真ん中が痛い

また、腱鞘炎の代表的な種類には、親指を伸ばす働きをする伸筋腱が狭窄されて起こる「ドケルバン病」と、指を曲げる働きをする屈筋腱に炎症が起こる「ばね指」があります。

ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

ドケルバン病とは、親指と手首をつなぐ2つの腱(親指を伸ばす役割の短母指伸筋腱と、親指を広げる役割の長母指外転筋腱)と、これらの腱を包む腱鞘が炎症を起こす病気です。

主に手首の親指側に痛みや腫れが生じるのが特徴で、物を掴んだり握ったりして動かしたときにさらに強く痛む傾向があります。

症状が悪化すると手にまったく力が入らなくなり、日常生活に支障をきたすケースもあるため注意が必要です。

ばね指(弾発指)

ばね指とは、指を曲げる役割を持つ屈筋腱と、屈筋腱が浮き上がらないように押さえる役割をしている靱帯性腱鞘が炎症を起こして生じる症状です。

指の付け根に腫れや痛みがあり、指を伸ばそうとすると引っかかりが生じて伸ばしにくく、急にばねが跳ねたようにカクッと伸びるという特徴があります。

また、特に強く症状が現れるのは起床時で、日中は症状が比較的穏やかになる傾向があります。ただし、症状が進行すると指が曲がったまま動かせなくなるケースもあるため、軽症でも早めに治療することが大切です。

手首に痛みが生じやすいのはこんな人

日常的に手首や指をよく使っている人は、腱と腱鞘に大きな負担がかかるため、手首の痛みや腱鞘炎が生じやすいと言えます。具体的には、次のような人たちが挙げられます。

  • スマホを長時間操作している人
  • プログラマーや美容師、ピアノ奏者
  • 筋トレやゴルフ、テニスを頻繁に行う人
  • 妊娠期・出産期・更年期の女性
  • 幼い子どもの世話をしている人

では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

スマホを長時間操作している人

スマートフォンを長時間にわたって操作している人は、特に手首や指の根元などに痛みが生じやすいと言えます。なぜなら、スマートフォンを支える手首や、操作に使う親指に過度な負担がかかっており、ドケルバン病にかかりやすいからです。

スマホ依存症気味の人や、スマホゲームにハマっている人は特に注意しましょう。なるべく手首に負担がかからないよう、スマホスタンドなどのアイテムを使うのがおすすめです。

プログラマーや美容師、ピアノ奏者

日常的に指や手首を酷使するプログラマーや美容師、ピアノ奏者などの職業に就いている人は腱鞘炎になりやすく、手首が痛いという悩みを抱えがちです。

手首の違和感を自覚した時点で手首を休められれば良いのですが、仕事となると使わないわけにもいかず、症状がどんどん悪化してしまうケースも珍しくありません。

「忙しいから」と放置していると慢性化してしまうこともあるため、手首が痛いと感じたらなるべく早めに整形外科を受診するようにしましょう。

筋トレやゴルフ、テニスを頻繁に行う人

重いダンベルを使って腕の筋トレを行っている人は、フォームによっては手首に過度な負荷がかかってしまうことがあり、腱鞘炎になりやすい傾向があります。

「重すぎるダンベルは使わないようにする」「手首を固定するリストラップを使う」など、工夫しながら筋トレに取り組むのがおすすめです。

また、ゴルフやテニスなど手首を酷使するスポーツを頻繁に行っている人は、特にばね指になりやすい傾向があります。

放っておくと慢性化したり重症化したりすることがあるため、手首がひどく痛いと感じたら早めに整形外科を受診しましょう。

妊娠期・出産期・更年期の女性

妊娠期や出産期、産後の女性はむくみやすく、通常時よりも腱が摩擦を起こしやすいため腱鞘炎になりやすい傾向があります。また、妊娠中はお腹が大きくなり体重も増えるため、手をついて体を起こす際に手首に負荷がかかり、痛みが生じるケースも珍しくありません。

さらに、妊娠中に分泌される「リラキシン」というホルモンが、手首の痛みに関係していることもあります。リラキシンは全身の関節を緩める作用があるため、その影響で手首の関節も緩くなり、筋肉の負担が増え、結果として腱鞘炎が生じてしまうのです。

一方、更年期の女性はエストロゲンという女性ホルモンの急激な減少が原因で、腱や腱鞘にむくみが生じ、手首が痛い、しびれる、動かしにくいと感じることがあります。

幼い子どもの世話をしている人

幼い子どもの育児中は、頻繁な授乳や沐浴、抱っこなど、長時間にわたって手首を酷使するため、腱鞘炎になりがちです。特に子供を抱っこするときに手首を返すようにして支えている場合は、手首に余計な負荷がかかりやすく、痛くなりやすいと言えます。

子供を抱っこする際はなるべく手首を返さず、ひじから手首までを使って支えるようにすると良いでしょう。腱鞘炎サポーターなどを装着するのもおすすめです。

親指側、小指側での治し方

ドケルバン病の場合は親指側の手首に痛みが生じ、尺側手根伸筋腱鞘炎の場合は小指側の手首に痛みが生じます。

どちらもいわゆる腱鞘炎のため、病院では湿布や痛み止めの内服薬、ステロイドの注射などによる治療が一般的です。それでも改善が見られない場合は手術が必要になるケースもあります。

腱鞘炎で手首が痛いときの治し方

腱鞘炎にもかかわらず今までと同じように手首を使っていると、症状が悪化したり慢性化したりすることがあります。だからこそ「手首が痛い」と感じたときに適切な対処をするのが大切です。

ここでは、腱鞘炎で手首が痛いときの治し方を3つ紹介していきます。

治し方1:手首を動かさずに氷などで患部を冷やす

手首の痛い部分が熱を持っている場合腫れている場合は、まずは手首を動かさないようにして氷や保冷材などで患部を冷やし、炎症を和らげましょう。このとき、手首は心臓よりも高い位置に挙げるのがポイントです。

治し方2:外用鎮痛消炎薬(湿布やゲル剤など)を使う

手首の痛みや腫れがそれほど強くなければ、市販されている湿布やゲル剤などの外用鎮痛消炎薬を使って様子をみましょう。

ただし、妊娠中の人や持病がある人、皮膚がかぶれやすい人などは使用に注意が必要な場合もあるため、薬剤師や主治医に相談してから使うのがおすすめです。

治し方3:痛みが長引く場合は医療機関を受診する

通常は手首の痛みを感じる部分を安静にしてセルフケアをしていれば、腱鞘炎の症状は徐々に良くなっていくので過度に心配する必要はありません。

ただし、手首を使わないようにしていても痛みが2週間以上続いていたり、痛みの範囲が広がっていたりする場合は、腱鞘炎以外の病気が潜んでいる可能性もあります。速やかに整形外科を受診しましょう。

手首の痛みを予防するストレッチ・マッサージの仕方

腱鞘炎による手首の痛みを予防するためには、日々のストレッチやマッサージが効果的です。ここでは、簡単に取り組める手首のストレッチ・マッサージ方法を紹介します。

【ストレッチ方法】

  1. 手のひらを上に向け、右手を体の前にまっすぐ伸ばします。
  2. 左手で右手の指先を上から掴んでゆっくり引き下げ、30秒ほどキープします。
  3. 左手を離し、今度は右手のひらを下に向けます。
  4. 左手で右手の指先を上から掴んでゆっくり引き下げ、30秒ほどキープします。
  5. 反対の手も同じように1~4を行ってください。

【マッサージ方法】

  1. 小指側を下にして机に左腕を置き、右手で手首からひじにかけて上下にさすります。
  2. 左手の手首の真ん中を右手の親指の腹で10回ほど押しながら揉みほぐします。
  3. 反対側の手も同じように1~2を行ってください。

ストレッチもマッサージも、体が温まっているお風呂上がりなどに行うとより効果がアップします。

まとめ:手首が痛いときは放置せず正しい治し方を取り入れて

手首や指の使い過ぎが原因で起こる腱鞘炎は、安静にしていれば自然と治っていくので、あまり深刻になる必要はありません。

ただ、仕事などでどうしても日常的に手首を酷使せざるを得ない場合は、ストレッチやマッサージなどで手首の痛みを予防し、痛くなったらすぐにケアすることが大切です。

また、手首の痛みがあまりにも長く続く場合は、無理せずに整形外科を受診しましょう。

こちらの記事の監修医師

医療法人これのの会 みずい整形外科

水井 睦 先生

〇病院名 :医療法人これのの会
みずい整形外科
〇医師  :水井 睦
〇アクセス:東京都目黒区祐天寺1-22-5-1F
〇診療科 :整形外科
〇経歴:
平成7年 北里大学医学部卒。形成外科・一般外科・麻酔科等を経て、横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院・国立病院・共済病院他、さまざまな病院に勤務。平成17年12月 当院開院。

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