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髄膜炎の症状は?発熱・嘔吐・首硬直から赤ちゃんの症状まで解説

最終更新日:2021年11月20日

髄膜炎の症状は?発熱・嘔吐・首硬直から赤ちゃんの症状まで解説

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井 智昭 先生

(画像=Asian baby boy sleeping on bed with infusion set at child department in the hospital. Children with infectious diseases IPD, Invasive Pneumococcal Disease concept. Infant model one year six months/stock adobe.com)

髄膜炎は、脳を覆っている髄膜に炎症を起こす病気です。細菌に感染して起こるものとそれ以外のものの2パターンに分けられ、特に子どもがかかると重症化しやすく、命を脅かす危険もある恐ろしい病気です。髄膜炎は、早く症状を見極めて治療を始めることが大切です。そこでここでは、髄膜炎の症状について詳しく解説します。

髄膜炎とは

(画像=Brain diseases problem cause chronic severe headache migraine. Female adult look tired and stressed out depressed, having mental problem trouble, medical concept/stock adobe.com)

髄膜炎は、脳や脊髄を包む髄膜に炎症が起こる病気です。

髄膜炎は人から人へ感染し、大きく分けて、細菌感染によるものとそれ以外のウイルス真菌など(無菌性)のものの2種類に分けられます。

細菌感染によるものでは、肺炎球菌、インフルエンザ菌など、比較的身近な菌によって起こり、致死率や後遺症を残す確率が高いと言われる恐ろしい病気です。

一方で、無菌性髄膜炎はウイルス性であることが多く、おたふく風邪の原因となるムンプスウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペスウイルスなどが有名です。

髄膜炎の原因となる細菌は多数あり、私たちの体に常在菌として存在する菌すら原因になることがあります。そのため、体の免疫や抵抗力が弱っている時には、注意が必要です。

髄膜炎の初期症状は、風邪の症状と似ているため気づきにくく、たった数日で意識がなくなるほどにまで悪化することもあります。髄膜炎は、血液検査髄液検査によって診断されますが、確実に診断されるまでには少々時間がかかります。

最も有効な予防方法はワクチン接種であり、特に症状が重症化しやすい乳幼児のうちに摂取することが有効です。日本では、2008年にヒブワクチン、2010年に小児肺炎球菌ワクチンが導入され、近年はワクチン接種が進んだこともあり、以前に比べて激減していますが、肺炎球菌例は少数ながらあります。

髄膜炎の症状

(画像=Neck pain disease concept. Asian female hand on her neck as suffering from office syndrome neck ache/stock adobe.com)

髄膜炎の症状には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な症状について解説します。

髄膜炎の代表症状は頭痛・発熱・嘔吐

髄膜炎の代表的な症状は、頭痛発熱嘔吐です。

赤ちゃんの場合、いつまでも泣いてぐずったりおっぱいやミルクを飲まなかったりすることがあります。嘔吐は、一度だけではなく、数回繰り返すことが多いです。

また、炎症が脳まで達すると意識障害やけいれんが起こすこともあり、特に意識障害はおよそ7割以上の患者さんに起こります。意識障害の程度は、ぼんやりとして活気がないような様子から、昏睡状態までさまざま。病原体によっては、下痢や発疹を伴うケースもあります。

首に起こる特徴的な症状

髄膜炎の代表的な症状にはもう一つ、首の硬直があります。

完全に首が固まってしまうというよりも、前後に動かそうとすると筋肉が緊張してうまくいかず、さらに痛みを伴い、あごを胸に近づけることができません。しかし、左右に回すことは大丈夫であることが多いです。

赤ちゃんや子供の場合、首の後ろを痛がり、寝ている子供を起こそうと頭を支えると大泣きすることがあります。また、大泉門が腫れることも診断の1つとなります。

赤ちゃんの症状にも注意

まだ言葉を話すことのできない赤ちゃんは、泣くことでしか意思表示をすることができません。赤ちゃんは、毎日色々なシーンでぐずったり泣いたりを繰り返しているため、体調不良を見極めるには、より細かく様子を観察することが必要です。

赤ちゃんが髄膜炎になった場合、お腹が空いているであろう時間なのにおっぱいやミルクを飲まなかったり、昼寝をしておらず眠いはずなのに寝なかったり、始終機嫌が悪そうにしてることが多いです。また、大泉門といって、赤ちゃんの頭の上の柔らかい部分が盛り上がっていることもあります。

乳幼児は感染リスクが高く、重症化しやすいという特徴があり、24時間以内に命に関わる重篤な症状になることもあります。生後2か月からワクチンを接種することができるので、予防のためにも早めに接種スケジュールを立ててあげることが必要です。

髄膜炎の症状の進行・特徴

(画像=Brain disease diagnosis with medical doctor seeing Magnetic Resonance Imaging (MRI) film diagnosing elderly ageing patient neurodegenerative illness problem for neurological medical treatment)

髄膜炎の症状は、どのように進行していくのでしょうか。症状や進行の仕方の特徴について解説します。

初期症状は比較的軽い

髄膜炎の症状は比較的軽く、発熱頭痛嘔吐の3大症状は、風邪の初期症状と酷似しています。また中には、特に発熱や嘔吐はなく頭痛だけがするなど、一部の症状しか現れないこともあり気づきにくいことが特徴です。

たとえば、発熱してから1日や2日しか経っていなければ、単なる風邪としか診断されないことが多く、診断のための検査にまで至らないことが多く、発見が遅れやすくなります。

赤ちゃんの場合、ぐずったりミルクを飲まなかったりという程度であることも多く、ことばで自分の意志を伝えられないこともあり、余計に見逃しやすいと言えるでしょう。

急激に進行する

髄膜炎は、急激に症状が進行することが特徴的です。多くの場合、3日から5日の間にけいれん発作意識低下などで急変し、思いもしなかった重篤な症状を発症することもあります。

また、少し体調が悪そうだなと思ってみていたら、半日後には重篤な症状となり、24時間以内に生死をさまようほどにまで悪化することさえあります。症状が軽快することなく、ひたすら悪化の一途を辿っていくことがよくあるのは、髄膜炎ならではの症状です。

意識の状態が悪くなったり、けいれんを起こしたりすることもあり、この場合はすぐに受診するか、場合によっては救急車を要請することをおすすめします。

後遺症が残るケースも多い

髄膜炎は、治療のタイミングが遅れれば、後遺症を残すケースがあります。後遺症には、てんかん発作、けいれん、意識障害、難聴などがあります。また、脳に障害を残すため聴力が失われたり、学習能力に問題が起こるようになったりすることがあります。

髄膜炎の症状のよくある疑問

(画像=Question Mark speech bubble isolated on blue background./stock adobe.com)

髄膜炎にかかるとどのようなことが起こるのか、よくある疑問にお答えします。

子供と大人で症状は違う?

髄膜炎の症状は、発熱、頭痛、嘔吐で、それほど大きな違いはありません。ただ乳幼児の場合は急激に悪化しやすく、ことばで思っていることを伝えられないために、保護者が「単に機嫌が悪いだけかな」との見逃してしまいがちなので、注意が必要です。

意識がおかしいとか、泣き方が異常であるなど何らかの違和感があるなら、すぐに病院に連れていきましょう。

細菌性と無菌性で症状は違う?

前述の通り、髄膜炎には、細菌性と無菌性の2つの種類があります。細菌性髄膜炎は、無菌性髄膜炎に比べると死亡率が高く、後遺症も残りやすいという特徴があります。

髄膜炎の症状はうつる?

細菌性の髄膜炎では、人を介してうつることはほとんどありません。

ですが、無菌性髄膜炎は、ウイルスによるものがほとんどであるため、糞口感染や飛沫感染によってうつる可能性があります

普段からこまめに手洗いやうがいをして、感染症を予防しておくことが大切です。

髄膜炎で救急車を呼ぶべき症状とは?

救急車は最近、大したこともないのに呼ぶ人がいて問題になっているため、呼んだことのない人には躊躇してしまう人も多いでしょう。

しかし、一刻を争うような症状が現れた場合には、とにかく早く救急車を呼んでください。髄膜炎では、けいれんや意識障害が起こることがあります。いつもと明らかに様子が違うとか、急激に症状が悪化しているという場合には様子見せず、119番に連絡をしましょう。

まとめ:髄膜炎の症状が疑われたら早急に受診を

髄膜炎は、治療が遅れれば重篤な症状や後遺症を引き起こすこととなるため、迅速に診断し、早期に適切な治療をはじめることが大切です。ただ、風邪の初期症状と似ているためにわかりにくく、見逃してしまいやすいことが気がかりでもあります。

特に乳幼児は悪化しやすく、急激に命に関わる症状になりやすいため、大したことがないと思っても念の為に受診するくらい慎重になってもいいかもしれません。

髄膜炎の症状が疑われる場合には、早急に受診しましょう。

こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井 智昭 先生

〇病院名 :高座渋谷つばさクリニック
〇医師  :武井智昭
〇アクセス:神奈川県大和市渋谷五丁目22番地
〇診療科 :内科・小児科・アレルギー科
〇経歴
2002年    慶應義塾大学医学部卒業
2004年    立川共済病院勤務
2005年    平塚共済病院小児科医長として勤務(内科)
2010年    北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室兼任
2012年    横浜市内のクリニックの副院長として勤務 (スマイルこどもクリニック)
2015年    小谷クリニック 内科・小児科(訪問診療部)部長
2017年    「なごみクリニック」内科・小児科・アレルギー科 院長
2020年4月~ 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

〇専門医・認定医
・小児科専門医・指導医
・日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)
・臨床研修指導医(日本小児科学会)
・抗菌化学療法認定医
・プライマリケア学会認定医
・認知症サポート医

    • 神奈川県大和市渋谷5-22地図を見る
    • 046-279-5111
    • 内科 小児科 アレルギー科
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    高座渋谷つばさクリニックは、小田急電鉄江ノ島線「高座渋谷駅」より徒歩すぐにあります。内科・小児科・アレルギー科の診療を行っています。地域の健康を守るプライマリケア医師が常勤しており、少しでも不安に思ったら気軽に相談できるクリニックです。院長は、慶應義塾大学医学部卒業後、立川共済病院、平塚共済病院小児科医長、小谷クリニック内科・小児科部長、なごみクリニック内科・小児科・アレルギー科院長など長年の経験があり、2020年より高座渋谷つばさクリニック院長に就任しています。0歳の赤ちゃんからお年寄り、障害を持った方など誰でも安心して相談できます。明るく清潔感のある院内とアクセスの良い立地で通いやすいクリニックです。

     
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