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不育症における流産検体の染色体検査を「強く推奨」

最終更新日:2021年2月15日

不育症における流産検体の染色体検査を「強く推奨」

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓 先生

不育症のリスク因子や管理、治療についてまとめ

 富山大学は不育症のリスク因子や管理、治療に関する論文を発表した。富山大の齋藤滋学長らの研究グループがオーストラリア、米国、英国の研究者と共同で行った研究報告で、「Nature Reviews Disease Primers」に掲載された。

 不育症は2回以上の流産、死産があった場合に診断される。妊娠予定のカップルのうち約2.5%が不育症で、日本では推定約3万人の不育症のカップルがいる。流産は大きく3つにわけられる。①胎児が確認されない、②妊娠10週未満の流産、③妊娠10週以降の流産、である。

 流産のリスク因子として1)母体の高年齢、2)過去の流産・死産の回数、3)抗リン脂質抗体、4)子宮形態異常、5)子宮筋腫・子宮内膜ポリープ、6)慢性子宮内膜炎、7)甲状腺機能不全、8)カップルの染色体構造異常、9)肥満(BMI30以上)、10)ライフスタイル(ストレス、喫煙、アルコール摂取過多)があり、2回以上の流産、死産があった場合には医療機関でリスク因子の検査の必要がある。

選択検査の流産検体の染色体検査を強く推奨

 齋藤学長らの研究グループは、2019年3月に日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究で、「不育症管理に関する提言2019」を作成した。

 今回の不育症に対するリスク因子、管理、治療についての論文の構成は2019年の「不育症管理に関する提言」とほぼ同様だが、2019年の提言では選択検査とした流産検体の染色体検査については、本論文では検査を強く推奨した。健常なカップルにおける染色体異数性により生じたものか、胎児染色体は正常だがカップルにリスクがあるかを見分けるために必要な検査だと述べた。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓 先生

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。