めまい

最終更新日:2021年10月8日

めまいめまい

めまい

まとめ

一般に「めまい」にはさまざまな症状がみられる。天井や自分の周囲がぐるぐる回る、体がぐらぐら揺れる、ふわふわする、気が遠くなる、目の前が真っ暗になる、物が二重に見える、などの感覚がある。立ち上がるときに目の前が暗くなるのは「立ちくらみ」とよばれる。このようなめまいの症状の背景にはさまざまな疾患がある。主な原因は耳の奥の内耳にある姿勢のバランスを保つ器官に、何らかの異常がみられる内耳性のめまいであることが多い。脳卒中、心疾患、低血圧などの心血管疾患、脳・神経疾患、薬剤の影響、外傷が原因で生じることがある。正しく原因を探り、原因に沿って治療を行う。

この病気の原因

めまいの原因のひとつに、内耳にある身体の平衡感覚を司る三半規管、前庭(耳石器)の異常があり、さまざまな種類がある。起床時や寝返りを打つときに起こる良性発作性頭位めまい症は中高年に多い。耳石器から剥がれた耳石が三半規管内を浮遊することが原因となる。また、メニエール病は、内耳を満たす内リンパ液が過剰にたまる「内リンパ水腫」が原因で発症し、30~50歳代に多い。突発性難聴、前庭神経炎もめまいを引き起こす。一方、循環器疾患でもめまいが起こる。起床時の血圧が低下して起こる起立性低血圧は「立ちくらみ」が特徴である。降圧薬の量が多過ぎる場合も類似した症状がみられることがあり、精神科の処方薬や睡眠薬などの副作用としても生じる。脳梗塞、脳出血の病変が小脳や脳幹に及ぶとめまい症状が起こることがある。めまいの原因は軽症から重篤な疾患までさまざまであり、気になったら放置せず医療機関を受診する。

主な症状

内耳性のめまいがみられる疾患は、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴などで、これらに共通する症状は、天井や自分の周囲が回る回転系のめまい症状である。メニエール病と突発性難聴は聴覚器官の蝸牛にも異常がみられ、耳鳴り、難聴の症状を伴う。一方、循環器疾患が原因のめまいは、ふわふわする、気が遠くなる、目の前が真っ暗になる自覚症状が多いが、回転系のめまいがみられることもある。生命に危険のある脳梗塞や脳出血ではめまい症状のほか、片側の手足が動かせない、ろれつが回らない、激しい頭痛の症状がみられる。このような症状がみられた場合は、直ちに脳卒中専門医のいる医療機関を受診する。

検査/診断の方法

めまいの症状で耳鼻咽喉科を受診すると、問診にてめまいの症状、症状が現れた時期、経過、他の症状、基礎疾患の有無を確認する。内耳疾患を疑う場合は精密検査を行う。体の均衡を調べる検査と、眼球運動から内耳の平衡器官の異常を調べる検査(眼振検査)に分けられ、いくつかの検査法がある。また、めまいの原因として脳卒中や循環器疾患を疑う場合、神経内科、脳神経外科、循環器内科等でのMRI・CT検査などによる精査が必要である。

主な治療方法

良性発作性頭位めまい症では、めまいを抑制する治療薬やエプリー法という理学療法を行う。エプリー法は三半規管を浮遊する耳石の位置を確認し、医師の指導のもと、頭をゆっくり回転させる運動を行い、原因となる耳石を三半規管の外に排出する治療である。前庭神経炎は薬物治療が中心となる。突発性難聴は早期の治療開始により治療薬で治癒する確率が高いが、症状が進行していると完治しづらい。発症初期に耳鼻咽喉科を受診することが大切である。メニエール病は完治が難しく、利尿薬投与、鼓膜喚起チューブの挿入、中耳腔への薬物注入、手術、加圧治療、生活指導や自律訓練などで症状緩和の治療を行う。一方、脳卒中が背景にある場合は、直ちに専門の医療機関を受診する。重症の時はt-PA薬の投与、脳血管のカテーテル治療を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

初診に適した診療科目

耳鼻咽喉科

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