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最終更新日:2022年4月6日

みはれつのうどうみゃくりゅう未破裂脳動脈瘤

こちらの記事の監修医師
赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック
伊藤たえ

概要

脳動脈瘤とは、脳動脈の特に分岐部にできる、コブのような、あるいは紡錘形にふくれた瘤のことをいいます。その大きさによって、小~中型動脈瘤(10mm未満)、大型動脈瘤(10-24mm)、巨大動脈瘤(25mm以上)に分類され、小~中型の瘤が75%以上を占めます。巨大な動脈瘤は全体の5%であり、女性に多いです。脳動脈瘤は、破裂していない未破裂脳動脈瘤と、破裂してくも膜下出血をきたした破裂脳動脈瘤に分類されます。未破裂脳動脈瘤は、症状がある症候性と、特に症状のない無症候性に分類され、大半は無症候性です。近年は画像診断技術の進歩や脳ドックの普及によって、未破裂かつ無症候性の脳動脈瘤が発見されるケースが増えてきており、未破裂脳動脈瘤の保有率は全人口の2~5%とされています。未破裂脳動脈瘤が破裂を起こすと、くも膜下出血になります。くも膜下出血は、重度の脳障害を遺したり、死に至る可能性が高い危険な疾患であり、くも膜下出血の原因の8割以上は脳動脈瘤の破裂とされています。そのため未破裂脳動脈瘤の治療において、くも膜下出血を予防することが最も重要な目的となります。

原因

未破裂脳動脈瘤の原因ははっきりとしていませんが、高血圧や喫煙歴、動脈硬化、加齢といった後天的要因と、遺伝などの先天的な要因が関与するとされています。

症状

脳動脈瘤は無症状のことが多く、脳ドックなどで初めて見つかる場合が多いです。一方で未破裂脳動脈瘤が脳神経を圧迫すると、脳神経麻痺を来すこともあります。動眼神経が圧迫されると、散瞳(瞳孔が大きくなった状態)や、複視(物が二重に見える)、眼瞼下垂(まぶたが下がった状態)といった症状がでます。また視神経が圧迫されると、視力や視野障害が生じます。神経圧迫による症状が出現するということは、それだけ動脈瘤が大きいか、急速に増大したということであり、破裂する危険性が非常に高いため、速やかに治療する必要があります。

検査・診断

MRA、3D-CTA(造影CT)、DSA(血管造影検査)にて動脈瘤が確認できれば、未破裂脳動脈瘤と診断されます。無症候性のものは、脳ドックや、目眩や頭痛など本疾患とは別の症状の検査などで偶然発見されることもあります。

治療

未破裂脳動脈瘤の破裂、つまりくも膜下出血を予防することが最も重要です。治療方針を決定するにあたっては、患者の年齢や健康状態、瘤の大きさや部位、形状、破裂リスクなどを総合的にみて判断することが重要です。未破裂脳動脈瘤の破裂リスクには、大きさ、部位、形状、数、合併疾患や習慣、くも膜下出血の有無、家族歴など、様々な因子が関与すると考えられています。代表的な外科手術は、動脈瘤頸部クリッピング術、動脈瘤コイル塞栓術です。手術には合併症のリスクがつきものですが、その発生率は、大きな動脈瘤や動脈瘤、高齢者などで増加します。つまり破裂率が高いものほど、手術の合併症のリスクも高くなってしまうというジレンマがあります。そのため治療の適否や方針は、十分なインフォームド・コンセントを経て決定されることが望ましいです。手術を行わずに経過観察する場合も、血圧コントロールや、生活習慣改善といった保存的治療を行っていきます。

予防/治療後の注意

治療をせずに経過観察となった場合であっても、血圧コントロールや、過度なストレスや疲労を避ける、過度な飲酒や喫煙を避けるといった生活習慣の改善が重要です。また定期的に検査を受け、動脈瘤の変化を確認するようにします。また突然の激しい頭痛や意識障害など、くも膜下出血を疑うような症状があれば、すぐに救急車を呼びましょう。

こちらの記事の監修医師

赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック

伊藤たえ

《経歴》
2004年3月 浜松医科大学医学部卒業
2004年4月 浜松医科大学付属病院初期研修
2006年4月 浜松医科大学脳神経外科入局
2013年7月 河北総合病院 脳神経外科 勤務
2016年9月 山田記念病院 脳神経外科 勤務
2019年4月 菅原脳神経外科クリニック 勤務
2019年10月 医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科
       菅原クリニック東京脳ドック 院長

治療に適した診療科目

脳神経内科 脳神経外科

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