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最終更新日:2021年10月5日

はくないしょう白内障

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

白内障

まとめ

目のレンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、視力が低下する疾患である。水晶体の中のタンパク質がさまざまな原因により白く変化して濁って見える。加齢による原因が多く、年齢が上がると白内障の発症率が上がる。他にも目の怪我、糖尿病、紫外線などの原因で発症する。加齢による白内障を加齢性白内障(一般的には老人性白内障)、目の怪我による白内障を外傷性白内障という。風疹に罹患した妊婦から胎児に感染して起こる先天性風疹症候群でも白内障の症状がみられる。このような先天的疾患による白内障を先天性白内障という。

この病気の原因

加齢が原因の白内障が最も多く、年齢を重ねるほど発症率が上がる。60歳以上になると徐々に水晶体が濁り始め、70歳代以降の大半に白内障の症状が現われる。慢性疾患による白内障には、糖尿病やアトピー性皮膚炎を原因疾患とすることが多い。糖尿病白内障は、仮性糖尿病白内障と真性糖尿病白内障に分けられる。仮性糖尿病白内障は加齢性白内障が併発した症状でこのタイプの患者が多い。真性糖尿病白内障は、高血糖により併発した白内障で、若年層にも発症し進行が速い。アトピー性皮膚炎で白内障を併発する理由は不明だが、アトピー性皮膚炎を発症してから時間経過していた場合や、皮膚炎の顔面の症状が重い場合はアトピー性白内障になりやすい。先天性白内障は、遺伝子変異により発症すると考えられる。

主な症状

水晶体の濁りには個人差がみられ、現われる症状も異なる。光をまぶしく感じる、視力低下、視界がかすむなどの症状が多い。近視度が強い、暗所と明所で見え方が異なる、ものが二重や三重に見えるなどの症状が現れることもある。症状のために目が疲れてしまい、鈍痛を感じることもあるが、白内障は痛みのある疾患ではない。白内障の進行度は遅く、発症初期は症状に気付かれないことが多い。また、白内障を発症しても健常な目が見えていると、疾患に気付かれないことが多い。

検査/診断の方法

白内障は視力低下を伴うため、視力検査にて確認する。眼鏡などを使用者は、矯正視力にて測定する。水晶体の混濁の進行度を調べるため、細隙灯顕微鏡検査とよばれる、まぶしさを感じるが痛みはない検査を行う。また、白内障以外の他の眼疾患を調べるため、眼球の奥の網膜の状態を調べる眼底検査も行う。眼底検査では、手術を行うとどの程度まで視力が矯正可能かを調べられる。

主な治療方法

初期段階では点眼薬、服薬による薬物療法を行い、進行を抑制する。白内障完治のためには、手術が必要だが、視力低下などで日常生活が困難なほど重症化した場合に手術適応となる。手術では、混濁した水晶体を取り除き、眼内レンズという人工の水晶体を埋め込む。眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあり、単焦点眼内レンズは、ある特定の距離に焦点を合わせており、それ以外の距離にある物はぼやけて見えるため眼鏡を用いる。多焦点眼内レンズは、2ヵ所の距離に焦点を合わせたレンズで、前者に比べ眼鏡の使用頻度は減少する。眼内レンズにはそれぞれ特徴があるので、どちらのレンズを用いるかは、患者の日常生活動作などに応じて決定する。

治療後に注意すべき点/予防対策

白内障の原因ともいわれる紫外線を浴びすぎないようにする。日中はサングラスをかける、つばの広い帽子をかぶる、日傘を使うなどの対策をする。目の酷使により若くして発症することもあるので、眼精疲労をケアし、時には目を休ませることが大切である。また、糖尿病などの生活習慣病発症を予防する食事療法や運動療法は、白内障の進行の抑制にもつながる。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓


【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

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