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梅毒

最終更新日:2021年10月5日

ばいどく梅毒

梅毒

まとめ

梅毒は梅毒トレポネーマによる感染症である。性交渉での感染が多く、感染すると数週間の潜伏期間の後、全身症状が現われる。初期症状は軽度で発症に気付かないこともあり、早期の治療開始で完治が可能である。しかし、放置すると悪化して、大動脈瘤、髄膜炎、神経障害(神経梅毒)を引き起こし、生命へのリスクが高い重篤な状態となることがある。梅毒は妊婦から胎児にも感染し、先天梅毒の症状がみられることがある。日本での患者数は2010年以降、増加が続いている。

この病気の原因

梅毒トレポネーマという細菌に感染して梅毒を発症する。梅毒患者の粘膜や皮膚と直接接触して感染するため、性交渉を介し感染が広がる。オーラルセックス、アナルセックス、キスでも感染リスクがある。梅毒トレポネーマが体内に侵入し感染すると、数時間以内にリンパ節へ達し、血流に乗り全身へ広がる。梅毒感染後は無症状の期間があるが、その期間中も他人に感染させる危険が高く注意する。この他、妊婦が感染すると胎盤を経て胎児感染する先天梅毒の原因となる。早産や死産のリスクが高まり、新生児に奇形が現れるリスクもある。また、出産時に問題がなくても、その後の成長過程で何らかの疾患を発症することがある。

主な症状

病状は1期(感染から約3週間)、2期(1~3ヵ月)、後期(数年から数十年)に分けられる。1期では、主に陰部、肛門、口などの感染部位にしこりや潰瘍ができ、股の周囲のリンパ節が腫れる。症状は一度治まるが、数ヵ月後に2期の症状が現われ、手の平、足裏、全身に赤い発疹や梅毒性バラ疹と呼ばれる痒み・痛みの少ないブツブツした湿疹がみられる。2期の症状も数週間で自然消失するが、梅毒トレポネーマは体内に潜伏している。数年後の後期では、やわらかいゴム状の腫瘍が体中にみられる。この状態になっても放置すると全身の臓器に障害が起こり、大動脈瘤、髄膜炎や神経障害(神経梅毒)などを生じ、生命へのリスクの高い重篤な状態になることがある。

検査/診断の方法

問診後、TP抗原法、STS法による血液検査にて血液中の抗体を確認する。潰瘍の発生箇所から細菌を採取し培養検査を行うこともある。皮膚科、感染症科、泌尿器科、産婦人科などで検査可能で、保健所で無料の検査を行う自治体もある。なお、感染直後に検査しても梅毒トレポネーマは検出できず、感染が疑われる日から約4週間後に検査を受けるようにする。

主な治療方法

ペニシリン系抗菌薬による治療が基本である。状況にもよるが、病状の1期では2~4週間、2期では4~8週間通院し、3回/日の服薬を続ける。未治療でも症状が消失する時期があるが、自然治癒することはない。服薬中に症状がなくても自己判断で服薬を中断せず、医師の指示に従い処方薬を飲み切ることが重要である。後期では、梅毒により発症した疾患の治療を行うが、重症化することが多い。梅毒は初期段階で治療開始すれば完治して後に障害が残ることはないが、後期に梅毒を原因として起こった脳・心臓の機能障害は、治療後も完全に回復しないため、早期発見・早期治療が重要である。

治療後に注意すべき点/予防対策

性交時のコンドーム使用が予防となる。複数のパートナーと性交渉を持つと、自分や相手の感染リスクが高くなる。梅毒に感染した場合は、性交渉した相手も梅毒検査と治療が必要となる。治療により完治しても、再発することがあり注意する。近年は梅毒の感染者が急増し、特に20代、30代の若年者に多い。感染予防に努め、少しでも気付かれる症状がみられた場合は、できるだけ早く検査を受けるようにする。

初診に適した診療科目

産婦人科 産科 婦人科 皮膚科 性感染症内科 性感染症外科 泌尿器科

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