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慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

最終更新日:2021年10月5日

まんせいふくびくうえん(ちくのうしょう)慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

まとめ

鼻腔の周囲、骨の中に左右4ヵ所ずつある空洞を副鼻腔と呼ぶ。この副鼻腔が風邪などをきっかけに炎症を起こして、炎症が長引き、慢性的(一般的には3ヵ月以上)に継続した状態が慢性副鼻腔炎である。副鼻腔に膿が溜まった状態であることから「蓄膿症」と呼ばれてきたが、粘膜の腫れのみで、膿が出ていないこともある。また、鼻の中に「鼻茸」と呼ばれるポリープができることもある。風邪などで副鼻腔炎になっても、適切な治療を行い、1ヵ月未満で治る場合は「急性副鼻腔炎」と呼ばれる。長期化して慢性副鼻腔炎に移行しないためには、早期治療が重要である。

この病気の原因

風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌が副鼻腔に侵入して発症することが多い。副鼻腔の一つが上側の歯の歯根近くに位置するため、虫歯や歯周病が原因で発症することがある。また、近年は原因不明で完治しにくい「好酸球性副鼻腔炎」が増加しており、特に成人で喘息の持病があるアレルギー体質の人に発症しやすい。多くの症例では、副鼻腔と鼻腔を繋ぎ、粘液などを流している「自然口」が閉塞して膿が排出できず、炎症が悪化して膿が溜まるといった悪循環が起こり、炎症が慢性化する。

主な症状

鼻詰まり、ドロドロして粘りのある黄色の鼻水がでる、喉に淡が絡む、鼻から喉へ大量の鼻水が流れる後鼻漏、匂いが分かりづらくなる嗅覚障害などの症状が現われる。頭痛、目の奥、おでこ、頬の辺りが痛むことがあるが、炎症を起こした副鼻腔の位置により痛みの現れる箇所が異なる。鼻詰まりによる集中力の低下、睡眠障害が現れることもある。鼻と繋がる中耳にも影響し、急性中耳炎などの併発もみられる。ごくまれに、目や脳に近い副鼻腔に炎症があると、ものが二重に見えたり、視力低下などの視覚異常や、髄膜炎などを引き起こすことがある。

検査/診断の方法

鼻詰まりなど特徴的な症状を診察して確認する。症状のみの診断が困難な場合は、レントゲン検査で副鼻腔内に液体が溜まった状態をを確認したり、CT検査にて炎症の有無やその範囲、程度を調べる。また、鼻の通りやすさを評価する鼻腔通気度検査、内視鏡検査にて鼻の粘膜を確認することもある。

主な治療方法

鼻水の吸引、鼻の洗浄、副鼻腔への薬剤噴霧、マクロライド系の抗菌薬を常用量より少ない量で長期間(目安3ヵ月)服用する薬物治療が基本となる。必要に応じて抗アレルギー薬を投与する。これらの治療で改善しない場合は、鼻の穴から内視鏡を入れ、副鼻腔内のポリープや粘膜を切除する外科的治療を行う。手術後も3ヵ月程度、投薬や鼻の洗浄を続ける。感染性の慢性副鼻腔炎の多くは、薬物治療と外科治療にて完治するが、好酸球性副鼻腔炎ではステロイド薬内服などで治療し、必要があれば外科治療を行うが、再発例が多く、完治までの治療法は確立されていない。

治療後に注意すべき点/予防対策

風邪予防が基本となる。風邪になった場合は、十分な睡眠と休養を取り、風邪を長引かせないようにする。特に鼻風邪では鼻水を溜めないよう、市販の鼻洗浄器の使用や、薄めの食塩水で鼻洗浄を行うとよい。市販の点鼻薬は細菌感染などの原因菌などの除去ではなく、鼻づまりを解消のための血管収縮薬が多い。市販の点鼻薬は即効性はあっても長期間にわたり使い続けると、症状悪化のリスクがあるので注意する。

初診に適した診療科目

耳鼻咽喉科

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