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川崎病

最終更新日:2021年10月5日

かわさきびょう川崎病

川崎病

まとめ

川崎病とは手足の指先から皮膚がむけ、全身の血管に炎症が起こる小児疾患である。1967年に川崎富作博士により「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」として発表され、発見者の名前から川崎病と名付けられた。日本では年間1万5000人の小児に発症している。川崎病は世界各国でもで報告され、特に日本人、日系アメリカ人、韓国人などアジア系に多く、発展途上国での発症例は少ない。川崎病の原因は現在も特定されていない。

この病気の原因

川崎病は日本人、日系アメリカ人、韓国人などのアジア人に多く、発症の原因は特定されていないが、原因説のひとつに免疫説がある。免疫とは、体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃して排除し、体を元に戻そうとする働きである。免疫反応を起こすのは血液中の白血球であり、白血球にはさまざまな種類がある。アメーバのような形状で、侵入した異物を捕食するマクロファージ、ウイルス感染した細胞を排除するキラーT細胞などの白血球がウイルスなどを排除するために増加して血管壁に集まると血管炎を起こす。強い炎症があると血管壁が傷んでしまう。つまり、本来は体内に侵入した外敵を排除する働きであるはずの免疫が、自身の体も攻撃してしまう。川崎病もこれと似た病態ではないかと言われている。

主な症状

患者により症状は異なるが、最初に発熱が起こることが多い。5日以上、平均7~10日間38度以上の熱が続くとされる。両目が充血し、唇が乾燥して赤くなる、舌がイチゴのように赤く表面にブツブツしたできものがみられる苺舌の症状がみられることがある。手足、体にさまざまな大きさや形状の発疹ができ、首のリンパ節が腫れ、手足のむくみがある。その他、手の平や足裏が赤くなるなどの全身症状が現れる。発症初期は手足の腫れ、手の平や足裏が赤くなる症状があり、下熱後は手足の指先から皮膚がむける症状がみられる。

検査/診断の方法

川崎病特有の症状、冠動脈瘤などから総合的に診断する。冠動脈にこぶや狭窄ができていないかの確認が大変重要である。冠動脈は心臓の上を冠のように覆っている血管で、心臓に栄養を送る重要な働きをする血管である。心臓は体内へ血液を送るため休みなく働くポンプの役割があり、心臓から体内に循環する血液には酸素供給の役割がある。

主な治療方法

川崎病の治療は早急に熱を下げ、血管炎症を抑えることが重要である。特に、心臓に栄養を送る冠動脈に血の塊やこぶができていた場合は、血流が悪くなったり血流の停止を避ける治療を優先する。血管の炎症を抑え血液を固まりにくくして血塊を予防する作用のあるアスピリン薬や、炎症を抑える免疫グロブリン薬を点滴投与する。これらの薬物治療を行っても解熱などの治療効果がみられない場合は、患者に合わせた治療が行われる。

治療後に注意すべき点/予防対策

川崎病は原因が特定されていないため、予防法も不明である。男児の発症率は女児に比べ約1.3倍である。また、兄弟間の発症はあるが、人から人へ伝播がみられないことから、発症の原因には体質が関係するといわれる。早期の治療が重症化の予防に有効であり、異変を感じたらすぐに医療機関への受診がが重要である。

初診に適した診療科目

小児科

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