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最終更新日:2022年4月13日

こうじょうせんしゅよう甲状腺腫瘍

こちらの記事の監修医師
あおき内科・さいたま糖尿病クリニック
青木 厚

概要

甲状腺腫瘍は甲状腺に腫瘍ができる疾患の総称であり、腫瘍のタイプによって「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分類することができます。そもそも甲状腺というのは、喉仏の下にある4〜5㎝程度の大きさの臓器であり、甲状腺ホルモンとよばれる体に必要な物質を分泌する働きをする臓器のことです。甲状腺にできる腫瘍を総称して甲状腺腫瘍とよぶため、甲状腺腫瘍の全てが悪性の腫瘍というわけではありません。良性腫瘍としては、腺腫様甲状腺腫・腺腫様結節、甲状腺嚢胞、濾胞腺腫などが存在します。悪性腫瘍には、甲状腺乳頭がん、甲状腺濾胞がん、甲状腺低分化がん、甲状腺髄様がん、甲状腺未分化がん、甲状腺リンパ腫などがあります。甲状腺の腫瘍は20〜50歳代の女性に多く、たとえ腫瘍ができても、甲状腺のしこり以外に特別な自覚症状がないのが特徴です。

原因

甲状腺の腫瘍は大きく分けて「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分類することができます。濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫、嚢胞などの良性腫瘍の他、がんや悪性リンパ腫などの甲状腺にできる悪性腫瘍を総称して甲状腺腫瘍といいます。腫瘍ができるはっきりとした原因は分かっておらず、他の腫瘍性疾患と同様に、遺伝子の変異によって細胞の生まれ変わりに異常が生じることが要因であると考えられています。特に甲状腺の場合、放射性物質が蓄積しやすいという特徴があるため、放射線療法や放射線への被爆が甲状腺疾患のきっかけとなる可能性があります。遺伝的な影響も示唆されているため、がんや甲状腺疾患の家族歴も大切な情報となります。

症状

甲状腺腫瘍は自覚症状がほとんどないのが特徴です。悪性の場合であっても自覚症状は乏しいです。甲状腺(喉仏の下あたり)にしこりのようなものが確認できることがあり、首のしこりや腫れなどで初めて気がつくということは少なくありません。甲状腺に腫瘍ができても、甲状腺ホルモンに大きな影響が出現するというケースは少なく、基本的に身体に影響はありません。一部の腫瘍は甲状腺ホルモンを産生する能力を有している場合があり、甲状腺ホルモン過剰症の原因となる可能性もあります。悪性腫瘍の場合、腫瘍のサイズが大きくなることで、のどや声帯が圧迫され、嚥下(のみこみ)や呼吸機能に問題が生じる他、声帯の麻痺が生じて声が出ない(出にくい)といった症状が出現することもあります。

検査・診断

問診や甲状腺の触診、血液検査などが行われます。必要に応じて超音波検査やCT検査などの画像検査を実施します。腫瘍の状態によっては、腫瘍細胞を採取して詳細を調べる細胞診検査(病理検査)を行います。良性腫瘍か悪性腫瘍かを判断することが、甲状腺検査の重要な目的となります。基本的には、甲状腺の超音波検査と細胞診検査を行うことで、良性と悪性を区別することができます。

治療

発見された腫瘍が良性腫瘍で、サイズも小さく問題とはならない場合には経過観察となることがあります。しかし、サイズが大きかったり、徐々に大きくなったりするような場合、手術によって腫瘍を切除する治療が検討されます。腫瘍のタイプによっては、腫瘍にエタノールを注入して消失させる方法が効果的な場合もあります。悪性腫瘍の場合は、できるだけ早期に腫瘍を切除することが治療の基本となります。必要に応じて化学療法(抗がん剤)や放射線治療を組み合わせます。しかし、悪性腫瘍であっても、乳頭がんのように悪性度が低いがんの場合、手術のリスクや甲状腺の摘出による後遺症のリスクが高いと考えられるケースでは、あえて経過観察が選択される場合もあります。いずれにせよ、甲状腺にしこりが見つかった場合、早い段階で良性と悪性を区別することが大切です。

予防/治療後の注意

腫瘍の発生そのものを予防することは難しいですが、喫煙や過度のアルコール、慢性的なストレスなど、一般的に「がん」のリスクを上げるような生活習慣は避けるのが大切です。甲状腺の腫瘍は自覚症状が乏しく、腫瘍が大きくなるまで気が付かないという危険性があります。定期的に検診を受ける、人間ドックを受ける、自分自身で甲状腺に触れてみるなど、腫瘍の早期発見が大切です。

こちらの記事の監修医師

あおき内科・さいたま糖尿病クリニック

青木 厚

〇アクセス:埼玉県さいたま市見沼区東大宮5-39-3 英和ビル3F

〇診療科目 :内科・糖尿病内科・内分泌代謝内科・漢方内科

【所属学会・認定医など】
医学博士(自治医科大学)
日本内科学会 認定内科医・ 総合内科専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
日本糖尿病学会 専門医 ・研修指導医

【経歴】
2002年 福井医科大学(現 福井大学)卒業
2002年 長野赤十字病院
2004年 川崎市立川崎病院 内科
2006年 自治医科大学附属さいたま医療センター 総合診療科
2008年 自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科
2010年 自治医科大学大学院 医学研究科 入学
2014年 自治医科大学大学院 医学研究科 卒業 医学博士 習得
2015年 青木内科・リハビリテーション科 開設

治療に適した診療科目

内分泌内科 耳鼻咽喉科

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