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最終更新日:2022年10月2日

えきしゅうしょう(わきが)腋臭症(ワキガ)

こちらの記事の監修医師
女医によるファミリークリニック
大井 美恵子

腋臭症(ワキガ)

概要

わきが(ワキガ)は、アポクリン腺とよばれる汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌と反応することでワキガ特有のにおいが生じる状態です。こまめに汗をふきとったり、皮膚を清潔に保つことで、わきが特有のにおいをある程度抑えることができます。しかし、これらはあくまでも「ケア」であって、根本的な解決方法や治療方法ではありません。わきがを治療するためには、においの原因であるアポクリン腺そのものを取り除き、発汗を抑えるなどの治療が必要になります。治療には保険適応が認められているものと、そうでないものがあります。一例として、保険適応が認められている皮弁法(直視下切開剪除法)や反転剪除法という手術では、腋の下のアポクリン腺を直接切除して取り除くことで、わきがの原因を根本的に治療することが可能です。保険適応外の治療としては、ボトックス注射などの治療法もありますが、繰り返しの治療が必要となります。ワキガそのものは病気とはいえず、体質と表現するほうが適切です。しかし、ワキガを気にしすぎてしまい、他人との接触を極端に避けるようになってしまったり、社会生活に影響を及ぼすこともあるため、適切な治療を行うことが重要と言えます。

原因

ワキガの原因は、アポクリン腺(アポクリン汗腺)と呼ばれる組織から分泌される汗の影響で、ワキガ独特の臭いが発生してしまうという体質のことをいいます。汗そのものが臭うわけではなく、汗や皮脂などが細菌によって分解されることで臭いを発生させているといわれています。アポクリン腺は腋窩(腋の下)以外にも、外耳道、乳房、外陰部、肛門の周辺などに存在しており、腋の汗を止めただけではワキガの臭いが改善されないというケースもあります。ワキガの原因となるのは、あくまでもアポクリン腺から分泌される汗であるため、エクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌された汗はワキガ臭の問題にはなりません。

症状

ワキガの症状は、ワキガ特有の臭いです。汗や皮脂が細菌によって分解されることで発生する独特の臭いが生じます。症状は臭いだけであるため、それによって何らかの健康被害が生じるということではありません。しかし、ワキガによって社会生活や集団内での生活に不安を感じるようになるケースも多く、うつ病や不安障害、トラウマなどの原因となってしまうこともあります。ワキガの症状は腋腋の下以外にも、乳房、外陰部、肛門などの周辺から発生する可能性があります。

検査・診断

ワキガの診断時には、一定時間腋の下にガーゼを挟んで臭いを測定する検査が行われることがあります。ワキガ体質の人の特徴として、両親がワキガ、耳アカが湿っている、腋毛が濃い、服の腋の部分が黄ばむ、腋毛に白い粉がつくことがあるなどが挙げられるため、これらの体質的な特徴を調べることで、ワキガの診断に至る場合もあります。

治療

ワキガの治療法には様々なものがありますが、外科的にアポクリン腺を切除することが最も有効な手段であると言えます。保険適用で行うことができるわきがの手術として、皮弁法(直視下切開剪除法)や反転剪除法と呼ばれる手術が代表的です。腋のしわにそって、数センチ程度の切り込みを数本入れ、アポクリン腺を目で確認しながら直接的な切除を行う手術方法です。しっかりとアポクリン腺を切除できるため、たしかな効果が期待できる手術です。その他汗の分泌を抑えるような治療が行われることもあります。その他レーザーなどを用いて治療を行う方法も存在します。一般的な制汗ケア用品なども有効ではありますが、あくまでも一時的なものであり、根本的な治療法とは言えないでしょう。

予防/治療後の注意

ワキガ自体は病気ではなく、問題となるような健康被害もありません。しかし、本人にとっては大きな心の傷を助長する可能性のある体質であり、できる限り処置を行うことが大切といえます。軽症例の場合には、こまめに汗を拭き取る、清潔に保つなどの対応が効果を示すこともあります。腋だけではなく、乳房や陰部などから臭いが生じている可能性もあり、ワキ以外の部分への対応が必要となる場合もあります。

こちらの記事の監修医師

女医によるファミリークリニック

大井 美恵子

〇経歴:
難病指定医・キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医

《 所属学会 》
日本小児科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児神経学会
日本リウマチ学会
抗加齢医学会
高濃度ビタミンC点滴療法学会日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児科医会
広島県小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク
点滴療法研究会

広島大学附属幼小中高、金沢医科大学卒業
土谷総合病院にて初期研修、
広島市民病院小児科勤務を経て、姉妹で女医によるファミリークリニックを開業。小児科内科皮膚科アレルギー科の診察を行う。テレビ朝日、羽鳥慎一のモーニングショーやフジテレビLive NEWS イット!などに出演、ラジオ、テレビ、WEBなど幅広く医療情報を提供している。