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乾癬

最終更新日:2021年10月6日

かんせん乾癬

乾癬

まとめ

乾癬では免疫異常により皮膚や関節に特徴的な発疹が起こる。周囲に感染させる疾患ではない。発症者の約半数にかゆみがみられ、約90%は皮膚のみに症状が現れる「尋常性乾癬」である。関節炎を併発する「関節症性乾癬」、発疹が全身に及ぶ「乾癬性紅皮症」、咽頭炎の後に小型の発疹が多発する「滴状乾癬」、紅斑に膿疱を伴い発熱などの強い炎症反応が起こる「汎発性膿疱性乾癬」がみられることもある。慢性的に発疹が繰り返されるが、適切な治療により発症抑制を維持する。

この病気の原因

乾癬の患部で皮膚細胞の増殖が活発化して角質と表皮が厚くなる。この原因には免疫機能の異常が関与すると考えられる。本来、免疫機能は細菌やウイルスの浸入から体を防御する役目を果たすが、免疫機能に異常が起こると細菌やウイルスではなく自身に反応して炎症を引き起こす。細菌やカビを防御する役割を果たすTh17と呼ばれる免疫反応が過剰に皮膚細胞を刺激して乾癬が生じると考えられる。

主な症状

一般的に乾癬は「尋常性乾癬」を指し、皮膚に赤い発疹がみられ、その表面に肥厚した角層が付着し落屑するのが特徴である。約半数の患者にかゆみ症状がみられ、入浴時、アルコール・香辛料の摂取時など、体が温められてかゆみが強くなる場合がある。慢性的に擦れ刺激をを受けやすい頭皮、生え際、肘、膝、臀部、下腿などに発疹が現れやすい。関節症性乾癬の場合、腱などの筋肉と骨の付着部位に炎症が起こり、関節炎となって疼痛が現れる。

検査/診断の方法

視診・触診にて、患部の場所と皮膚の状態を調べる。乾癬鑑別しにくい症状がある場合は、皮膚生検を行い、局所麻酔にて皮膚の一部を採取し顕微鏡で調べる。関節痛がある場合はレントゲン撮影、MRI、エコーなどの画像検査にて異常の有無を確認する。生物学的製剤による治療を検討する場合は、胸部レントゲン検査、肝炎ウイルス・結核などの検査も行う。喫煙やメタボリック症候群は症状悪化の要因となることから、血圧、コレステロールなどの脂質検査、糖尿病の検査も行う。

主な治療方法

慢性疾患である乾癬は、症状悪化・軽減を繰り返す。症状に応じ治療効果、副作用を考慮しながら外用療法、薬物療法、光線療法、抗体療法を選択する。一般的には抗炎症作用のあるステロイド外用薬やビタミンD3外用薬を塗布する治療を行い、乾癬が広範囲に及ぶ、かゆみを伴う、強い関節炎の症状がある場合は、内服療法を行う。さらに紫外線を照射する光線療法を行う。以上が基本的な治療法であるが、十分な治療効果が得られない場合は、乾癬の原因物質を抑制する治療として生物学的製剤による抗体療法を検討する。乾癬は皮膚症状などの身体的な不快感だけはなく、肌を見られること、薄着できないことなど日常生活の不便さも伴うため、乾癬の症状のみではなく、苦痛の程度、生活習慣、治療目標などの患者の希望を考慮して、治療方針を決定する。

治療後に注意すべき点/予防対策

規則正しい生活習慣、バランスの良い食事が重要である。症状悪化の要因となるカロリー過剰摂取、過度の肉体的・精神的ストレスを避ける。喫煙は乾癬症状が悪化し、治療効果を低下させるので、禁煙が望ましい。風邪や気管支炎などの感染症では症状が悪化するため、予防が重要である。入浴時に硬いタオルでこする、締めつけの強い衣服の着用による皮膚の擦れ刺激も悪化要因となるので注意する。日光浴は推奨されるが、日光浴で症状が悪化することもあるため適切な範囲にとどめる。患者自身も日常生活の中にある乾癬症状悪化の原因を認識することが重要で、変わった症状があれば早めに受診し、医師の診断・治療を受ける。

初診に適した診療科目

皮膚科

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