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粉瘤

最終更新日:2021年10月5日

ふんりゅう粉瘤

粉瘤

まとめ

皮膚下に袋状の構造物がつくられ、その袋の中に本来は皮膚から剥がれ落ちるべき垢や皮脂が溜まってできた腫瘍を粉瘤と呼ぶ。粉瘤は一般的に「しぼうのかたまり」と呼ぶこともあるが、実際は脂肪の塊ではない。脂肪細胞が増殖してできた塊は脂肪腫であり、粉瘤とは異なることに注意する。粉瘤は体のさまざまな場所に生じるが、背中・頬・耳たぶなどにできることが多いとされる。半球状で中央付近に黒っぽい開口部がみられるものもある。粉瘤の多くは表皮嚢腫と呼ばれる種類であるが、その他多発性毛包嚢腫・外毛根鞘性嚢腫などの種類が存在する。

この病気の原因

粉瘤の発生原因は明確でないことも多いが、毛の生え際が狭まったり詰まることが原因といわれる。また、打撲や外傷などのケガにより、皮膚の一部が入り込み発生、ウイルス感染による発生、ニキビ痕に発生することがある。粉瘤は良性腫瘍で、悪性化はほとんどみられないといわれるが、まれに癌化がみられる。中高年男性のおしりにできた粉瘤が癌化することが多い。

主な症状

粉瘤は良性腫瘍だが、中央の開口部から細菌が侵入し、化膿して赤く腫れた場合を炎症性粉瘤と呼ぶ。炎症性粉瘤になると患部が赤く腫れ上がり痛みがある。軽度の炎症であれば抗生物質の内服で治まることも多いが、進行すると皮膚下の袋状構造物が破壊され、膿が溜まる。表皮嚢腫では1~数個程度がほとんどだが、背中・脇の下・胸・首などに20~30個生じる多発性毛包嚢腫がみられることがある。中高年男性の陰嚢にできた無数の小さな粉瘤は多発性陰嚢粉瘤症と呼ばれる。外毛根鞘性嚢腫は頭部に生じることが多く、表皮嚢腫よりもやや硬い。

検査/診断の方法

粉瘤は大きくならず無症状のこともあるが、放置すると徐々に拡大し、細菌感染により急激に拡大し、赤く腫れて痛みを伴うこともある。赤く腫れた粉瘤から無理に膿を出そうとすると、袋が破れ脂肪織内に拡散し、慢性化のリスクがある。そのため、自己処理せず早めに医師の治療を受けることが大切である。ほとんどの粉瘤は視診による診断だが、病変が深部まで及ぶ場合や、粉瘤が大きい場合は、画像検査にて皮膚周囲との関係を確認することがある。

主な治療方法

炎症を起こした場合は、速やかに医療機関での治療が望ましい。軽い炎症であれば、抗生物質の内服で炎症は治まる。強い炎症では皮膚を切開して膿を摘出する。特に赤みや痛みを伴わないものは、外科的切除手術にて表面の皮膚ごと切除するが、大きなものでなければ局所麻酔による日帰り手術を行う。粉瘤は良性腫瘍であり、切除するかは本人の希望次第だが、非常に大きい場合は切除手術が良いこともある。へそ抜き法という手術法もあり、局所麻酔により皮膚開口部に直径4mm程度の円筒状のメスを刺し込み、袋状構造物の一部を表面の皮膚と一緒にくり抜き、その後は内容物をもみ出して袋自体をできるだけ掻き出す手術である。腫瘍の大きさや発生部位などを総合的に判断して、適切な治療法を選択する。

治療後に注意すべき点/予防対策

粉瘤の発症原因は明確ではなく、予防法がない。粉瘤の術後は出血の可能性があるため、手術当日から翌日の飲酒・運動を控えるなど、医師の指示に従う。手術当日は入浴を控え、翌日以降はシャワー浴などを行う。へそ抜き法による手術は施術時間が短い利点はあるが、傷が完全に塞がるまで約数週間を要することがある。術後は抗生剤による治療や、袋状構造物を内部洗浄するための治療が必要になることがある。

初診に適した診療科目

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