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自律神経失調症

最終更新日:2021年10月6日

じりつしんけいしっちょうしょう自律神経失調症

自律神経失調症

まとめ

循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するため、自律神経は24時間稼働している。自動的に反応し、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識に調整しており、生命維持に欠かせない機能である。自律神経の緊張が亢進すると、倦怠感、便秘、下痢、頭痛、ほてり、動悸、しびれなどが現れる。自立神経失調症は特定の疾患名ではなく、活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経のバランスが崩れた状態を意味する。自律神経失調症の原因として不規則な生活や過度のストレスから一過性に出現する場合、何らかの身体疾患に随伴する場合、うつ病や不安症として出現する場合がある。

この病気の原因

自律神経のバランスが崩れる要因には、人間関係や仕事のプレッシャーなどの精神的ストレスや過労、光や音、温度などの身体的ストレスがある。慢性的な寝不足などの不規則な生活、偏食が生体リズムを狂わせ、自律神経の乱れとなる。更年期障害では女性ホルモンの分泌が減少し自律神経が乱れるため、ほてりや頭痛、めまいなどが現れる。多系統萎縮症の一種であるシャイ・ドレーガー症候群、パーキンソン病、レビー小体型認知症など身体疾患に伴う自律神経症状、うつ病や不安症などで現れる自律神経症状もあり、鑑別診断が必要である。

主な症状

全身の器官をコントロールする自律神経のバランスが崩れるとさまざまな症状が現れる。倦怠感、めまい、ふらつき、のぼせ、冷え、頭痛、耳鳴り、動悸、関節痛、便秘、下痢、生理不順、口や喉の不快感、頻尿、残尿感、発汗、肩凝りなどで、個人差が激しい。複数の症状が次々と現れたり、同時に3、4つの症状が現れることもある。自律神経の乱れに随伴する精神症状には、イライラ、不安、不眠、記憶力や集中力の低下、激しい感情の起伏などである。

検査/診断の方法

自律神経症状の原因となる身体疾患の有無の鑑別が重要で、自律神経症状の他に錐体外路症状などの運動系症状、抑うつ気分、意欲低下、全般性不安などの精神症状を、よく診察する。自律神経機能検査を行うこともある。明確な病変がなく自律神経症状が持続し、患者が受診を繰り返す場合を、身体表現性自律神経機能不全という。

主な治療方法

身体疾患に応じた治療を行う。心身のストレスによる自律神経の乱れには、可能な限り生活環境を整える。十分な睡眠をとり休息する、生活習慣を整える、飲酒やカフェインの過剰摂取をやめる、などである。自律神経調整薬、抗不安薬、睡眠薬などを対症療法として用いるが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬は依存性があるため長期使用しない。うつ病や不安症の場合は、SSRIなどの抗うつ薬にて治療する。自律神経症状への拘りやとらわれが強い症例には、森田療法や認知行動療法などの精神療法(心理療法)を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

心理的ストレス、社会的ストレスを抱え込まず、周囲に相談し適切な対処法を身につけ、心身のリラックス方法を見つけることが予防となる。十分な睡眠・バランスの良い食事をとり、生活リズムを整え、適度な休養をとり、運動を行う。自律神経の変動に対し過敏でとらわれが強い場合は、無理に体調を調整せず、心身の自然な調整を促す森田療法が有用である。

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