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子宮内膜症

最終更新日:2021年10月5日

しきゅうないまくしょう子宮内膜症

子宮内膜症

まとめ

子宮内腔のみにあるはずの子宮内膜が、子宮内腔以外の腹膜、子宮筋層内、卵巣などにできる病態を子宮内膜症という。子宮内膜は周期的に子宮内腔から剥がれ落ち、月経血として体外へ排出されるが、子宮内腔以外で増殖した子宮内膜は排出されず体内に留まるため、炎症や癒着を起こす。子宮内膜症は20~40代の女性に多く、月経痛がひどい場合は疾患を疑う。生命に関わる危険が小さい良性の疾患であるが、不妊の原因ともいわれる。また、痛みなどの不調をコントロールしながら、閉経後まで疾患と長く付き合い体調を管理する必要がある。

この病気の原因

子宮内膜症の原因説はいくつかあるが、まだ解明されていない。発症には女性ホルモンが深く関わり、月経が訪れるごとに症状が進行する。初経年齢の若年化が進み、女性ホルモンの分泌期間が長くなることで患者数は増加傾向にある。女性のライフスタイルや価値観の多様化のため未産が増え、晩産化が進むことで、生涯のうちに経験する月経回数が増加し発症リスクが高くなるとされている。

主な症状

内膜症の発生箇所、大きさ、癒着の程度により症状は異なるが、激しい月経痛があり、ある時期を境に徐々に痛みが強くなる特徴は共通している。激しい痛みのため寝込む人も少なくない。月経痛以外の症状には、過多月経、不正出血、性交痛、排便痛、月経時以外の腹痛、腰痛などがある。子宮外で増殖した子宮内膜組織は体外に排出されず腹腔内に留まるため炎症を起こし痛みがあり、癒着して卵巣内にのう腫(チョコレートのう胞)ができることがある。月経のたびに症状が進行するため、月経回数が多い人ほど重症化する。さらに進行すると不妊のリスクがある。

検査/診断の方法

問診を詳細に行い、内診にて子宮の動きや卵巣の状態、内膜症の位置や大きさを診断する。性交未経験の場合は内診を行わないこともある。さらに経腟・経直腸超音波検査にて子宮の壁の状態やチョコレートのう胞・周囲への癒着の有無を調べる。状態によっては腫瘍マーカー検査やMRI検査などで詳しく調べる。確定診断と内膜症の進行状況を調べる必要がある場合は、診断と治療を兼ねた腹腔鏡検査にて腹部に小さな穴を数ヵ所開け内部を観察する。

主な治療方法

妊娠の希望時期により、治療の優先順位を決定する。薬物療法には鎮痛剤により痛みを抑える対症療法、Gn-RHアゴニストなどのホルモン剤により人工的に月経を停止させ、病巣を休ませる偽閉経療法、男性ホルモンに類似したホルモン剤により子宮内膜を萎縮させるダナゾール療法がある。ホルモン療法には副作用があり、投与可能な時期は限定される。手術療法は、妊娠希望者には保存術を行い、妊娠を望まない場合は子宮全摘出術を行い、症状によっては子宮・卵管・卵巣など全摘出する根治術を行う場合がある。術後の再発の可能性や更年期症状への対処を考慮し、患者のライフステージに応じた治療法を選択する。

治療後に注意すべき点/予防対策

確実な予防法はなく、ホルモンバランスを整えるために栄養の偏らない食事、十分な睡眠を取るなどの健康的な日常生活を心がける。生理痛がある場合は無理をせず、休暇をとる、ストレッチなどで体を休ませてリラックスする。腹部を締めつけるきつい下着を避け、痛みとうまく付き合うことも大切である。完治が難しい疾患であり、子宮内膜症の治療後も定期的な検査を受ける必要がある。

初診に適した診療科目

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