クラミジア感染症

最終更新日:2021年10月6日

くらみじあかんせんしょうクラミジア感染症

クラミジア感染症

まとめ

クラミジア感染症は日本で最多の性感染症で、クラミジア・トラコマチスという細菌により発症する。性行為を介して子宮頸管、尿道、喉の粘膜などから感染することが多い。女性は約80%が無症状で感染に気づかずにパートナーに感染させたり、不妊症、流産、子宮外妊娠などの発症原因にもなる。出産時に新生児が産道から感染する場合もある。特に10~20代の女性の間で感染者が増加し、20代では20人に3人、10代では10人に3人がクラミジア感染であるとする報告もあり、女性の性感染症として最多となる疾患である。

この病気の原因

クラミジア・トラコマチスが粘膜から侵入し、尿道、子宮頸管、咽頭、直腸などの円柱上皮細胞と呼ばれる部位に感染して発症する。クラミジア菌の保菌者とのキスや性行為により、粘膜・分泌物から接触感染する。感染しても無症状の保菌者であることも多く、感染経路の特定は難しい。過去に性交渉を持ったパートナーが保菌者である可能性、分娩時に母子感染を起こすこともある。クラミジアは細胞内でのみ増殖する細菌で空気中・水中では死滅するため、粘膜や分泌物を介した接触感染以外で感染の可能性は極めて低く、感染者と一緒にプールや温泉に入っても感染することはない。

主な症状

男性は尿道に感染しやすく、尿道のむず痒さや不快感、排尿痛、粘り気の少ない膿が出るなどクラミジア性尿道炎特有の症状がみられる。その他、副睾丸(精巣上体)の腫れや圧痛、発熱が起こる場合もある。女性は子宮入口の子宮頸管に感染しやすく、クラミジア性子宮頸管炎を引き起こす。感染後1~3週間以内におりものの増加、生理痛に似た下腹部痛、不正出血、性交痛などの症状がみられることもあるが、多くは症状が目立たず発症に気付きにくい。子宮から卵管へ感染が進行すると卵管炎から卵管閉塞を引き起こしたり、骨盤まで進行すると骨盤内炎症性疾患を引き起こす。まれに眼に感染すると結膜炎を起こすことがある。

検査/診断の方法

男女でクラミジア感染が起こる場所が異なるので、男性は尿検査、女性は子宮頸部・腟の分泌物の検査を行う。クラミジア特有の遺伝物質の検出により診断される。また、同時感染しやすい淋菌感染症も同検体にて検査可能である。

主な治療方法

男女ともに抗菌剤を1~7日間服用する。パートナー間で感染させ合うピンポン感染を起こす可能性があるため、治療終了までは性交を控え、パートナーも検査・治療を受ける。治療中の飲酒は治療効果が低下するため控える。服薬治療中に性交渉を持つと再感染する可能性がある。クラミジアは未治療で約1年放置すると消失することがあるが、慢性の腹痛や卵管閉塞などの合併症のリスクは高い。

治療後に注意すべき点/予防対策

コンドームの正しい使用が感染予防となる。不特定多数との性交や感染が疑われるパートナーとのとの性交を避けることも予防対策となる。クラミジアは無症状で進行し、未治療で放置すると感染を拡大させ、不妊症の可能性が高くなる。おりものの異常がある人、複数名と性交渉を行った人、妊娠希望者はクラミジア検査を受けることが大切である。

初診に適した診療科目

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