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最終更新日:2022年3月20日
松浦徹ドクターの独自インタビュー取材記事
1. 役職
教授・副科長
2. 卒業年 出身大学
1988(昭和63)自治医科大学
3. 専門分野
神経内科一般,神経変性疾患,遺伝性神経筋疾患
4. 専門医
日本神経学会神経内科専門医・指導医, 日本内科学会総合内科専門医・指導医,日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医・指導医, 日本認知症学会認知症専門医・指導医, 日本頭痛学会頭痛専門医・指導医, 日本医師会認定産業医
「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。
今回は、「自治医科大学神経内科 松浦徹ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)
こんにちは。ドクターインタビューの時間です。今回のゲストは、自治医科大学神経内科学教授、松浦徹ドクターです。松浦ドクター、本日はよろしくお願いいたします。
松浦徹ドクター(以下・松浦ドクター)
よろしくお願いします。

松本アナ
簡単ではございますが、まずはドクターのご略歴をご紹介させて頂きます。
自治医科大学医学部を卒業後、ご出身の北海道で9年間総合内科、及び神経内科医としてキャリアを積まれました。その後アメリカベイラー大学に留学し、神経内科の難病研究に従事。現在は自治医科大学神経内科学教授を務めていらっしゃいます。神経内科、私たちの生活にもきっとこれから色々関わっていく科ではないかと思うんですけれども、そもそもまずドクターになられた、ドクターを目指すことになった何かきっかけですとか、あったんでしょうか?
松浦ドクター
高校時代にですね、僻地医療を扱ったドキュメンタリー番組を観たことがありまして。

松本アナ
テレビで?
松浦ドクター
はい。それで非常に感銘を受けました。

松本アナ
どんなお話だったんですか?
松浦ドクター
一人であらゆる疾患に対応して、なおかつ24時間寝る間もなくその地域に貢献しようと日夜奮闘していたドクターですね。そしてその結果、皆さんの信頼を非常に集めていた、そういう番組だったと記憶しています。

松本アナ
では本当に世の為人の為に働けるような人間になりたいって、その時に。
松浦ドクター
はい。非常に私、根が単純なものですから、そう思いました。

松本アナ
ドクターは付属病院で診療を行いながら基礎研究も行っているということで、どんな研究をされているんでしょうか。
松浦ドクター
私は遺伝性神経難病、神経筋疾患病ですね。遺伝子研究をしております。

神経・筋疾患の遺伝子研究
松浦ドクター
どういう病気かといいますと、脊髄小脳変性症とか筋ジストロフィーだとか。あとは筋萎縮性側索硬化症、ALSというような病気の原因遺伝子の研究をしております。

松本アナ
今本当に難病と言われている数々の病気の原因を突き止めようとされている訳ですね。
松浦ドクター
そうですね、はい。

松本アナ
どのくらいのことが分かってきているんでしょうか。
松浦ドクター
今、遺伝性の神経難病の7割8割方は原因遺伝子が解明されてきました。最近、特にこの10年ですね。神経筋疾患の治療法の開発は目覚ましいものがあって、現に家族制アミロイドポリニューロパチーだとか、デュシャンヌ型筋ジストロフィーだとか、病気の原因に直接介入できるような治療法が続々と解明されつつあります。
神経症の原因遺伝子を解明

松本アナ
ドクターご自身がその原因となるものを見つけ出したということも、過去には。
松浦ドクター
はい。アメリカのベイラー医科大学在職時代に、脊髄小脳変性症の原因遺伝子を1つ発見しました。そして帰国後ですね、岡山大学でも1つ脊髄小脳変性症の原因遺伝子を同定いたしました。

松本アナ
研究していてそれを解明できた瞬間は、どうでしょう、ご自身の気持ちはどんな風なものになりましたか?
松浦ドクター
研究というのは非常に時間と集中力を要して、非常に辛いものなのですが、そのように突破口を開くような知見を得られると本当に高揚しますね。

松本アナ
そうですよね。やった、と思わずガッツポーズをとりたくなる。
松浦ドクター
そうですね。

松本アナ
とられましたか?
松浦ドクター
とって、それからも大変で。今度は論文を書かなければいけませんから。今度は如何に認めさせるか、それが非常に重要になってきます。

松本アナ
発見した後に、如何に認めさせるかで奮闘して、認められてやっとガッツポーズ。
松浦ドクター
そうですね。

松本アナ
さらにそこから、本当に患者さんを助けられる段階に持っていく。そういう期間も。
松浦ドクター
そこがまた長い道のりで。

松本アナ
あるんですよね。
松浦ドクター
そうなんです。本当に日々奮闘しているところですね。あっという間に20年30年経ってしまったというのが実感ですね。

松本アナ
こういった基礎研究ですけれども、ドクターご自身が研究の道に行かれたというのはどうしてなんでしょうか?

研究の道に進んだきっかけ
松浦ドクター
診療をしていて最初に出会った患者さんが、やはり神経難病の患者さんだったんですね。それで、遺伝性神経難病の患者さんの原因を突き止めたいという気持ちに突き動かされました。もちろん学生時代から神経内科の病気には興味があって、良く教えて頂いた先生には、神経病は研究が重要であると、分かっていないことが多いんだということを教えられて、地元北海道に戻りました。

松本アナ
私たちの体の中にあるものですけれども、確かに神経って謎が多そうですよね。ご専門の神経内科、これはどんな科目なんでしょうか。
神経内科について
松浦ドクター
神経内科というのは、いわゆる頭から足のつま先まで神経通ってますけれども、その神経系の病気を内科的に診断、治療する診療科です。ですから、先ほど言いました神経難病だけではなくて、頭痛だったり、認知症だったり、あとは脳卒中だったり、日頃私たちが日常生活で良く見聞きするような病気も対象にしております。

松本アナ
本当に私たちの生活に身近なものばかりですね。
松浦ドクター
はい、そうです。

松本アナ
頭痛も。
松浦ドクター
はい、そうです。

松本アナ
頭痛で病院にわざわざ行くっていうのもなって、ついつい思ってしまいます。それでも相談に行った方が安心なんですね。
松浦ドクター
はい。
頭痛の時に病院へ行くべき理由
松浦ドクター
頭痛には、例えばくも膜下出血の初期症状として、いわゆる命を脅かすような病気のサインだったりすることもありますし。大体女性の13%は偏頭痛持ちだと言われていますが、日常生活や仕事に多大な影響を及ぼしますから、是非頭痛専門医のいる外来に一度ご相談頂けたらよろしいんじゃないかと、私は思っております。

松本アナ
頭痛専門医の先生がいるところをちゃんと見つけておいた方が良いですね。
松浦ドクター
はい、そうですね。今は特に偏頭痛診療に関しては、CGRP抗体という画期的な治療薬もできましたし、是非日本頭痛学会のホームページをご覧になって、頭痛専門医のいる外来に一度ご相談ください。

松本アナ
チェックをしておきます。あと、先ほど認知症のお話もありましたけれども、最近本当に認知症、身近な言葉に一昔前よりもなってきているような気がするんですけれども、増えているんでしょうか?
松浦ドクター
試算では、2025年、4年後には65歳以上の総人口の方の5人に1人は認知症の時代になるというように言われています。
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症
松浦ドクター
まず1つの要因は、人口が非常に高齢化してきたということですね。少子高齢化してきたということで、それが認知症の有病率の増加に関わっていることは間違いのないことだと思います。

松本アナ
これは、防ぐ、予防の何か手立てというのはあるんでしょうか?
松浦ドクター
現在分かっているところでは、まず何と言っても日常生活を非常に楽しむこと。生活習慣病をきちんとコントロールすることですね。高血圧、糖尿病、高脂血症、そういうことが非常に大事なことかと思います。

松本アナ
少し行動に表れてきたなという風に見えたら、周りで何かサポートする方法でベストなこととかあるんでしょうか?何か。
松浦ドクター
色んな症状に対して、やはり患者さんのことを良く理解して対応することが、患者さんの症状の悪化を防止することにも繋がりますし、重要かと思います。

松本アナ
本当に身近の色々な、身の回りの人たちを助けるようなお仕事をされているんですね。将来目指したい医療の世界というのはどんなものでしょうか?

松浦ドクターが目指す医療
松浦ドクター
研究の面ではやはり神経難病の治療法を開発したいと思っています。何と言っても私一人でできるものではございませんから、一人でも多くの医学生、若いドクターにこの幅広い神経内科の分野に踏み入れて頂いて、多くの神経病に悩む患者さんの助けに、貢献したいと思っております。

松本アナ
本当に生活の向上に繋がる分野ですよね。一人一人の生き方というか生活の質の向上に繋がる分野。何となく年齢的にもこれから先私もとてもお世話に分野なんだろうなと思いながら今日はお話をお聞きしました。どうもありがとうございました。今回は稀少難病から頭痛まで、幅広い病に立ち向かう松浦徹ドクターにお話を伺いました。松浦ドクター、どうもありがとうございました。
松浦ドクター
ありがとうございました。



