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最終更新日:2022年3月20日
西尾 健治 ドクターの独自インタビュー取材記事
【経歴】
・1982年自治医科大学卒業
◆臨床研修病院:県立奈良病院
◆学位:奈良県立医科大学博士
◆専門医・資格等:日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医、日本病院総合診療医学会 認定病院総合診療医、日本救急医学会専門医、日本小児学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本血栓止血学会SSC・DIC委員・TTP委員、奈良DMATコーディネーター会長、DMATインストラクター、ADLS(AdvancedDisaster Life Support)インストラクター、JATECインストラクター、PALSインストラクター、PSLSインストラクター、ISLSインストラクター、日本血栓止血学会 認定医、日本リウマチ学会 リウマチ専門医
◆所属学会:日本プライマリ・ケア連合学会、日本救急医学会、日本血液学会、日本血栓止血学会、日本循環器病学会、日本小児科学会、日本血液学会、日本血栓止血学会、日本呼吸器学会、日本リウマチ学会、日本集団災害医学会、日本内科学会
◆得意分野:救急、総合医療、災害医療、血栓症、リウマチ疾患など
「ザ・ドクター」は、フリーアナウンサーの松本志のぶさんが、医療の最前線で活躍するドクターをご紹介する番組です。
今回は、「奈良県立医科大学付属病院 西尾健治ドクター」にスペシャルインタビューを行いました。

松本志のぶアナウンサー(以下:松本アナ)
こんにちは、ドクターインタビューの時間です。
今回のゲストは奈良県立医科大学教授 西尾健治ドクターです。
西尾健治ドクター(以下:西尾ドクター)
よろしくお願いします。

松本アナ
まずは簡単ではございますが、ドクターのご略歴を紹介させていただきます。
自治医科大学を卒業後、ご出身の奈良県で9年間地域医療に従事され、その間に小児科専門医を取得、その後奈良県立医科大学附属病院で救急科の講師に就任。
2000年アメリカワシントン大学にリサーチフェローとして留学。
2005年奈良県立医科大学高度救命救急センターに准教授として着任。
2011年より総合医療学講座に移られ、現在は奈良県立医科大学附属病院副院長、並びに教授も務めていらっしゃいます。
学生時代の夢

松本アナ
驚いたのですが、西尾ドクターは学生の頃に、孤児院を建てたいと思われたのですか?
西尾ドクター
そうですね。中学高校時代とは、かなり変な子だったと思うのですけど、孤児院を建てて、自分の子と分け隔てなく育てたいという希望が本当に強くて、孤児院を作るために、なんとなくお医者さんってお金儲けできるのかなと思っていたので、そしてお金も儲けをしながら孤児院を建てたいなと思っていたんです。

松本アナ
では、お医者様になられるにあたっては、お金が儲けられる。そして儲けられたら、そのお金を施設のために使いたいと思われたのですか。
西尾ドクター
そうです。二十歳くらいまでは、「本当に自分は人のために死ねるのか?」ということをいつも考えていました。そして、そういう関連の本ばかり読んでいました。

松本アナ
そのいろいろ考えた結果は、当時はどうなったのですか?
西尾ドクター
できるような気がしていたのですけれども、いろいろなきっかけがあって自分を見直した時に、自分はそういうことができる人間ではないなと、正直に思いました。見返りを求めては、やっぱり自分にはできないなと思って、それから変わりましたね。
やっぱり、もうちょっとワガママに、その代わり人に迷惑をかけずに生きていけたらいいなぁと思いました。
そして人のために生きたとしても、それは単に自分のお金を儲けのためで、単なる偽善だけれども、そういう気持ちで生きられたらなぁと。そういう具合に方向転換をしました。ちょうど二十歳ぐらいの時ですね。

松本アナ
でも、途中でドクターになればお金儲けができる。そうしたら施設を作ることができるという考えだったかもしれませんけれども、やはりやっぱり医師の道が一番だと思われたのですか。
西尾ドクター
まぁそうですね。

総合診療とは

松本アナ
あの病院では総合診療という診療科にいらっしゃったそうですね。この総合診療というのは、総合の診療というふうに、なんとなく身体全体を見るのかなと想像しますけれども。
西尾ドクター
そうですね、やっぱり総合診療はもうやっぱり「時の流れ」なんですね。どうしても、余りにも病気ばっかりを見つめてゆくと、そこで人というものが無くなってしまうのです。
実は同じ病変でも、ある人はこれくらいと思うし、ある人はそれによって自殺したいと思いますから、実はそこまで診なければいけないのです。疾病だけではなくて、病の部分も診なければいけない。それが総合診療だと思っています。

松本アナ
総合診療科って、どこにでもあるものではないんですよね。
西尾ドクター
はい、そうです。20年ほど前にたくさんできたのですが、ただ総合診療をやる者が大学にはいなかったので、
臓器別の専門医を教授にしたりしていたんですけど、なかなか総合診療専門医が育たなかったのです。その結果、総合診療科は結構潰れてしまったのです。

松本アナ
そうだったんですか。一時期増えてものが減ってしまった?
西尾ドクター
そうですね。やろうとはしたんですけど、やっぱリ総合で教えることは、総合体現ができないとダメなんですね。そこは難しいんですね。
小児科医とかで、ある地域の病院の部長をやっていた時に、患者さんが増えていった時がありまして、1日最高230人を診ました。

松本アナ
ええっ。
西尾ドクター
例えると大体時速25人くらい。1時間25人ですから、1人診る時間が2分弱ですよね。

松本アナ
パパッという感じで。
西尾ドクター
それをもう喋りまくりながら診ていました。

松本アナ
あの小児科のお話がありましたけれども、総合医療医として全般的な医療を診とどけるのですけれども、他にも小児科、救急医療、それからリューム診療など、本当に様々な経験をされているんですね。
西尾ドクター
はい、そうですね。

救急医療に関わったきっかけ

松本アナ
救急医療の世界には、なぜ関わられるようになったのでしょうか。
西尾ドクター
小児科に属している時に小児科の患者さんが来ているから、救急を担当するものは、小児科の先生や内科の先生なども来るのですが、やっぱり救急で出られる医師かいないということだったので、「お前だったら出られるだろう」ということになってしまったのです。

松本アナ
救急医療の世界も壮絶なものがありますよね。
西尾ドクター
そうですね。いわゆる不安、恐れ、期待などを捉えていくことが重要なのです。

松本アナ
治療診断はもちろんですけれども、心のケアの方も?
西尾ドクター
そうですね。
災害医療の経験

松本アナ
災害医療、災害現場にもたくさん関わられているんですよね。あの具体的にはどういった現場に行かれているのでしょうか。
西尾ドクター
阪神淡路大震災の時から救護班で参加しました。その他海外では、パキスタン、スリランカ、パプアニューギニアなどですね。

松本アナ
災害現場で一番必要だと思われたこと、感じられたことは何でしょうか。
西尾ドクター
海外医療は誰でも気持ちでだけで出来るものではなくて、やっぱりちょっと専門的な知識も持っておいた方がいいです。そういう準備をしておいた方がいいですね。

松本アナ
知識を身につけるということですね。
西尾ドクター
それと、それぞれの事象に応じた対応を学ぶということですね。

ボランティアの方へアドバイス

松本アナ
一般のボランティアの皆さんや医療ボランティアの皆さん、いろいろな方が協力もされるのでしょうけれども、そういった方々へのアドバイスなども。
西尾ドクター
例えば天川村でも、僕は今も週1回、もう25年くらいは通っている診療所があるのですけど、そこは台風で河が埋め尽くされて、家の2階までが浸水するようなことになってしまったことがありました。
その後の復旧の際に、ボランティアの人がたくさん入ってくれたのですが、その時、多くの家の方々が熱中症で運ばれてくるんですよ。看護士さんと家を一軒ずつ回ったのですが、「休めない」と分かったのです。
西尾ドクター
結局ボランティアの人たちが、家のことをいろいろと代わりにやってくれているのに、「自分が休むことは出来ない」という気持ちがあるので休めないのです。

松本アナ
あー、気が引けてしまうと。
西尾ドクター
日本人はそういう性格なのです。「休んでください」とボランティアの人たちが言っても、気が引けて休んでくれない。そして過労で熱中症になってしまったのです。結果的に、ボランティアは要らないという言葉が聞かれることになったのです。ですから、そのような知識も備えていれば、「皆さん一緒に休みましょう」という言葉を発することが出来ます。

松本アナ
医療スタッフの皆さんは、何かしらの知識ですとか、術もきっとお持ちですよね。
西尾ドクター
そうですね、dマットとか、大分みんなの共通言語が出来上がっているので、阪神淡路大震災の時とは全く異なると思います
ドクターとして喜びを感じる瞬間

松本アナ
ドクターを続けていらっしゃる中での喜びは、何かありますでしょうか。
西尾ドクター
やっぱり患者さんのこととか、先程言っていましたように、誰かの人のために、という時に還ってくることです。
10年前、専門医は自分たった1人だったんです。奈良医大の総合医療講座は、たった1人で始めたんですよ。

松本アナ
えっ、1人で始めたんですか。
西尾ドクター
そして来年の4月に専門医が35名になるんです。

松本アナ
35倍になった!
西尾ドクター
そう、家族みたいなもの。みんなのために働くことは楽ですし、だから、それから帰ってくるというのは、みんな還してくれますので、患者さんもそうですね。そういう所がお金儲けなのに、還していただける。そこは糧にさせていただいてますかね。
将来目指す医療

松本アナ
将来目指す医療はどんなものなのでしょうか。
西尾ドクター
そうですね、私1人の力というのはあまりにも知れています。例えば赤ひげ先生が、その地域で凄くいい医療をされても、その方が亡くなれば、その地域の保健医療は崩壊してしまうので、やっぱり面でその地域を支えるような仕組みを確立したいなと思っています。
そして、その医者それぞれが、患者さんからいい医者だなぁと思ってもらえれば、それこそ在宅でも、同程度に医者が変わっても、反って喜ばれると思いますね。

松本アナ
ありがとうございます。
あの、何か先生は人のためにという意識からちょっとワガママにと、方向転換したとおっしゃいましたけれども、本当に人のために殆ど働かれているなぁと、とても胸が熱くなりました。
今回は総合診療医として、人の心と身体のすべて診る西尾健治ドクターにお話を伺いました。ドクターどうもありがとうございました
インタビュアー
松本志のぶ
静岡県浜松市出身。上智大学外国語学部卒業後、日本テレビに入社。「24時間テレビ」総合司会、「行列のできる法律相談所」レギュラーMCなどを務め、報道・情報・ニュース・バラエティ各種番組で活躍。2009年よりフリーアナウンサーとして、TBS「教科書にのせたい!」レギュラーMCなども務め、また、テレビだけでなく、報知新聞「報知映画賞」選考委員や、クラシックコンサートの司会、子どものための読み聞かせコンサートでの朗読など、活動の場を広げている。

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