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オンライン診療『品川モデル』って何??

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2021年8月24日

オンライン診療『品川モデル』って何??

品川区から生まれた、自宅診療者へのオンライン診療「品川モデル」

コロナ禍の対応だけではなく、今後の診療の在り方とオンライン診療の拡大に期待出来るこのモデルは、

国や自治体の医療改善に役立つ布石となるのだろうか。

ご存知通り、品川区は東京の南西部に位置する東京23区の1つです。

面積22kh㎡に約40万人以上の人が住んでいます。因みに人口密度は約18000人/k㎡です。

山手線の駅では、五反田駅、大崎駅、目黒駅などがあります(目黒駅ですが場所は品川区です。因みに品川駅は港区にあります)。

その品川区には一般診療所数が400軒以上あります。人口10万人に対して、100軒以上の診療所がある訳です。65歳以上の高齢者人口は全体の約28%で、75歳以上の後期高齢者は全体の10%になります。

     

現在品川区では、今後も増加が予測される認知症高齢者の方に、地域ぐるみで総合的な施策を実施しています。

また、加齢にともなう心身機能低下の予防、傷病発症後の早期の在宅復帰や、自立した生活を継続するために、地域リハビリテーションシステムの再構築にも取組んでいます。

品川区には現在自宅療養者の方が、約1300人いると言われています(8月20日現在)。

その品川区で今年の7月より始まったのが、オンライン診療の「品川モデル」です。

「軽症」と認証されて、自宅で療養する人に向けたオンラインでの診療の方法です。

つまり、病院へ行かなくても、パソコンやスマホで、オンラインで医師から診療が受けられる「オンライン診療」の新たな取組のモデルとして、品川区が始めたことから「品川モデル」と言われています。

   

        

●「品川モデル」具体的には

・保健所から診察が必要と判断された方にURLが送られます。

・患者さんはスマートフォンやパソコンでアクセスし、名前や症状などを登録します。

・登録完了後、オンライン上で受診待ちの状態となります。

 (受診待ちの画面か表示されるので、家にいながらオンライン上で待合室いる気分です)

・受診待ちの患者さんは、品川区内の8つの医療機関の中から、手が空いている医師から順番に診察をしてもらえます。

(毎日当番医を決めて、診察もれの患者がいないかを確認しています)

・診察後は、医師が処方箋(せん)をFAXすれば、薬局が薬を家まで配達してくれます。

電話再診・オンライン診療 簡単に開始できるサービス 「curon typeC」を利用により、複数の患者、複数の医師が同時にそれぞれの場所から利用できます。

これにより、医師は自身の都合の良い時間に患者がいれば診療ができることになります。同時に患者さんは長時間待たされることなく診療を受けられるのです。

      

●「品川モデル」のいいところは

・わざわざ病院に行かなくていい。

・病院へ行く準備をしなくてもいい(身支度、化粧、子供の対応、その他)

・病院へ行って待たなくてもいい。

(医師も患者も待ち時間がなくなることで、ストレスが軽減されます)。

・患者さんと直接会うことが無いので、感染を防げる。また外出しないことでも感染率の度合いを下げることに繋がる。

・保健所の保健師さんが、個々の相談をする必要がなくなるので、入院調整や健康観察など、保健所本来の業務に集中できる。

・医師としては通常診療の合間にオンライン診療を行うので、時間的負担が軽減される。

・軽症の状態での診療が容易になり、重症化の予防にも効果がある。

     

●もっと普及してほしい

新型コロナの感染拡大で、東京都では自宅療養者が2万人を超えていて、一度も医師に診察してもらえないという声も多く聞かれます。そうした不安を解消するため、『品川モデル』と呼ばれる、自宅療養者のオンライン診療を進める取り組みが始まっています。

今後のオンライン診療の期待を加速させる「品川モデル」。

本来ならば、国が率先して行ってほしいことです。同様に他の自治体も積極的に取り組んで欲しいことです。

     

●モデルとなれる品川区

品川区では、新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対するオンライン診療受診サポート業務をはじめました。

これは、品川区医師会・荏原医師会、品川区薬剤師会の協力の下、自宅待機療養中の区民に対する医療提供体制を充実させるための取り組みとして、コロナ自宅待機者のオンライン診療を医師会一丸で取組むことに努めています。

今回の「品川モデル」の活動で、中心的な役割を担っている三浦和弘院長(品川医師会理事・三浦医院)は、品川区の感染症を担当することになり、区内のPCRセンターの立ち上げなどに奔走し、毎日更新される情報を医師会に発信していました。

こうした経験から、現場の知恵に品川気質が加わって、この度の「品川モデル」が誕生したのではないでしょうか。

        

もう一つ「品川モデル」

それは、一人暮らしの高齢者を孤立させないために、品川区の高齢者福祉課などが生活支援を行っているものです。この取組は、品川区の社会福祉協議会が主導となって行っています。

     

品川区の成年後見センターは、全国に先駆けて市民後見人の育成に取り組んできました。

成年後見に関する相談の受付から家庭裁判所への申し立て、後見の実施までを一括して対応してくれるものです。具体的には、本人に代わって、「首長申立て」制度による法人として後見しているのです。

  

これも、関係者の間では「品川モデル」と呼ばれているのです。

「老老介護」問題が増えつつある昨今、財産問題などの解決に協力してくれる強い味方となってくれているのです。

      

・品川気質

品川は江戸時代に宿場町として栄え、江戸の玄関口とも言われていました。多くの人が往来し、全国から人が集まる旅の拠点だったのが品川宿です。それ故、品川の人は「人情味があって、面倒見がいい」性格と言われています。

品川区は都内でも珍しく、活気ある商店街がいくつもあります。宿場町であったことも由来して、昔からのコミュニティーや人情が、今なお残っているのではないでしょうか。

宿場町気質で、旅人の面倒を見ようとする人柄が、「困った人に手を差し延べる」精神により、この2つの「品川モデル」を生んだのかもしれません。

それは、オンラインという形で実現できることを、「品川モデル」が示してくれているのです。

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