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ミャンマーの輝く瞳

2021年12月5日

2021年2月、ミャンマーでクーデターが起こりました。今なお先の見えない状況の中、人々は苦しみ、そして闘っています。それは立場に関係なく、ミャンマーの明るい未来を願う全ての人々の抵抗なのです。

●明るい未来に輝く瞳

初めてミャンマーを訪れた時、第一印象は「貧しい」でした。それでもミャンマーの人々は、アウンサンスーチー氏率いるNLD(国民民主連盟: National League for Democracy)が政権を握ったことで、これからの明るい未来に期待し、時代と社会が変わってゆく真只中に生きているように見えました。

誰に尋ねてもNLDを指示し、目を輝かせて嬉しいと応えていました。これからミャンマーは良くなることへの期待に満ち溢れていることが、言葉の端々からも伺うことが出来ました。

ミャンマーは軍事政権から解放され、自由を手にしたのです。テレビや映画でしか見たことのないような解放され、自由を手に入れた人々の表情を初めて目にしたことは、今でも忘れることはありません。あの時にミャンマーの人々の目の輝きが、今も目に焼き付いています。それだけに、今回の軍のクーデター報道に落胆しただけでなく、改めてミャンマー軍の存在に呆れさせられました。

目  次

1, ミャンマーの医療事情

2, クーデターによる影響と医療崩壊

3, 医師の苦悩と闘い

4, 奮闘する医療従事者たち

5, ミャンマーにオンライン診療を

1,ミャンマーの医療事情

ミャンマーは主要産業が農業であり、食料の自給・調達については、農民又は農民出身者が多くを占めるため、何処でも食料を育てることに長けているように思えました。農地以外の敷地でも、あちらこちらで作物を育てている光景が見られました。しかし、現実には食料が困難な状況が発生しています。それは医療分野においても同様です。

コロナ禍で大変な状況にあることは、ミャンマーも同じです。クーデターにより、国内の医療機関にも大きく影響が出ています。今回のクーデターで医師は職務を放棄し、そこに新型コロナウイルスが、更なる追い打ちをかけます。そしてミャンマーの医療は崩壊し、患者さんは命に関わる苦しい生活を強いられているのです。

20年以上遅れている

ミャンマーの病院の設備や医療は、先進国と比べて20~30年ほど遅れていると言われています。医師の多くは熱心に医学知識を学び、懸命に医療業務に取組んでいます。しかし、殆どの外国人は大きな疾患になった場合、国外の医療施設を受診することが多いようです。ミャンマーでの診療は経験が限定されることも多く、設備や衛生面、特に看護職などの人的な面で非常に貧弱な医療事情だと言われています。ですからミャンマーでの医療は、難易度の高い治療があまり望めないのが実情のようです。

救急車の手配をしても中々繋がらず、確実に早く来るとは限らないため、他に移動手段があれば、直接医療機関に向かった方が早いという現状です。このようなことも含めて、医療サービスは整っておらず、医療の遅れが確実にあることは事実です。

確かに医療事情は遅れているのですが、NLDが政権に就いたことで、近年の医療環境はめざましく進歩していました。まさに、これからというところでした。しかし、クーデターにより、それも止まってしまったのです。

日本人の対応常識

在留している日本人がミャンマーの公立病院を受診する機会は緊急事態に限られ、通常は私立病院を受診することが一般的です。私立病院の中には、日本人医師がいる病院や、タイやインドネシアの富裕層向け病院の分院がミャンマーにあります。

日本人が大きな手術をすることになったら、隣国タイで手術を受ける人が殆どのようです。緊急時にやむを得ない場合を除いて、ミャンマーで高度な医療を受けることは控えたほうが懸命という意識は当たり前になっています。

外国人向けの病院とは

ミャンマーでは、殆どの病院で外国人に対する特別料金が設定されています。支払いは米ドルになります。参考までに、ミャンマーにおける代表的な外国人向けの病院をいくつか紹介しておきます。

「レオメディケア」

NLDが政権に就いたことで、外国人向けの私立病院は充実してきました。それによりミャンマーの医療への期待度も向上し、日本人医師の診察を受けられる「レオメディケア」という病院があります。日本で90年以上の歴史を持つ大雄会病院の日本人医師が診察を行っています。さらに日本人看護師が常駐しており、日本語で症状を伝えられます。24時間受診可能で、入院となれば、レオメディケアが入っている「ビクトリア病院*」内で入院することができます。

ベテランの日本人医師に、日本語で診察してもらえるのは何よりも安心で助かります。日本人医師が対応できない時にはミャンマー人の医師が対応してくれますが、親切できめ細かい診察をしてくれますので、やはり他の病院と比べても安心です。日本人にとっては心強い味方です。
(*最大都市ヤンゴンにある高度な医療設備を備えた市内屈指の病院)

「パンライン」

ダウンタウン(最大都市ヤンゴンの中心街)からは離れた所に位置し、環境の整ったきれいな病院です。インドネシアのシロアムホスピタル(インドネシア全国に展開する大型病院)と提携するなど、富裕層向け病院として知られています。こちらも24時間診察可能で、診療科目は全科と幅広く、CT、MRIもある病院です。

病院内はとても清潔でスタッフの方も親切に対応してくれます。レントゲン機器などは日本から取り寄せているとのことです。ミャンマーの病院の中でも水準が高く、医師も外国人には慣れているので、丁寧な説明で信頼度の高い病院です。

日本人の心強い味方「ウェルビー」

医療の遅れているミャンマーですが、水準の高い施設や優秀な医師がいる病院もあります。そのような病院を紹介し、案内してくれる「ウェルビー」という会員制医療サポートがあります。

具合が悪くなった時に専用電話に連絡します。すると担当スタッフが病院を予約して、病院まで付き添ってくれます。医師とのやりとりも通訳してくれます。また薬の飲み方も日本語での記載があるので安心です。ミャンマー人スタッフの日本語能力も高く、きちんとした教育を受けています。ミャンマーに在留される方には、ウェルビーの会員になることを是非おすすめします。

限られた人への医療環境

ミャンマーの医療は日本と比べれば確かに遅れてはいますが、私立病院の多様化、日本人医師常駐の病院があること、設備の充実した富裕層向けの病院があることは事実です。しかし、「限られた人」を対象としたもので、一般のミャンマー人が受診できるというものではありません。

政権が変わり、外国との接点が増えたミャンマーでは、医療も進歩してゆくはずでした。わざわざ隣国タイまで行かなくても、大きな病気も国内で手術できる日が待望されていましたが、クーデターにより閉ざされてしまったのです。

2,クーデターによる影響と医療崩壊

2021年2月1日にミャンマー国軍がクーデターで国の実権を掌握し、その翌日の2月2日、ミャンマーの医療公務員たちは、軍事政権からの職務命令には従えないとし、ストライキなどの平和的手段で反対意思を示していくことを表明しました。

この職場を放棄するCDM(不服従運動 Civil Disobedience Movement)は、医療従事者から始まり、鉄道や教育機関、金融機関にまで及びました。そのため現在では、ミャンマー国内の生活、社会、経済に大きな影響が生じています。このCDMと呼ばれる市民による抵抗運動は、ミャンマー全土で展開されています。その大部分は、公務員が自らの仕事をボイコットするというものです。

ミャンマーではクーデター以降、約8割の公務員が、職務を放棄してCDMに参加しているとも言われています。その中には医師だけでなく、教育関係者や警察官も含まれています。

医療崩壊

医療現場では、ミャンマーの医療機能の中核である公立病院で、医療従事者の一斉職務放棄が始まりました。その結果、公立病院は機能不全となり、ミャンマーの医療事情は急速に悪化しました。

一部の富裕層は、高額な医療費を負担しながら私立病院での受診が可能ですが、多くのミャンマー国民は病院での受診ができません。

ミャンマーの医療は公立病院により支えられています。ミャンマーには、およそ3万1000人の医師がいると言われていますが、その殆どが公務員(医療公務員)です。医師全体の約3分の2以上がCDMに参加し、給料を拒否したうえで勤務をボイコットしています。そして、公立病院の多くが閉鎖されているのです。クーデターが起きた2月以降、公立病院の医療サービスの殆どがストップし、まさに医療崩壊の状態になりました。

新型コロナウイルスによる最悪の事態

クーデターが起こる以前は、1日に15,000~20,000件行われていた新型コロナウイルスの検査数は、クーデター発生後の2月以降には10分の1程度にまで減少してしまいました。現在、新型コロナの国内累計感染者数は50万人(ミャンマーの人口は約5000万人)を超えています。

今年の7月、新型コロナの感染爆発により、事態の悪化は一気に加速します。検査陽性率が40%を超えるほどの感染状況だけでなく、ただでさえ低い医療水準のミャンマーに公立病院の機能不全が加わり、日々の死亡者は数百人にも上りました。

病院では患者の受け入れが出来ず、ベッドの空きを待つ人々で溢れ、自宅療養中に必要な酸素ボンベの確保も困難になります。そして大量の死亡者を出します。その結果、火葬場に運ばれる遺体があまりにも多く、火葬が追いつかないため、ゴミの焼却場で火葬をすることが常態化してしまうことになったのです。

医療を受ける道を閉ざされた患者たち

行政サービスが著しく混乱する中、ミャンマーでは人々の健康が脅かされています。医療を必要とする人々は、治療費が高すぎる民間の医療機関を受診するか、身の危険があるかもしれない軍管理下の病院に行くかの選択に迫られる状況です。特にデモ活動や、職務を放棄することで抗議の意を示すCDM(不服従運動)に参加した人たちにとっては、大きな危険でもあります。

こうした状況の中、多くの患者は治療のための長い移動や治安部隊による検問や監視により、恐怖を伴った受診を強いられています。診療所に辿り着くだけでも大変です。薬の入手も困難になり、長期間にわたる治療を受ける患者さんの命の危険は増すばかりなのです。

3, 医師の苦悩と闘い

ミャンマーの医療は、大都市ではある程度のレベルにあるものの、地方では近代的な医療設備は望めない状況です。そんな状況下でも医師の熱意は強く、可能な限り治療の幅を広げようと努力を続けています。

医師の抵抗と患者の支援

市民への軍や警察の弾圧が問題となっているミャンマーでは、国公立の病院の多くが医療者のボイコットにより閉鎖状態になり、医療システムが機能していない「医療崩壊」の状態になっています。

しかし、ミャンマーの医師たちにとっては、命がけで職場放棄する以外に軍事政権に対抗できる方策がないのです。

総合病院では、早くから入院患者が殆どいなくなりました。それは、驚くことに医師や病院が患者さん達を追い出したのではなく、患者や家族が医師の不服従運動を積極的に支援し、自主的に病院から退院していったのです。

その後、デモに参加していた医師たちや病院を閉鎖している病院長らが国軍によって次々に拘束されました。拘束を恐れた医師は身を潜める行動を取らざるをえない状況となり、医療状況はさらに悪化してゆくことになったのです。

国軍は、医師たちに職場への復帰を強く求めていますが、医師たちがそれに応じる動きは全くみられていません。デモに参加していた医師たちや、閉院を続けている病院長たちが軍によって拘束されたり、誰とも会わないように身を潜めていたりして、状況はさらに悪化しています。

実際に、軍事政権からは病院を開けるように強いプレッシャーがかかっており、CDMを主導している病院長や教授などには拘束の危険が迫っています。そして軍によるCDMに協力した医療従事者たちを指名手配するまでに及びました。

ここで屈することはできない

現場の医療者たちがCDMを行うか否かは、自由意志で強制ではありません。

医療は命に直結します。常識から考えても、医療業務のボイコットには違和感を覚えます。しかし、ミャンマー歴史を振り返ると、また考えは違ってきます。

ミャンマーでは、長年の軍事政権下(1962-2011年)により国の発展のみならず、医療の発展も大きく遅れてしまいました。医師たちはそのことを十分に理解しています。

ボイコットをしている医療者たちは、強いジレンマと不安を感じています。ミャンマーの医師達には、救いたい命を救えないだけでなく、自分の身や生活も危険な状況にあります。

しかし大多数の医師は、「ここで屈しては、国の未来はない。クーデターを黙って見過ごせば、未来や自分の子供たちに希望はない。」という強い信念や誇り高い愛国心の基に耐えているのです。「職場放棄する以外に対抗できる方策はない」という思いで、CDMを続けているのです。医師も公務員としての給料を受けることが出来ず、苦しい生活を強いられています。そんな中、私立病院で可能な限りの患者さんを助けることに従事している医師もいますが、その数は限られています。

愛国心によりボイコットを続けている状況なので、CDMを実践しないと仲間外れになってしまう危険性さえあるのです。ですが、この医療者たちの行動は一般市民の支持を得ているのです。これは、ボイコットを続けられる医師たちの心の支えにもなっています。

医師による命がけの闘い

民主派が結成した「挙国一致政府(NUG)」のドゥワ・ラシ・ラー副大統領は、9月に国軍に戦闘宣言します。同時に国軍が管理する全ての部署の公務員に対して出勤をやめるよう促しました。

今のミャンマーの医療者たちが置かれている状況は、非常に厳しいものです。理解し難いと思いますが、医療業務のボイコットは、国の将来を左右する真剣な取組なのです。明るい未来か地獄に戻るかの選択肢であると言っても過言ではありません。

言い方は失礼かもしれませんが、日本の選挙で与党が勝利したか、否かというレベルのものではないのです。ミャンマーの国民にとって、軍の圧政下からの解放は半世紀以上に渡る苦しみからの解放なのです。

ミャンマーの医師は、命がけで不服従運動による職場放棄を行っています。医師は、患者を診て助けるのが使命です。しかし、それが行えないのが現在のミャンマーなのです。ミャンマーの多くの医師たちは、国軍に対する不服従運動のため、医療現場を放棄せざるを得ない状態なのです。

4, 奮闘する医療従事者たち

現在ミャンマーの経済は崩壊の危機にあり、現金の入手が国難なだけでなく、食用油やコメ、燃料などの輸入品や商品の価格も上昇しています。

ミャンマーにはNGOの診療所が開設されている地域がいくつかあります。全ての医療ニーズには対応しきれない上、軍当局によって活動が制限や圧力を受けているだけでなく、多くの困難に見舞われながら活動を続けています。

MSFへの弾圧

MSF(国境なき医師団)を含めた各援助団体も、物資や医薬品の購入やスタッフの給与の支払い、物資の輸送が困難になるなど活動に支障をきたしています。

MSFもミャンマーで活動停止などの圧力を軍から受けています。多くの公立病院や診療所が閉鎖、もしくは軍に占拠され、運営を続けている公立病院でも医療スタッフによるストライキが起きている今、人びとに提供される医療は非常に限定されていることは言うまでもありません。

ミャンマーでは、「抗議活動を支持するから、医療は受けられなくても構わない」という人が少なくありません。その一方で、診察を望む人たちがいるのもまた事実です。そんな中で、MSFは患者の治療継続に向けて、あらゆる手段を講じています。MSFは、ミャンマーを実効支配する軍と、その他の全ての勢力に対し、医療を受けようとする人々の安全を確保すると共に、医療従事者への暴力、身柄の拘束、脅迫などといった全ての妨害行為をやめるよう呼びかけています。MSFが支援する診療所の中には、治安部隊からデモ参加者の治療を禁じられたり、救急患者用ベッドの撤去や軍が管理する病院への負傷者の搬送を命じられた施設もあります。

さらに医療従事者を標的にした暴力も発生しています。MSFが支援してきた医療施設からは、施設の人間がデモに加わったと分かると、スタッフが逮捕・拘束されるという事態も起きており、医療従事者が不足する事態が起きています。またスタッフの逮捕だけでなく、施設が閉鎖される場合もあります。

WHO(世界保健機構)によると、ミャンマーでは2月の政変以降、医療施設やスタッフに対する攻撃は200件近くが確認され、10人以上が命を落としたと報告されています。

ジャパンハートの奮闘

クーデター禍のミャンマーで、ジャパンハート(※日本の国際医療ボランティア団体/NPO法人)は医療活動を継続しています。最大限の予防策を講じながら、医療スタッフは日々葛藤しながらも医療を続け、全力で医療活動に向き合っています。

公立病院が機能不全になり、行き場を失った患者がミャンマーには溢れています。医療活動は新型コロナウイルスの急激な感染拡大による影響で、手術活動などを縮小せざるを得ない状況となっています。

海外の医療団体として、政治的な理由や様々なリスクによって活動が制限されうる可能性は常にある中、医療スタッフは日々全力で医療活動に向き合っています。「医療の届かないところに医療を届ける」という活動理念がミャンマーで活きています。それを実践し、奮闘している日本人がいることを忘れないでほしいのです。

※ジャパンハートでは、ミャンマーでの医療活動継続のために支援を募っています。詳しくは下記サイトにてご確認ください。

4,ミャンマーにオンライン診療を

ミャンマーでは、在留邦人向けのオンライン診療サービスを行っている法人や団体はあります。しかし、これは日本人医師がミャンマー在留日本人を対象としたものです。ミャンマーの医師は医療業務をボイコットしていますので、ミャンマーの人達に向けたオンライン診療は極めて乏しい現状です。

ミャンマーで遠隔医療サービス開始の動き

政治的混乱の渦中にあり、問題を抱えているミャンマーでも、デジタルトランスフォーメーションの世界的な推進からは止められていません。新型コロナウイルスによる惨状を食い止めるだけでなく、人々の命を救うためにも遠隔診療は必要な手段の1つであることは間違いありません。

ミャンマーでは、インターネットの普及率が50%くらいだと言われていますが、年々増加しており、ここ数年では二桁増の傾向にあります。

農村部に暮らす人々が多く、医師が存在しない地域も珍しくありません。遠隔医療はミャンマーの医療ケア向上の手段として、大いに期待できるのです。

マレーシア企業の支援

2021年9月、スマートフォンやパソコンなどを使って、遠隔で医療相談できる無料サービスを始めることが、ミャンマーとマレーシアのIT企業が合弁で手掛ける発表がありました。

実現すれば、新型コロナウイルスの感染拡大による外出規制や、クーデター発生から停止した医療機関による混乱の中で、新たな医療サービスとして注目されています。

医療相談サービスを立ち上げるのはミャンマーの「HOPEテレケア」と、マレーシアで遠隔医療サービスを展開する「DOC2US」です。

HOPE テレケアは、ボランティア医師による無料のオンラインヘルスケアサービスを提供するミャンマーのデジタルヘルスケアプラットフォームです。

DOC2US(ドク2ウス)は、マレーシアに拠点を置く「ヘイドックインターナショナルSdn.Bhd」というIT企業によって作られた、電子処方サービスを提供するマレーシアで初めての遠隔医療プロバイダーです。マレーシア最大の電子処方遠隔医療プラットフォームとして、24時間365日、安全なオンラインドクター相談を可能にすることを目的としており、マレーシア保健省に承認されたデジタル署名強化電子処方箋(e-処方箋)を発売する最初のプラットフォームです。500以上の薬局と提携しています。

DOC2USは、HOPEテレケアの技術パートナーとして、ミャンマーにおけるデジタルヘルスケアエコシステムの開発を加速させることより、HOPEテレケアが始めるアプリを通じて、パソコンやスマートフォンにより体調管理や医師への医療相談などを提供します。

場所や時間を選ばずに必要なアドバイスを手軽に提供できるサービスを普及させることで、一般の人々が無料で仮想医療相談を受けることが可能になります。デジタルヘルスケアプラットフォームは、ボランティアの医師を介して無料の仮想健康相談を提供します。現在、同社のサービスに協力してくれる医師の募集を行っています。

ASEANとして

公的医療システムへの負担を最小限に抑えながら、人々を助ける方法の1つが遠隔医療です。同時にミャンマーにおける医療デジタル化の機会でもあり、長く続いた医療体制の不足を解消することにも繋がります。

これは人道的支援であると共に、ASEANの一国が示したクーデターに抵抗する人々への支援とも捉えることが出来ます。

今回のDOC2USによる協力は、ミャンマー軍のクーデターが民主政治における弾圧だけでなく、ASEANの共栄に対する弊害でもあることを証明する支援とも言えます。しかし現段階では、表立ってミャンマーの国民を助ける類のニュースには出来ないのでしょう。あくまでもサービスという名のもとに留めているように思われるのです。それは、国軍による妨害を避けるために他なりません。

オンライン診療は人道支援が可能にするものでもあるのです。国家の混乱の中でも遠隔診療が出来ることは、単なる医療ではなく、対面しなくても「人々を救うことが出来る医療手段」であることを改めて認識させられます。

ミャンマーに平和を

最近では、ミャンマーに在留を続ける日本人有志が、国軍に抗議して失職した医師らの自立を後押しする活動に乗り出しています。日本から集めた寄付を元手に、電話やオンラインで遠隔診療の治療費を患者に代わって負担したり、農村の医師や看護師には医療器具や医薬品などを提供する活動を行っています。

ミャンマーにおける支援は、様々な形で行われています。困っている人を助ける精神に基づいて行われていることは勿論ですが、クーデターを支持している姿勢はどこにも見られません。軍の圧力によって苦しめられている人々を助ける行為に他なりません。民意を根源とした活動であり、人道の精神に基づいた行動なのです。

民意が失わされるかもしれないミャンマーにおいて、多くの人達が手を差し伸べることは、民主ミャンマーの復活を求めている活動でもあるのです。

一日も早く、ミャンマーに民主政治が戻ることを願うばかりです。

そして、明るい未来に希望を抱く目の輝きを取り戻す日が、一日でも早く戻ることを願います。

【参考引用】

  • Guanxi Times
  • NNA ASIA
  • TECH WIRE ASIA
  • 神戸新聞NEXT
  • 国境なき医師団
  • SURVEILLANCE SYSTEM FOR ATTACKS ON HEALTH CARE
  • Yahoo!ニュース 市川衛氏 個人掲載記事
  • Japan Heart
  • 喜業家つぼのヘルスケアニュース
  • 協力 : Aung Zaw Htike

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